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2016年12月の15件の記事

2016/12/30

【クラシック】「第九」に正面から取り組む/アヌ・タリ指揮・東京フィルハーモニー交響楽団

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 今年の第九は、日程と会場の関係から、東京フィルに決定!公式サイトはこちらです。
 なんか指揮者は若い美人女性。アヌ・タリという名前は初耳ですが、現在売出中のエストニアの指揮者だそうです。Wikipedia(英語版)(こちら)によると、1972年生まれというから、現在はすでに44歳。1997年、25歳の時に、双子の姉とともにノルディック交響楽団を設立したそうですが、いったいどうゆうことなんだ?セレブの娘でしょうか、ぽん太には皆目わかりません。
 実際に見てみると、化粧も薄く、髪も後ろでシンプルに結び、チラシの写真ほど「美貌」を売りにしている感じはありませんでした。実力派のようです。

 最初の曲はヘイノ・エッレル作曲の『夜明け』。エッレル(1887-1970)は、現代エストニア音楽の父と呼ばれる作曲家だそうで、これは自国の音楽の紹介ですな。もちろんぽん太は初めて聞く名前です。のちにエストニアのタリン音楽院の作曲科教授として、アルヴォ・ペルトを教えたそうです。アルヴォ・ペルトってエストニア人だったんですね。知りませんでした。
 ちなみにぽん太とにゃん子は、来年のゴールデンウィークはバルト三国を訪れる予定です。
 で、エッレルの『夜明け』は、ちょっとドビュッシーを思わせる音色もあり、シベリウスっぽい北欧らしさもあり、という感じで、凡庸さは感じられませんでしたが、かといって魅惑されるようなところもないという感じでした。

 これまでさんざん演奏され尽くした「第九」。最近の演奏では、何か新しいニュアンスや表現を見つけ出して、ご披露するという感じが多いですが、アヌ・タリは「第九」と正面から取り組んだ感じで、小細工もほとんどせず、ストレートな演奏でした。
 「第九」は、第一楽章はやや早めのテンポで始まり、特に三楽章が早かったです。楽譜を見ながらの指揮で、細かいニュアンスなどの表現は少なめ。第三楽章は、指揮棒を持たずに指揮してましたが、その効果があるのかどうかよくわかりませんでした。オーソドックスな演奏ながら、エネルギッシュで迫力がありました。ただ、一気に通り過ぎて行った感じで、ちょっと一本調子。ふっと緊張を抜いてためる、みたいなところがあると、もっといいのですが。
 オケ、独唱、合唱はどれも満足。
 円熟の極みの至芸という感じだった、今年のサイモン・ラトル、ベルリンフィルの「第九」に比べてしまうと、物足りなく思うのはいたしかたなし。

 久々のオペラシティ、一階席でしたが、柔らかい音が良く届いて、音響は良かったです。左端だったので、側壁や、二階の床に反響して、ティンパニやホルンが大きく聞こえましたが、それもまた仕方ありません。

東京フィルハーモニー交響楽団
ベートーヴェン『第九』特別演奏会
2016年12月22日
東京オペラシティ・コンサートホール

指揮:アヌ・タリ

ソプラノ:小川里美
アルト: 向野由美子
テノール:宮里直樹
バリトン:上江隼人

合唱:東京オペラシンガーズ

ヘイノ・エッレル/『夜明け』
ベートーヴェン/交響曲第9番『合唱付』

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2016/12/29

【バレエ】シムキンくん「くるみ割り人形」東京バレエ団

 シムキンくんが踊るということで、東京バレエ団の「くるみ割り人形」を観に行ってきました。

 なんか舞台や振り付けに見覚えがないので、東京バレエ団の「くるみ割り人形」はたぶん初めてだと思います。それとも芸術監督が斎藤友佳理さんになってから振り付けを変えたのでしょうか?よくわかりませんが、プロジェクション・マッピングを使って、変化を加えてました。

 シムキンくんの踊りはさすがでした。ただ、「くるみ」は男性の踊りが少ないし、振り付けもテクニカルではなかったので、ちょっと物足りないというか、もう少し観たかった気も。でも、普通の振り付けでも、それを美しく完璧に正確に踊ってました。

 クララちゃんの沖香菜子は、これまで観てたけどあまり注目してなかったダンサーですが、スタイルがよく笑顔が可愛いだけでなく、手の動きがとても美しかったです。なんか日本人ダンサーの手の動きには不自然さが感じられるのですが、彼女の動きは生き生きしていて、とっても自然でした。

 木村アニイがドロッセルマイヤーで出てました。

 しかし、こうして見ると、やっぱりオーソドックスな「くるみ割り人形」は、いまひとつですな〜。大したストーリの盛り上がりはないし、前半は目立った踊りがなく、後半は民俗舞踊でオワリ。ちょっとものたりないです。
 今回の東京バレエ団の振り付けは、クララちゃんが王子とグラン・パ・ド・ドゥを踊るタイプ。ラストは「すべてはクララちゃんの夢でした」というパターンでしたが、目を覚ましたクララちゃんがくるみ割り人形を抱いて喜んでいたのが、なぜだかわかりませんでした。

