« 【オペラ】オネーギンとタチアーナの偏屈さが足りず。「エフゲニー・オネーギン」マリインスキー・オペラ | トップページ | 【温泉】自家菜園で作った新鮮な野菜が抜群/鹿教湯温泉かつら旅館(★★★★) »

2016/11/05

【オペラ】ピコ太郎の衣装のステファン・グールド「ナクソス島のアリアドネ」ウィーン国立歌劇場

 座席につこうとすると、にゃん子の席におじさんが座ってるというトラブル発生。係員からチケットの提示を求められたおじさんは、「チケットはないよ、ここは俺の席だ、オーバーブッキングだろう、NBSの責任だよ」などと主張。幕が開きそうになったので、とりあずにゃん子は空いている席で鑑賞。
 おじさんの隣りに座ったぽん太は、「おっさんの方が席を間違えてるんじゃないの?でも、本当にオーバーブッキングだったら、もっと良い席に替えてもらおう」などという邪念が頭を巡り、一回に空席があるか確認してみたり、癪だから堂々と座ってるおじさんから腹いせに肘掛けを奪ってやろうかと考えたり、舞台に集中できません。
 しかし、第一幕が終わると、皆が拍手をしていて館内が暗いうちに、おじさんが荷物を全て持ってそそくさと席を立ちました。途中で自分の間違えに気がついたのでしょうか。その座席の下にはチケットが落ちていて、おじさんのホントの席は一階下の、もっと高い席でした。少し溜飲が下がりましたが、でも、一言謝って欲しかったです。まったくもう、一万円分くらい損しました。
 おじさんは最初、「そっちが階を間違えてるんじゃないの。よくいるんだそういう人が」などと言ってましたが、自分の方が階を間違えていたようです。まさに「階(隗)より始めよ」ですネ。
 にゃん子に「ひどい目にあったね〜」と言ったら、「眠気が覚めて丁度良かったわ」とのお答え。偉い!あんたは神じゃ。

 で、ウィーン国立歌劇場管弦楽団の音は、本当に素晴らしいです。柔らかくて、暖かみがあり、どんなにフォルティッシモでも音がキンキンしません。ぽん太は聞いているだけで幸せになってきます。
 指揮のマレク・ヤノフスキは初めて聞きましたが、ぽん太はこの演目を聞くのは初めてなので、指揮の良し悪しや特徴はまったくわかりませんでした。

 歌手も素晴らしく、三人の妖精や、ハレルキンたち四人組といった端役(?)まで、聞き惚れてしまうようなアンサンブルです。
 特に、ちょっとマライア・キャリー似のダニエラ・ファリーのツェルビネッタは、難しいコロラトゥーラをまったく気張らず美しく柔らかく歌い上げ、演技力も抜群で笑いを誘いました。
 一方アリアドネのグン=ブリット・バークミンは、ファリーとは対照的に本格的、悲劇的な歌声で、バッカスとの長大な二重唱は圧倒的な迫力でした。
 そのバッカスは、先日新国立の「ワルキューレ」で素晴らしい声を聞かせてくれたステファン・グールド。う〜ん、ジークムントも良かったけど、周りのレベルが高いとさらにいいですね。遠慮せず思いっきり歌ってるんでしょうか。ただ、衣装がピコ太郎だったのには吹き出しそうになりました(写真は例えばこちらのページ)。オペラ版PPAPを歌って欲しいです。
 作曲家のステファニー・ハウツィールもスリムで、若々しい作曲家に見えました。

 「ナクソス島のアリアドネ」を聴くのはぽん太は初めて。でも、リヒャルト・シュトラウス、ホーフマンスタールのコンビですから、分かりやすくて楽しいに決まってます。
 オペラ(第2幕?)は、もっと二つの劇が混ざり合って、しっちゃかめっちゃかのドタバタになるのかと思ったら、意外とスッキリしてますね。ギリシャ神話の高尚な音楽と、民衆の俗謡が、対比しながらしっくり納まってるのがすごいです。ゴージャスで流麗、美しくも複雑な旋律。さすがシュトラウスです。

