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2016/11/27

【クラシック】常套句だけど「色彩感豊か」パリ管弦楽団(プログラムA)

 池袋の東京芸術劇場にパリ管弦楽団の来日公演を聴きに行ってきました。プログラムAです。KAJIMOTOの案内ページはこちら、東京芸術劇場の案内ページはこちらです。

 東京芸術劇場のコンサートホールはぽん太は11回目。1回目から10回目までは1990年。この劇場のこけら落としで、シノーポリ指揮、フィルハーモニア管弦楽団で、マーラーの交響曲全曲連続演奏会でした。医者になったばかりのぽん太の、大人買いならぬ大人聴きでした。
 でも、2階の袖の席だったと思うのですが、だだっ広いホールで、音が全然届かず、ひどい音響だった記憶があります。弦が聞こえず金管ばっかり響いて来たのですが、シノーポリも2回目の演奏会からは金管を押さえてバランスを取ってきた記憶があります。
 今回は3階席だったのですが、思いのほかいい音が届いてきたのでびっくりしました。改修の効果があったのでしょうか。
 ただ、バブル時代に造られたこのホール、でかすぎます。NHKホールのように、太鼓を叩くのが見えてから音が遅れて聞こえるほどではありませんが、バイオリン・ソロの音などは、細かいところまでは聴こえませんでした。ここでコンサートを聴くなら、A席以上を奮発する必要がありそうです。

 さて、パリ管弦楽団を評して「色彩豊か」と言うのは、猫を評して「ニャーと鳴く」と言うのと同じようなもんですが、でも、それ以外の形容が思い浮かばないのは、狸のぽん太の情けないところ。パリ管は以前にも聴いたことはあるのですが、今回のハーディングの指揮は、以前に増して、ホントに「色彩豊か」でした。
 ハーディングは、以前にミラノ・スカラ座のオペラ「ファルスタッフ」を振るのを聴いたはずですが、あまり印象に残ってませんcrying

 最初は、ブリテン作曲の、オペラ「ピーター・グライムズ」から 4つの海の間奏曲。このオペラは新国立劇場オペラで観て、音楽の美しさと話しの暗さに衝撃を受けた記憶があります。田舎の漁村に偏屈な男が住んでいて、徒弟の子どもが死んでしまうのですが、これが殺したのか事故なのか分からない感じなのですが、因習的な村人に人殺しと責められて、男は自ら自分の乗ったボートを海に沈める、みたいな話しでした。暗いですね。
 「4つの海の間奏曲」のオリジナルは、オペラの中でも声楽なして演奏される曲で、「すべての出来事を見つめてい海」みたいな感じで、陰鬱で、悲しみと恐ろしさを感じさせる、神秘的な曲でした。
 その時はオケピの演奏でしたが、今回はコントラバス8台の大編成による演奏。迫力がありました。そして「色彩豊か」happy01でした。

 次いで、ブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調。これはある程度聞き慣れた曲ですが、まったく違った音色が聴こえてきました。ヴァイオリンのジョシュア・ベルも初めて聞きましたが、全身を使って演奏してるのに、アタックは荒々しくなくて柔らかで、ダイナミックだけれど流麗な演奏でした。ニュアンスも豊かで、曲想がふっと変わるあたりの表現も素晴らしく、この曲がこんなにロマンチックで美しい音楽だと、初めて知りました。ただ、距離が遠すぎて、ヴァイオリンの音があまりよく聴こえなかったのは、先に書いた通り。

 最後はベルリオーズの劇的交響曲「ロメオとジュリエット」より。これは初めて聞いた曲なのであんまりよくわかりませんでした。

 フランス的な色彩豊かな音色の背後に、なにやら深みを感じさせるところが、ハーディングとパリ管弦楽団の出会いの効果なのかもしれません。

 

パリ管弦楽団 2016年11月 来日ツアー

2016年11月24日
東京芸術劇場 コンサートホール

【プログラムA】

オーケストラ: パリ管弦楽団
指揮: ダニエル・ハーディング
ヴァイオリン: ジョシュア・ベル

ブリテン: オペラ「ピーター・グライムズ」から 4つの海の間奏曲
ブラームス: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
         (ヴァイオリン: ジョシュア・ベル)
ベルリオーズ: 劇的交響曲「ロメオとジュリエット」op.17 から
            愛の情景
            マブ女王のスケルツォ
            ロメオひとり
            キャピュレット家の大宴会

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