 チャイコフスキーの音楽はやはり最高でした。東京シティフィルの皆様、お疲れさまでした。


東京バレエ団「くるみ割り人形」
2016年12月18日
東京文化会館

クララ: 沖香菜子
くるみ割り王子: ダニール・シムキン

【第1幕】
クララの父: 永田雄大
クララの母: 奈良春夏
兄フリッツ: 岸本夏未
くるみ割り人形: 高橋慈生
ドロッセルマイヤー: 木村和夫
ピエロ: 河上知輝
コロンビーヌ: 中島理子
ムーア人: 吉田 蓮
ねずみの王様: 森川茉央

【第2幕】
スペイン: 二瓶加奈子-岸本秀雄
アラビア: 政本絵美-ブラウリオ・アルバレス
中国: 岸本夏未-高橋慈生
ロシア: 伝田陽美-入戸野伊織
フランス: 中川美雪-足立真里亜-山本達史
花のワルツ(ソリスト):
吉川留衣、小川ふみ、加藤くるみ、崔美実
森川茉央、杉山優一、松野乃知、永田雄大

指揮: 井田勝大
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

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2016/12/28

【歌舞伎】ご祝儀の手ぬぐいをゲット!2016年12月歌舞伎座第三部

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 12月の歌舞伎座は、第三部の玉三郎踊りシリーズを観劇しました。公式サイトはこちらです。

 玉三郎も、人間国宝をもらってから、歌舞伎座によく出るようになりましたね。踊りが多いですけど。人間国宝になると国宝の技芸を伝承する義務があるとか耳にしたこともありますが、これもそうしたものなのでしょうか。
 長唄にとても気持ちいい良い声を出す人がいましたが、筋書きを買ってないので名前がわからず。毎度のお願いですが、松竹様、ネットでも長唄や楽器の人の名を公表して下さい。

 「二人椀久」は、照明をうまく使った幻想的な舞台。残念ながら、年末の疲れからか軽度意識障害に陥りました。椀屋久兵衛は遊女松山に恋焦がれて気がふれます。しかしいわゆる「狂気」の表現はなく、束の間の「幻想」の儚さが感じられました。

 二番目は、「京鹿子…ご、五人道成寺」。まさか白浪五人男よろしく、花道に白拍子花子が五人勢揃いで登場するのでは?
 さすがにそんなことはなく、七之助がまず一人でやってきて、スッポンからせり上がって来た勘九郎とともに、二人道成寺風に七三で踊ります。男役の勘九郎ですが、女形もなかなか綺麗で、特に七之助と二人だと顔立ちが似ているので、ちょっとドッペルゲンガー的な幻想的な雰囲気が生じます。しかし、やはり勘九郎、後の方では女形とは思えぬ力強く俊敏な動きをしてました。
 その後、入れ替わりながら5人が踊り、最後は5人勢揃いして、豪華な幕切れとなります。
 児太郎は、国立劇場で小浪を演じてから、歌舞伎座に駆けつけてるんですね。勉強熱心です。頑張って欲しいです。
 梅枝、なんかクネクネしすぎ。お尻をぷりぷり振ってました。

 う〜ん、若手がしっかり育っているのを見て、なんか頼もしく思いました。

 所化さんの一人が投げた手ぬぐいが、3階席まで飛んで来て、なんとそれをにゃん子がゲット!冒頭の写真がそれですが、5人の家紋と名前が入ってました。うれしいクリスマスプレゼントとなりました。


十二月大歌舞伎
歌舞伎座
平成28年12月15日

第三部

一、二人椀久(ににんわんきゅう)
    松山太夫:玉三郎
    椀屋久兵衛:勘九郎

二、京鹿子娘五人道成寺(きょうかのこむすめごにんどうじょうじ)
  道行より鐘入りまで
    白拍子花子:玉三郎
    白拍子花子:勘九郎
    白拍子花子:七之助
    白拍子花子:梅枝
    白拍子花子:児太郎
    所化:亀三郎
    同:萬太郎
    同:橘太郎
    同:吉之丞

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2016/12/27

【歌舞伎】いよいよ大団円「仮名手本忠臣蔵」第三部・国立劇場2016年12月

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 なんと偶然にも、討ち入り当日の12月14日に観劇。記念にクリーニングクロスを頂きました。国立劇場さん、ありがとうございます。特設サイトはこちら、国立劇場の通常のサイトはこちら

 さ〜て、3ヶ月続いた「仮名手本忠臣蔵」も、いよいよ大団円。思えば思えば長き道のり。
 「仮名手本忠臣蔵」を通しで観る機会はなかなかないし、普段は上演されない珍しい場面を観ることもできました。企画をした国立劇場に大拍手を送りたいところです。

