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2016/08/22

【神社】森の深さに驚く。鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)

Img_1715 6月末。天気、曇りのち雨。ぽん太とにゃん子は茨城県の鹿島神宮に行きました。公式サイトはこちら鹿島神宮 - Wikpediaも参考にさせていただきました。
 冒頭の写真は楼門(寛永11年(1634)築、国重文)です。
 Img_1714 大鳥居をくぐって境内に入ります。元々は笠間市産の御影石を用いた石鳥居がありましたが、東日本大震災で倒壊したため、境内の杉の巨木を使って再建されたそうです。
 我が国に「神宮」と名のつく神社は数々あれど、平安時代に作られた「延喜式神名帳」に「神宮」と書かれているのは、伊勢神宮内宮・鹿島神宮・香取神宮の三つだけです。
Img_1716 夏越大祓祭りの準備か、茅の輪の飾り付けが行われてました。
Img_1718 楼門をくぐるとすぐ右に本殿があります。長い参道を予測していたので、ちょっと拍子抜け。建物も荘厳さはなく、むしろ地味。写真は拝殿ですね。
 この社殿は元和5年(1619)に徳川2代将軍・秀忠が寄進したもので、国の重文に指定されております。
Img_1720 横手に廻ると本殿が見えます。権現造ですが、幣殿と本殿の間にさらに石の間があるというちょっと変わった形式らしいのですが、ぽん太にはよくわかりません。
 御祭神は武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)。いわゆる「国譲り」で活躍した神様ですね。『古事記』によると、その方法がアニメ顔負けですごいです。
 神々の国である高天原を支配していた天照大神は、大国主命が支配していた葦原中国(あしはらのなかつくに:つまり我々が住む日本です)を、統治しようと企てます。天照大神は神々を何回か地上に派遣したもののうまくいきません。そこで選ばれたのが武甕槌大神と天鳥船神(あめのとりふね)。地上に降り立った二人は、十掬剣(とつかのつるぎ)を地面に逆さに立て、その上にあぐらをかいて座るというパフォーマンスで天津神(あまつかみ:高天原の神々)パワーを見せつけます。大国主命は、二人の息子、事代主神(ことしろぬしのかみ)と建御名方神(たけみなかたのかみ)が了承するなら自分もいいよ、と答えます。事代主神はあっけなく了承するものの、建御名方神は力比べをしようと、武甕槌大神の手をつかみます。すると武甕槌大神は、自分の手をまずつららに変え、次に剣にかえました。そして逆に建御名方神の手をつかむと、握りつぶして投げ捨てました。建御名方神は逃げ出し、諏訪湖に追いつめられたところでごめんなさいと降参。以後ここから出ないので許して下さいと泣きを入れ、諏訪大社の御祭神となりました。
 一方『日本書紀』では、いくつかのヴァージョンがありますが、日本平定を命じられた經津主神(ふつぬしのかみ)の助っ人として、武甕槌大神は地上に使わされます。經津主神は、鹿島神宮と利根川をはさんで反対側にある香取神宮の御祭神ですね。そして建御名方神は出てきません。
 ところで、パフォーマンスに使われた十掬剣は、後に神武天皇の手に渡り、神武東征のおりに大活躍。剣の霊力で味方の軍勢は活力を得、戦は大勝利となりました。この剣は「布都御魂」(ふつのみたま)と呼ばれるようになり、しばらくは宮中で祀られておりましたが、崇神天皇の頃に奈良県天理市の石上神宮の御神体となり、拝殿裏手に埋められました。なんとそれが明治7年(1874)に発掘され、現在も御神体として本殿で祀られているそうです。
 一方で鹿島神宮にも布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)という巨大な直刀が伝わっております。奈良時代末期から平安時代初期に作られたもので、国宝に指定されており、鹿島神宮の宝物館に展示されているようですが、ぽん太とにゃん子は見学は省略いたしました。
Img_1723 これでもう終わりかと思いましたが、ここから先の参道がすごい!木の大きさを、下を歩く人と比べて感じて下さい。
Img_1730 参道から樹林に向かってわかれる小径。登山が趣味のぽん太からしても、なかなかの樹林で、人の手が入っていない原生林の雰囲気があります。木の種類も、南方的な樹々がまざっているように思えます。
 こういう森を実際に見ると、南方熊楠が神社の森を守るために神社合祀反対運動に力を注いだ理由がよくわかります。
Img_1725 境内で鹿を飼っておりました。鹿島神宮のお使いはしかとされているようですが、こんかいはみちくさは省略。
Img_1726 静謐な雰囲気の奥社(国重文)。木漏れ日に光る屋根の苔が美しいです。慶長10年(1605)に本宮の社殿として徳川家康によって奉納された建物だそうです。2代将軍秀忠が新たに現在の本宮の社殿を寄進したため、移築されて奥社となったそうです。

Img_1732 現代の聖地、鹿島スタジアムです。Jリーグが始まって、ジーコやアルシンドの素晴らしいプレイにびっくり仰天した記憶が甦ります。

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