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2016/08/20

【仏像】彩色された衣装が美しい木造地蔵菩薩立像(国重文)@長隆寺(福島県いわき市)

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 いわき市の薬王寺でりりしい文殊菩薩さまを拝んだのち、数キロ東にある長隆寺を訪れました。ここには国重文の大きな地蔵菩薩さまがいらっしゃいます。
 こちらも公式サイトはなく、福島県観光協会のサイトには地図もないし、いわき市のサイトにはそもそも掲載されていない状態なので、仕方なくじゃらんにリンクしておきます(こちら)。
 六尺近い大きなお地蔵様で、どっしりとして重量感があります。彩色された衣紋がとても美しいです。

Img_1648 こちらが長隆寺の門です。仁王様がいる普通の山門とは違うのにお気づきですか?武家屋敷風の門だそうで、このお寺がもともと武家屋敷だったことに由来するそうです。
Img_2582_3 こちらが参拝のおりにいただいたパンフレットです(クリックで拡大します)。
 最初、1335年に磐城次郎朝義がこの場所に館を作ったと書いてあります。戦国大名岩城氏の祖先と思われます。ぐぐってみると、岩城氏の初代などと書かれてますが、Wikipediaの「岩城氏」には名前が出てきません。
 そして朝義の息子の長隆が貞和3年(1345)に同じ地に安養寺を開いたと書かれていますが、「長隆」もWikipediaにはナシ。安養寺を作ったのは「城之越」長隆であると書いてるサイトも多く、よくわかりません。
 一時は荒廃しておりましたが、天文5年(1536)に雄仁和尚が中興の祖となり、長隆寺と名を改めて復興したそうです。地蔵菩薩立像は、このおりに鎌倉の円覚寺の長老から送られたものだそうです。
 Img_1652 こちらが本堂です。
Img_1654 本堂の横にある、このまっ赤な地蔵堂のなかに、お地蔵様がおられます。
 地蔵堂そのものは、文政3年(1820)に建てられたものだそうです。
Img_1657 ジャーン!こちらが木造地蔵菩薩立像(国重文)です。まず見上げるような大きさと重量感に圧倒されます。像高は177cmだそうですが、それ以上の迫力を感じます。頭を丸め、右手に錫杖、左手に如意宝珠を持つという定番のお姿。しかし、子どもに親しまれる道ばたのお地蔵さんとは異なり、高みからはるか遠方を無表情で見つめる姿は、荘厳であり、また威圧感を感じ、思わずひれ伏したくなります。
Img_1662 彩色がほどこされた衣紋の表現が素晴らしいです。襞の流れがとてもリアルです。触れると布地のしっとりした感触が伝わってきそうな気がします。いつ頃の彩色なのか、恐らく聞いたのでしょうけど忘れてしまいました。
 快慶の作とも伝えられているそうですが、定かではありません。
Img_1667 大きな厨子のなかに入っています。厨子の屋根は、地蔵堂の梁を超えており、最上部は屋根すれすれです。
Img_1656 向かって左に置かれた毘沙門天像。だいぶ傷んでますが、実はこちらの方がお地蔵様より古いものだそうです。
Img_1664 向かって右には不動明王。これもだいぶ傷んでいて、変に補修された部分もあるような気もして、よくわかりません。
Img_1671 お堂の外陣(普通に人が入ってお参りするスペース)の天井には、格子天井絵が残っています。

Img_1682 帰りはいわき・ら・ら・ミュウでお買い物とお食事。こんかいは寿司正の海鮮丼を頂きました。さすがお寿司屋さんだけあって、とっても美味しかったです。

長隆寺
島県いわき市四倉町

木造地蔵菩薩立像 欅材 寄木造 像高177cm 鎌倉時代 国指定重要文化財
毘沙門天立像
不動明王立像

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