 でも一方でぽん太は、ちょっと物足りなさも感じました。それは、せっかく3ヶ月かけて通しで上演したのに、全体を通しての演出がなかったことです。

 無学な狸のぽん太にはいつ頃からかはわかりませんが、現在の歌舞伎には「演出家」がおりません。それぞれの役者が先輩から学んだ演技の型を身につけていて、実際の公演では、その公演の座長格の役者が中心になり、演技をすりあわせることになります。
 さらにもう一つ、最近の歌舞伎公演では、長い演目の中の見所だけを選んでダイジェストで上演するのが普通になっております。それによって、ダイジェスト版での完結性が目指され、忠臣蔵全体の中での位置づけはあまり考慮されません。後の部分のネタ振りなどは省力されるわけですね。

 で、今回の「仮名手本忠臣蔵」通し公演に戻ると、残念ながら、これまでダイジェスト版公演で行って来た場面を全部並べて上演して見た、という感じでした。全体をとおしての演出意図が感じられないというか、通しでやるために部分の演出を通例と変える、ということは行われなかったようです。
 菊五郎が勘平を演じた五・六段目も、吉右衛門が由良之助を演じた祇園一力茶屋の場も、どちらも素晴らしい演技でしたが、いつも見ているのと同じものでした。
 たとえば上演に四日間を要するヴァグナーのオペラ「ニーベルングの指輪」を上演する場合、まず全体としての演出の意図があって、それに従って各部分が構成されていくと思うのですが、今回の忠臣蔵の通し上演は、既存の各部分に、新しいパーツを追加して、並べた感じでした。

 ぽん太自身のこだわりでいえば、このブログでもこれまで何回か書いたように、今回の通し上演で勘平がどう扱われるかという問題を、とっても楽しみしておりました。もちろん狸のぽん太が望んでいたような解答が用意される必要はないのですが、勘平をどう扱うかに注意を払ったり配慮した形跡がまったくなかったのが残念でした。

 歌舞伎の元になった人形浄瑠璃版の「仮名手本忠臣蔵」の場面構成と、それぞれの詞章は、こちらの文化デジタルライブラリーのサイトで見ることができます。
 それを見るとわかるように、この長い物語のラストが光明寺焼香の段で、そこで勘平は二番目に焼香する栄誉を受けるのです。してみると、このダメ男勘平の物語こそが、忠臣蔵のメインストーリーだったと思われます。それがなんだか最近の上演では、最後に派手なチャンバラのすえに高師直を討ち取って、あ〜すっとした、みたいな話しになってしまってます(最近の演出は、みんなこのパターンですね)。ところが原作の人形浄瑠璃では、討ち入りのシーンすらありません。
 もともとの浄瑠璃の詞章が、時代とともにどう変遷してきたかは大変興味深いですが、残念ながらぽん太にはそれを調べる脳力はありません。

 今回の通し公演では、アレンジされた「柴部屋焼香」が上演されましたが、それだったら切腹する判官は「生き替わり死に替わり鬱憤を晴らさん」というセリフを言うべきだし、切腹した勘平が血判を押してから「魂魄この土に留まって、仇討ちの御供する」という順序であるべきだし、母おかやが「勘平どのの魂の入ったこの財布、婿どのぢゃと思うて敵討ちのお供に連れてござって下さりませ」と、原郷右衛門に財布を託すセリフもあるべきだと思います。

 「歌舞伎なんだから、細かい矛盾はいいじゃない」という意見もあるかと思いますが、元々の文楽ではその辺りが細かく配慮されて綿密な構成になっているわけですから。

 12月の文楽の「仮名手本忠臣蔵」通し上演も見ればよかったですが、残念ながら時間と体力がありませんでした。

 さて、グチはこのぐらいにして、感想です。

 今月の第三部では、「山科閑居」が一番面白かったです。特に戸無瀬を演じた魁春の演技がすごすぎました。こんかいは一階最前列の席だったので、細かい表情や動きがよく見えたので、よけいそう感じたのかもしれません。特に切腹を決意してからが素晴らしく、例えば凍てついた手水鉢から柄杓に汲んだ水を小浪に差し出し、小浪が水を飲む瞬間に、顔を背けて目をぎゅっと閉じるところなど……。いつもの3階席からは絶対に見えない名演技でした。
 由良之助の妻お石役でなんと笑也が登場してちょっとびっくり。春猿が新劇に移り、市川右近は右團次を襲名して高嶋屋となるなか、笑也はどのようなスタンスをとっていくのでしょうか。由良之助の妻らしい格式と厳しさがありましたが、ちょっと冷たい感じがしました。幸四郎の加古川本蔵、笑うところなどちょっと大げさすぎて、「寺子屋」の松王丸みたいでした。児太郎の小波、色気と可愛らしさが出てきました。

 さて、冒頭の演目は、これまでたぶんぽん太は観たことがない「道行旅路の嫁入」。加古川本蔵の娘・小浪が、継母の戸無瀬とともに、許嫁の力弥が住む山科へ旅をする道中を描いた、ロードムービー風の踊りです。
 ぽん太は最近は、踊りの演目は必ず詞章を事前にチェックするようにしておりますが、そうすると面白さが倍増します。詞章は調べるとたいていどこかのサイトにアップされてます。
 この演目の詞章、東海道の名所や地名が巧みみ盛り込まれて、なかなかよくできてます。母親が娘にちょっと際どいことばでちゃかしたりし、他にもエッチな表現があったりします。
 美しく楽しい踊りですが、二人が力弥との祝言を心待ちにしながら、はるばる山科を訪ねて行った様子が描かれ、次の山科閑居の悲劇の下準備となっております。

