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2016/11/28

【仏像】アルカイック・スマイルを浮かべる愛らしい仏さま・救世観音(重文)・長福寺(長野県上田市)

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 9月末、ぽん太とにゃん子は、長野県は上田市の長福寺に、国重要文化財の救世観音を拝観しに行ってきました。法隆寺の夢殿を模した建物に安置された救世観音は、高さ40センチの小さな金銅の像ですが、アルカイックスマイルを浮かべたとっても愛らしい仏様でした。像のいわれも興味深かったです。
 公式サイトはこちらです。

【寺院名】真言宗智山派 理智山薬師院 長福寺
【住所】長野県上田市下之郷541
【拝観】要事前連絡。9:00〜16:00、不定休。拝観料300円。
【仏像】
 銅造菩薩立像 金銅 像高34cm 奈良時代中期(天平時代) 重要文化財
【写真】
 http://blogs.yahoo.co.jp/tobake/44937948.html
 http://09270927.at.webry.info/201401/article_7.html

 お寺を訪れると、住職さんが夢殿の鍵を開けて案内してくれるのですが、厨子の前に正座し、住職さんがお経を唱えてから、厨子の扉を開けてくれました。こういうシステムはぽん太は初めてでした。その後は、間近で見せて頂けます。
 小さな金銅の仏様で、身体は細く、さらにウエストがくびれていて、頭は相対的に大きめです。見慣れた仏像とは異なる姿で、古いというか、エキゾチックな印象があります。お顔はアルカイックスマイルをたたえて微笑んでおりますが、よくある斜め上から見下ろすとにこやかに見えますが、正面から見るとやや厳しい表情にも見えます。
 右手に水瓶、左手は中指で輪を作ってます。とっても繊細な指ですが、右腕や光背は後補だそうです。

 昭和17年に、この地に疎開していた大塚工芸社の創立者・大塚稔氏が、観音像と夢殿を寄進したそうです。夢殿は、当時行われた法隆寺夢殿の修理で作成された図面を取り寄せ、実物の1/2の大きさで造られました。
 観音像は、畑から見つかって、小布施の民家が保管していたものを譲り受けたんだそうです。古墳の副葬品だったとも言われてますが、住職さんは、そんな昔に埋められたらもっと腐食しているはずで、明治の廃仏毀釈の時に隠すために埋められたのではないか、とおっしゃってました。
 それからこの像は、過去3回盗まれており、「お戻り観音」と呼ばれているそうです。最近は、平成7年に盗まれ、平成18年に戻って来たそうです。

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 こちらが長福寺の本堂です。長福寺は、康保2年(965)の開山。生島足島神社の別当寺として栄えたそうです。

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