 「オペラ」の舞台の前に、上演前の歌手や作曲家のドタバタがあり、さらに客席でのショートコメディが付くという、今回の上演。
 歌も、演技も、演奏も高水準。ぽん太とにゃん子は大満足でした。

ウィーン国立歌劇場 日本公演2016

リヒャルト・シュトラウス作曲「ナクソス島のアリアドネ」プロローグ付1幕
Richard Strauss Ariadne auf Naxos Oper in einem Aufzug nebst einem Vorspiel

2016年10月30日
東京文化会館

指揮:マレク・ヤノフスキ
Dirigent:Marek Janowski
演出:スヴェン=エリック・ベヒトルフ
Regie:Sven-Eric Bechtolf
美術:ロルフ・グリッテンベルク
Bühne: Rolf Glittenberg           
衣裳:マリアンネ・グリッテンベルク
Kostüme:Marianne Glittenberg
照明:ユルゲン・ホフマン
Licht: Jürgen Hoffmann
音楽指導:トーマス・ラウスマン     
Musikalische Studienleitung:Thomas Lausmann      
再演演出:カタリーナ・ストロンマー
Szenische Einstudierung:Katharina Strommer

執事長:ハンス・ペーター・カンメラー
Der Haushofmeister:Hans Peter Kammerer
音楽教師:マルクス・アイヒェ
Ein Musiklehrer:Markus Eiche
作曲家:ステファニー・ハウツィール
Der Komponist:Stephanie Houtzeel
テノール歌手/バッカス:ステファン・グールド
Der Tenor (Bacchus):Stephen Gould
士官:オレグ・ザリツキー
Ein Offizier:Oleg Zalytskiy
舞踊教師:ノルベルト・エルンスト
Ein Tanzmeister:Norbert Ernst
かつら師:ウォルフラム・イゴール・デルントル
Ein Perückenmacher:Wolfram Igor Derntl
下僕:アレクサンドル・モイシュク
Ein Lakai:Alexandru Moisiuc
ツェルビネッタ:ダニエラ・ファリー
Zerbinetta:Daniela Fally
プリマドンナ/アリアドネ:グン=ブリット・バークミン
Die Primadonna (Ariadne):Gun-Brit Barkmin
ハルレキン:ラファエル・フィンガーロス
Harlekin:Rafael Fingerlos
スカラムッチョ:カルロス・オスナ
Scaramuccio:Carlos Osuna
トルファルディン:ウォルフガング・バンクル
Truffaldin:Wolfgang Bankl
ブリゲッラ:ジョゼフ・デニス
Brighella:Joseph Dennis
水の精:マリア・ナザーロワ
Najade:Maria Nazarova
木の精:ウルリケ・ヘルツェル
Dryade:Ulrike Helzel
山びこ:ローレン・ミシェル
Echo:Lauren Michelle


ウィーン国立歌劇場管弦楽団  
Orchester der Wiener Staatsoper

ピアノ: クリスティン・オカールンド
Klavier: Kristin Okerlund

プロンプター: マリオ・ペルクトルド 
Maestro Suggeritore: Mario Perktold

|

« 【オペラ】オネーギンとタチアーナの偏屈さが足りず。「エフゲニー・オネーギン」マリインスキー・オペラ | トップページ | 【温泉】自家菜園で作った新鮮な野菜が抜群/鹿教湯温泉かつら旅館(★★★★) »

芸能・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74997/64421503

この記事へのトラックバック一覧です: 【オペラ】ピコ太郎の衣装のステファン・グールド「ナクソス島のアリアドネ」ウィーン国立歌劇場:

« 【オペラ】オネーギンとタチアーナの偏屈さが足りず。「エフゲニー・オネーギン」マリインスキー・オペラ | トップページ | 【温泉】自家菜園で作った新鮮な野菜が抜群/鹿教湯温泉かつら旅館(★★★★) »