 「天川屋義平内の場」は、「天川屋義平は男でござる」のセリフは有名ですが、たぶんぽん太は初めて見ました。歌六の義平はあいかわらず上手でしたが、短めで話しも単純だったので、感動するほどではなかったです。

 討ち入りでは、隼人くんと茶坊主(玉太郎)のやりとりは、初めて見た気がします。

国立劇場開場50周年記念

竹田出雲・三好松洛・並木千柳=作
通し狂言 仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら) 第三部
        国立劇場美術係=美術

国立劇場大劇場
2016年12月14日

八段目   道行旅路の嫁入
九段目   山科閑居の場
十段目   天川屋義平内の場
十一段目  高家表門討入りの場
        同  広間の場
        同  奥庭泉水の場
        同  柴部屋本懐焼香の場
        花水橋引揚げの場

(主な配役)
【八段目】
本蔵妻戸無瀬  中村魁春
娘小浪       中村児太郎

【九段目】
加古川本蔵    松本幸四郎
妻戸無瀬      中村魁春
娘小浪       中村児太郎
一力女房お品   中村歌女之丞
由良之助妻お石 市川笑也
大星力弥      中村錦之助
大星由良之助   中村梅玉

【十段目】
天川屋義平    中村歌六
女房お園     市川高麗蔵
大鷲文吾     中村松江
竹森喜多八    坂東亀寿
千崎弥五郎    中村種之助
矢間重太郎    中村隼人
丁稚伊吾     澤村宗之助
医者太田了竹  松本錦吾
大星由良之助  中村梅玉

【十一段目】
大星由良之助  中村梅玉
大星力弥     中村米吉
寺岡平右衛門  中村錦之助
大鷲文吾     中村松江
竹森喜多八    坂東亀寿
千崎弥五郎    中村種之助
矢間重太郎    中村隼人
赤垣源蔵     市川男寅
茶道春斎     中村玉太郎
矢間喜兵衛    中村寿治郎
織部弥次兵衛  嵐橘三郎
織部安兵衛    澤村宗之助
高師泰       市川男女蔵
和久半太夫    片岡亀蔵
原郷右衛門    市川團蔵
小林平八郎    尾上松緑
桃井若狭之助  市川左團次
                ほか

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2016/12/18

【仏像】インドっぽい如意輪観世音菩薩・来迎寺(鎌倉市西御門)

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 10月中旬、ぽん太とにゃん子は、如意輪観世音菩薩で有名な鎌倉の来迎寺に行ってきました。公式サイトはなさそうなので、「猫のあしあと」のページにリンクしておきます(こちら)。ちなみに鎌倉には「来迎寺」が二つあり、こちらは西御門の来迎寺(らいごうじ)、もうひとつは材木座の来迎寺(らいこうじ)です。

【寺院名】時宗満光山 来迎寺(西御門)
【住所】神奈川県鎌倉市西御門1-11-1
【拝観】10:00〜14:00だが、不在のこともあるので事前連絡しましょう。拝観料200円。
【仏像】
如意輪観世音菩薩(木造彩色如意輪観音半跏像) 寄木造り 南北朝時代 県指定(写真
岩上地蔵菩薩(木造地蔵菩薩坐像) 寄木造り 像高84.1cm 南北朝時代(永徳4年(1384)) 宅間浄宏作 旧報恩寺本尊 県指定(写真1写真2
跋陀婆羅尊者(ばつだばらそんじゃ)立像 市指定(写真
阿弥陀如来坐像 来迎寺本尊 江戸時代(正徳2年(1712))


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 石段を上って行くと、本堂があります。このなかに仏様が祀られております。

 まずはお目当ての如意輪観世音菩薩さま。けっこう大きいです。だいたい等身大の大きさですが、全体に肉付きがいいので大きく感じます。六臂で右膝を立てて座った馴染みのお姿。首や右足、手の角度が、向かって左に傾いた印象を与え、動きとリズムを感じさせます。座り方は、ちょっとお尻が沈んだ感じがします。
 顔や身体、腕なの、全体にふっくらしてます。笑みを浮かべたお顔は、ちょっとエキゾチック。衣紋や装飾品もきらびやかで、全体にインドっぽい明るさとななまめかしさを感じます。
 鎌倉独特の「土紋」が衣に残っています。北条政子の持仏だったと伝えられているそうです。

 岩上地蔵菩薩は、地蔵菩薩というよりは、禅僧のような雰囲気。リアルな表情です。衣の裾と、長く垂れ下がった袖の表現は、典型的な宋朝様式なんだそうですが、ぽん太にはマニエリスムを思わせます。報恩寺の本尊だったそうです。

