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2016/09/08

【仏像】定朝様の木造阿弥陀三尊像(国重文)甲斐善光寺(山梨県甲府市)

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 7月上旬、ぽん太とにゃん子は、山梨県は甲府市にある甲斐善光寺に、国指定重要文化財の木造阿弥陀三尊像を観に行ってきました。公式サイトはこちらです。

 甲斐善光寺には、三つ(3セット)の重文の仏さまがいらっしゃいます。
 まずは銅造阿弥陀如来及両脇侍立像ですが、こちらはこのお寺のご本尊で、七年ごとに公開されているようです。前回は昨年でしたから、次回は2021年。諏訪大社の御柱と同じで、数えで七年、つまり6年ごとの公開ですね。生きてたら観たいと思います。
 二番目は12世紀後半作の木造阿弥陀如来及両脇侍像ですが、これは非公開。

 ということで、今回観たのは三つ目の12世紀前半に作られた木造阿弥陀如来及両脇侍像。こちらは宝物館で常時公開されており、本堂の受付のお坊さんに言って扉の鍵を開けてもらいます。写真撮影は禁止。公式サイトのこちらのページに小さいですけど写真があります。
 中央の阿弥陀如来は、非常に整ったお姿で、肉体的な表現もなく、彫りもうっすら。いわゆる定朝様の仏様でしょうか。お顔はけっこうどっしりとしておりました。座って定印を結んでおり、いわゆる善光寺式阿弥陀三尊ではありません。
 両脇侍は、観音菩薩と勢至菩薩のはずですが、像容ははっきりしません。ともに施無畏与願印。お顔は菩薩らしい慈愛に満ちた表情というより、目を閉じた素朴なお顔でした。

 宝物館にはその他、源頼朝木造などもろもろのお宝がありましたが、ちと忘れてしまいました。

Img_2025 巨大な山門も国重文。明和4年(1767)の上棟。
 甲斐善光寺の正式名称は、定額山浄智院善光寺(じょうがくざんじょうちいんぜんこうじ)で、浄土宗のお寺です。創建者はあの武田信玄。永禄元年(1558)、川中島に近い信濃善光寺の戦禍を避けるため、御本尊の善光寺如来やその他の仏像を甲斐に持ち帰りました。これらの仏様を祀るために甲斐善光寺が創建されたわけですが、造営には長い年月がかかったと言われています。
 天正10年(1582)の武田氏滅亡後、善光寺如来は、織田信忠(岐阜)、織田信雄(尾張)、徳川家康(三河・遠江)、豊臣秀吉(甲斐・京都)の手を転々としたのち、信濃善光寺に戻されたと言われておりますが、この辺りは諸説あってはっきりしません。
 江戸時代には徳川家の庇護もあって栄えましたが、宝暦4年(1754)の大火で堂塔を焼失。その後に再建されたのがこの山門です。
Img_2027 仁王様は荒削りで、かなりデフォルメされております。
Img_2026 こちらが吽形。
Img_2014 本堂の金堂も重要文化財。現在のものは寛政8年(1796)の竣工。複雑で巨大な建物です。
Img_2019 屋根の意匠も面白いですね。向かって左の線は何の意味があるのでしょうか?


甲斐善光寺
  山梨県甲府市善光寺

木造阿弥陀如来及両脇侍像 桧材 寄木造 彫眼・漆箔 像高、阿弥陀140.6cm・観音139.1cm・勢至139.7cm 12世紀前半 国指定重要文化財

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