【観光】鹿教湯温泉に残る風情ある一角
8月下旬、鹿教湯温泉かつら旅館に泊まったぽん太とにゃん子は、鹿教湯の温泉街の散策を楽しみました。
高度成長期に軒並みコンクリートに建て替えられた建物が古びてきて、ちょっとさびれた感じの鹿教湯温泉ですが、一部に昔ながらの雰囲気ある風景が残っております。
まずは温泉祖神。
祠のなかには、木彫りの恵比寿様と大黒様が祀られてます。
続いて湯端通りに向かいます。古い建物が残っていて、趣きのある一角です。
旧「かどや」です。現在は宿としては使われておらず、別のところで「ニューかどや」として営業しております。
美しい白壁、趣きある看板、太い梁。ガラス戸の向かって右は、くぐり戸になってます。
こちらから観ると、土蔵風ですね。
角の部分の造形も美しいです。
こうした建物が現在も旅館として使われていたら、ぽん太の好みだったのですが。登録有形文化財になってたかもしれませんね。鹿教湯温泉は、こうした歴史ある建物を捨て、新しいコンクリートのホテルを造る道を選んでしまいました。
こちらは旧「かめや」さん。「蔵六館」という看板も見えますね。
崖の下から見上げると、こんなに美しいです。あゝ、泊まりたい。
湯端通りの先に五台橋があります。屋根の付いた橋です。
再建されたものでしょうけど、細い丸太の柱など、華奢でいい雰囲気です。
橋を渡って石段を上ると、「文殊堂」があります。歴史を感じるいい雰囲気のお堂です。
案内板です(クリックで拡大します)。宝永6年(1709)年に完成したもので、後に改築されてはいるものの、元禄時代の仏堂の作風がはっきりと現れているそうです。
屋根の棟端には鬼の面がついてます。
欄間にはけっこう見事な彫刻が施されております。
天井の龍の絵も立派です。
内部には文殊菩薩が祀られていると思われますが、厨子の扉は固く閉められてます。
ちょっと離れたところには、薬師堂があります。茅葺き屋根に生えた雑草がいい感じです。
内部には、でっかい仁王に守られて、小さな薬師様が。
仁王様は素朴系ですが、ある意味とっても怖いです。子どもなら泣きますな。
薬師如来はとっても柔和な表情。子どもを泣かしてほくそえんでるんでしょうか?
湯端通りの入口には、オシャレな建物の酒屋さん。
鹿教湯で地元のお米を作るというプロジェクトが行われているそうで……
そのお米で作ったお酒がこちら!お味もなかなか美味しかったですヨ。
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