 跋陀婆羅尊者。読めません。「ばっだばらそんじゃ」と読むそうです。なんでも「首楞厳経」(しゅりょうごんきょう)というお経に、この尊者がお風呂に入ったとき、自分と水が一如であると悟ったと記されているそうで、禅宗寺院の浴室に祀られているそうです。パンフレットによると、江戸時代には、江ノ島の稚児が渕伝説で、稚児を追って身を投げた僧と同一視されていたそうです。
 顔の表情はなかなかいいですが、全体のデッサンはちょっと乱れている感じ。

 中央にある御本尊の阿弥陀如来さまは、ちょっと地味。

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2016/12/17

【ホテル】オールドアメリカンなオシャレな建物/ホテルニューカマクラ(★★★★★)

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 前回鎌倉を散策したときに偶然見かけたちょっといい感じの宿、ホテルニューカマクラに10月中旬に泊まってきました。
公式サイトはこちらです。
 昔のアメリカ風というか、アメリカ軍風の建物が素敵です。ネットでの事前情報では、アメニティに難があるようなことが書いてありましたが、まったくそのうようなことはなく、内部もいい雰囲気に改装されてあります。お風呂が部屋になくて共同というのが難点ですが、清潔な浴室が二つあり、ほぼ満室だったにもかかわらず待たずに入れました。お値段もとってもリーゾナブルで、外人さんも多く泊まってました。レストランはなく、素泊まりのみです。鎌倉駅のすぐ裏で、観光にも便利。ネット予約はなく、宿に直接電話して予約します。
 鎌倉で泊まるときはぜひ利用したいホテルで、ぽん太の評価は5点満点。

 このホテルにはフロントがありません。
 建物の前が駐車場になっており、その駐車場の料金支払い場がフロント代わりになってます。この辺りもアメリカのモーテルっぽいです(行ったことないけど)。

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 二つの建物からなっています。こちらがぽん太とにゃん子が今回泊まった本館。大正13年(1924)に建てられたもので、設計・施行は不詳だそうです。
 案内板によると、大正12年(1923)の関東大震災前は、平野屋という料亭・貸別荘があったそうで、ここで岡本かの子(岡本太郎のお母さんの歌人・小説家ですね)と芥川龍之介の運命的な出会いがあったことは、岡本かの子の小説『鶴は病みき』(昭和11年(1936))に書いてあります。この文章は青空文庫にアップされているので(こちら)ネット上で読むことができます。当時のハイソな世界をかいま見ることができるので、一読をお勧めします。

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 こちらが新館です。こちらもオシャレな外観ですね。建物としては新しく、バス・トイレつきの部屋もあるようです。

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 玄関も、軽い感じのアメリカ風。

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 玄関を入ると、白い壁に木の階段、赤い絨毯。一応靴は脱いで入ります。

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 階段を登って2階へ。ステンドグラスの窓など、ちょっとアールデコっぽいところもあります。

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 その窓の奥が、洗面所とトイレ。新しく改装されていて、とても清潔です。

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 今回泊まった部屋は「北紀行」。TVチャンピオンのリフォーム選手権かなんかで優勝した部屋だそうです。北紀行というのはぽん太はわからん。「北帰行」なら知ってるけど……。

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 古材を使った暖かみのある素敵なお部屋です。天井も高いです。

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 夜景がまた素敵です。気分はハリウッド映画の主人公。

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 Good night!

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2016/12/16

【仏像】気迫みなぎる5体の運慶仏・浄楽寺(神奈川県横須賀市)

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 10月中旬、ぽん太とにゃん子は、秋のご開帳にあわせて横須賀市の浄楽寺に運慶作の仏像を拝観しに行ってきました。
 年に2回のご開帳ということで、どのぐらい混むのかなと思ってましたが、上野の国立博物館の仏像展ほどは混んでないけど、かといって人影まばらというほどでなし。仏像ファンの微妙な広がりぐあいを認識しました。


【寺院名】金剛山勝長寿院大御堂 浄楽寺
【住所】神奈川県横須賀市芦名2-30-5
【拝観】3月3日と10月19日にご開帳。その他は要予約
【仏像】
木造阿弥陀三尊像 桧材 寄木造り、彫眼 像高:中尊141cm、脇侍178cm 鎌倉時代前期 運慶作 重要文化財
木造不動明王立像 寄木造り、玉眼 像高138cm 文治5年(1189) 運慶作 重要文化財
木造毘沙門天立像 寄木造り、玉眼 像高139.5cm 文治5年(1189) 運慶作 重要文化財
【公式サイト】
http://www.jorakuji-jodoshu.com/blank-4
【写真】例えば以下のページなど。この議員さんとぽん太は別に関係はありません。
http://hasedon.info/blog/
http://skipio.sakura.ne.jp/15kamakura-fall/kamakura-aki-unkei2.htm


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 本堂の裏手の収蔵庫の中に、重文の仏様が安置されております。

 収蔵庫のなかに入ると、正面に阿弥陀三尊像が祀られております。中央が阿弥陀如来、向かって右が観音菩薩、向かって左が勢至菩薩ですね。そして三尊の左側やや手前に毘沙門天、右側やや手前に不動明王が置かれております。
 さすがに運慶の作品だけあって、力がみなぎっていて、見る人に迫ってきます。

 阿弥陀如来さまは、胸から肩にかけての肉付きががっしりしており、重量感があります。お顔は写実的で、鼻が高く、きりっと引き締まった表情。まるで若い力士のようです。衣紋の表現もリアルで、加えて勢いと変化があります。両手はふっくらと肉感的で、さわったら柔らかそうな感じさえします。
 両脇侍は、ほぼ左右対称なお姿です。細くくびれた腰は超人的なものを感じさせますが、お顔は中尊と同じように写実的で、人間のようです。

 ぽん太とにゃん子が以前に拝観した伊豆の願成就院にも、運慶作の阿弥陀如来、不動明王、毘沙門天立があります。これらは文治2年(1186)の作であり、その3年後に浄楽寺の諸仏が作られたことになります。ということで、両者を比較したくなってきます。(願成就院の諸仏の写真は、たとえばこちらの伊豆の国市のホームページを御覧下さい)。

 願成就院の阿弥陀如来は、胸の前で両手で説法印を結ぶなど、空間的な構成は優れてますが、お顔は写実的ではありません。一方で浄楽寺の阿弥陀如来さまは、お姿は定型的ですが、若武者のような力強い表情が特徴的です。
 毘沙門天は、願成就院のものは、右手で肩の高さで杖を持っているのが珍しく、独特な空間構成を生み出しています。また右足は、ひざ伸ばしたまま開いています。一方浄楽寺のものは右手を高く上げ、右足をくの字に曲げており、躍動感と迫力が強く感じられます。

 不動明王は、願成就院のものは、左の肘を曲げて高い位置で羂索を持ち、右手の剣も高めの位置で構えております。こうしてできた両腕の下の空間に、制吒迦童子と矜羯羅童子が収まっている訳で、これまた造形的な空間構成がとられております。また、一般的な像容とは異なり、両目は正面を睨み、牙は2本とも下向きに生えています。一方浄楽寺の不動明王は、しきたりに従って、一方の目が天を睨み、他方は地を睨んでおり、牙も一方は下から他方は上からはえております。羂索を持つ左手は力強く下に伸ばされ、剣を持つ右手も力を込めて腰に据えられていて、歌舞伎の見得を見ているかのような力強さがあります。

 まとめると、願成就院の諸像は、定型からはずれる像容をとりながらも、空間構成に工夫がこらされており、静的です。一方、浄楽寺の諸像は定型的なお姿ですが、表情がリアルで人間的であり、ダイナミックで力強く気迫が感じられる、とぽん太は思いました。

 これらの諸像が運慶作であることが判明する根拠となった、像内に納入されていた銘札も展示されておりました。ぽん太は「運慶」という字だけかろうじて見つけることができました。


 さて浄楽寺は浄土宗の寺院ですが、公式サイトによると、詳しい歴史はよくわからないそうです。元々は、平安後期から鎌倉にかけての武将、和田義盛の阿弥陀堂だったそうです。
 運慶に仏像制作を依頼したのはこの和田義盛で、奥州遠征の祈願のためとも言われておりますが、一方で、運慶仏を祀った願成就院を建立した北条時政に対する対抗心があったとも言われているそうです。頼朝の死後、時政と義盛の対立は激しさを増し、建暦3年(1213)の鎌倉合戦で和田一族は滅亡することになります。
 運慶が同時期に作った素晴らしい仏像の背後に、このような血なまぐさい歴史があったんですね。そう思って改め運慶の諸仏を見ると、また違った面が見えてくるかもしれません。


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 収蔵庫の奥にある墓地に、前島密のお墓がありました。
 前島密って誰やねん。なんか郵政選挙のときの国会の討論の紙芝居で、出て来たきがするが……。
 ぐぐってみると、日本の政治家・官僚で、天保6年(1835) に生まれ大正8年(1919)に死去。郵便制度の創始者のひとりとのこと。ふ〜ん、そうだったのか〜。

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2016/12/15

【ダイビング】阿嘉島最終日。クイーンざまみ欠航でピンチ!

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 阿嘉島最終日の3日目。予定では2本潜って2便のクイーンざまみで那覇に戻る予定でしたが、朝の島内放送で、海況悪化のためクイーンは全便欠航とのお知らせ。そこで1本だけ潜って、フェリーざまみで帰ることになりました。

 本日のポイントは佐久原の中瀬西。昨年の潜りましたが、ソフトコーラルが美しいポイントです。

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 岩の隙間を泳いで行きます。

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 左の壁にはキイロチヂミトサカがぎっしり。

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 まるでお花畑のようです。

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 ピンぼけですが、アオギハゼの幼魚たち。

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 ゾウゲイロウミウシかなあ?ログ付けしないで島を去ったので……。


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 フェリーの出航時間まで、島内を散策。

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 ……!?

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 何度も慶良間には来てますが、フェリーざまみに乗ったのは初めてでした。
 今日のクイーンは全便欠航。明日からはさらに海況の悪化が予想されるということで、2日分の観光客が全部この船に乗った感じで、大混雑でした。座席はもちろんのこと、廊下も座る場所がなく、ようやく階段の踊り場に隙間を見つけて座りました。

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2016/12/14

【ダイビング】タイマイ大接近。阿嘉島2日目

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 ダイビング2日目です。


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 港に行くと、漁師さんが、なにやらでっかい魚をさばいてました。

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 クーラーボックスのなかを見せていただくと、でっかいシイラがいっぱい。あゝ、美味しそう。


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 本日の一本目は、阿嘉島の西に位置する久場島のポイント、紺瀬の鼻(クンジのはな)です。流れの当たった大きな根のまわりを一周します。魚だけでなく、ダイナミックな地形も楽しめるポイントです。

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 と言いつつ、いきなりコモノのマツバギンポ君。可愛いですね。

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 遠くにカメ2匹発見!
 ところがそのうち一匹が、逃げるどころかこっちに向かって泳いできます。

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 喜んで一緒にカメラにおさまるにゃん子。タイマイ君です。

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 お次はぽん太に大接近。ガイドさんの話しだと、タイマイはよく追いかけてくることがあるそうですが、ぽん太とにゃん子には初めての体験でした。

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 あまりの大接近に、さすがに怖がるにゃん子です。

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 ふと見あぐれば、波打ち際にギンユゴイの群れ。

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 根の波の当たる側は、小魚が大量に群れておりました。


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 2本目のポイントはコーラルフィールドN0.1。昨日潜ったコーラルフィールドN0.3の近く、阿嘉島のヒズシビーチの沖合ですね。ここもサンゴの群生が見事でした。

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 巨大なパラオハマサンゴの塔。

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 傾きかけた日差しが差し込んで、とてものどかできれいでした。


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 トゥーラトゥーの今夜の夕食は、ハマフエフキのホイル焼きでした。

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2016/12/13

【ダイビング】今年も阿嘉島へ。バブルコーラルシュリンプ、オドリハゼ、美しきサンゴ群生

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 上の写真は、ミズダマサンゴに付いたバブル・コーラル・シュリンプ。ぽん太はお初にお目にかかりました。

 10月中旬、ぽん太とにゃん子恒例の、沖縄は阿嘉島ダイビングのご報告です。
 お世話になったダイビング・サービスは……混むといやだから秘密です。ヒントは、ガイドさん一人でやっている小さなサービス。ショップも古民家を改築したもので、雰囲気があります。マクロから大物、地形まで。生態にも詳しいです。
 初日の一本目はニシバマ。漢字では「北浜」ですが、沖縄では「北」を「ニシ」というので「ニシバマ」です。なんでだろね。

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 ニシバマは阿嘉島の人気の海水浴ビーチで、白砂の海岸が続きます。ダイビングスポットとしては、白砂なのなかに所どころ根があって、魚が群れてます。時々、グルクンやウメイロモドキの群れが駆け抜けて行くというもの。

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 この不気味な物体は?ミナミウシノシタです。さて問題です。目玉はどこでしょう?


 オドリハゼとダンスゴビーシュリンプです。近づくとすぐ引っ込んでしまい、二度と出て来ないオドリハゼですが、このオドリハゼ君はなかなかサービス精神旺盛で、動画も撮らせてくれました。


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 本日2本目のポイントは、コーラルフィールドNo.3。阿嘉島のヒズシビーチの沖合ですが、ポイント名のとおりサンゴがとても見事なポイントです。しかしここも、2003年から2004年にかけてのオニヒトデ大繁殖のおり、壊滅的な打撃をうけたんだそうです。

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 久々に対面、マダラタルミの幼魚です。模様がなんか可愛いですね。

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 ちょっとピンボケですが、テングカワハギです。

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 定番のイロブダイ幼魚。こんかいはこの写真が一番ピントが合ってました。

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 花のように色鮮やかなサンゴです。

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 サンゴが生み出す不思議な造形。

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 花火かお団子か?

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 降り注ぐ光がとても美しいです。

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 ちょっとクリスマスっぽいですね。

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 自然ってララ〜ラ〜ラララ、ラ〜ララ〜♪

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 ダイビングを終えて帰途につきます。夕日を浴びた佐久原の奇岩。


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 お宿は今年もトゥーラトゥー。ホームページはこちらです。オーナー自身がその日に釣ってきた魚が夕食に出るのが嬉しいです。

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 見てよし食べてよし、グルクンちゃん。神様から人類への贈り物です。

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 お刺身も美味しゅうございました。

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2016/12/12

【居酒屋】沖縄らしい名店「小桜」(★★★★★)、魚好きにお勧め「南来実」(なんくるみ)(★★★★)(沖縄県那覇市)

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 10月中旬、ぽん太とにゃん子は恒例の沖縄ダイビングへ。まず、那覇で一泊。とうぜん夜の街に繰り出します。
 国際通りも、来るたんびに変わってます。小ぎれいな店ができたり、チェーン店ができたりしており、沖縄らしさが薄まってきた気もして、ちょっと心配なります。
 そんななか、今回まず訪れたのは「小桜」。ホームページはこちらです。 
 この店を選んだのは、太田和彦の『日本の居酒屋ーーその県民性』に出てたからです。場所は国際通りの東のはじっこ。建物が沖縄の伝統的な古い建物なのがいいです。
 中に入るとカウンターのみのこじんまりしたお店。お隣の屋台村は観光客で賑わってますが、小桜は地元の常連さんに、観光客がぽつぽつ混ざってる感じで、いわゆる観光客向けの店じゃないのがいいです。二階に座敷があるようで、宴会が行われている雰囲気でした。
 カウンターのなかには偏屈な親父……ではなく、若いお兄さんでした。
 メニューは、定番の沖縄料理が並んでおりますが、そんなに品数が多いわけではありません。揚げたピーナッツを粒味噌で和えた、名物の「みそぴー」が美味しかったです。泡盛も各種そろってます。
 観光ずれしてない、いい雰囲気のお店ですね。人気店なので予約は必須です。




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 一軒ではもったいないので、必ずハシゴをするぽん太とにゃん子。「刺身と、グルクンの唐揚げが食べたい」というにゃん子のリクエストにお応えして、近くにあった「南来実」(なんくるみ〜)になだれ込みました。ホットペッパーのページにリンクしておきます(こちら)。
 店内は、テーブルと、座敷と、カウンターがあり、明るい雰囲気。壁に魚拓がいっぱい貼ってあります。板さんたちも威勢がいいです。
 お目当てのまず「沖縄近海魚 刺身三種盛り」と「グルクン唐揚げ」を注文。どちらも美味しゅうございました。
 たまたま居合わせた三線の先生が、にゃん子のリクエストに応じて「島唄」を弾き語りしてくれました。
 魚好きにはオススメの店ですね。

 さあ、明日は阿嘉島に渡り、ダイビングです。グルクンの群れがみれるかしら?

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2016/12/11

【登山・日帰り温泉】高社山(こうしゃさん)で秋のハイキング、湯田中温泉楓の湯

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 9月末、野沢温泉に泊まった翌日、ぽん太とにゃん子は高社山に登りました。長野県は湯田中温泉の少し北に位置する山で、そのかたちから高井富士とも呼ばれています。晴天にめぐまれ、気持ちのよい秋のハイキングを楽しめました。


【山名】高社山(こうしゃさん、たかしろやま)(高井富士)(1351.5m)
【山域】志賀・草津・四阿山・浅間
【日程】2016年9月30日(日帰り)
【メンバー】ぽん太、にゃん子
【天候】晴れで、暖かかったです。
【ルート】よませ温泉スキー場駐車場11:03…12:44高社山13:13…14:12駐車場

(※3D地図や当日の天気図などは「山行記録のページへ」をクリック)
【マイカー登山情報】よませ温泉スキー場の広い駐車場がありますが、スキーセンターの向かって左を回り込んで坂を登って行くと、もっと上まで車で入ることができます(上のルート図の行きと帰りの分岐点あたりまで)。


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 スキー場のゲレンデを登っていきます。ところがあたり一面、背の高さを超えるススキやその他の雑草が生い茂っています。こんなところで藪漕ぎするとは思いませんでした。体中雑草の種だらけになりました。
 実は、スキーセンターの建物の向かって左を回り込む道があったようです。車でも入れますので、皆さんはこの道の利用をおすすめします。

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 途中からはリフトの下を登っていきます。人工降雪機が並んでいます。

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 スキー場最上部を過ぎると、ようやく登山道らしくなりますが、こっからがけっこう長いです。

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 途中の岩からの展望です。正面にあるのが志賀高原ですね。真ん中の丸いのが笠ケ岳、やや左側の最高点が横手山です。

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 あっという間に頂上です。社や石碑がありました。

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 西を見ると、一番右が妙高山、真ん中は黒姫山の向こうに戸隠山・高妻山、一番左に飯縄山が見えます。

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 をゝ、その左に槍ヶ岳が見えるじゃんか。槍から穂高に続く稜線です。


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 帰りは、湯田中の旧駅舎に併設された日帰り温泉・楓の湯に入りました。入浴料300円で源泉掛け流しはうれしいです。泉質はナトリウム塩化物硫酸塩泉。開放感はないけど露天風呂もあります。

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2016/12/10

【温泉】数寄屋造りの古い別棟と、自然湧出の温泉・野沢温泉桐屋旅館(★★★★)

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 9月末、ぽん太とにゃん子は野沢温泉の桐谷旅館に泊まってきました。公式サイトはこちらです。
 麻釜の近くにあるこじんまりした和風旅館。表側の本館は新しい建物ですが、奥の別棟は、日本庭園に望む数寄屋造りの木造で、なかなか趣きがあります。かつては島木赤彦や斎藤茂吉が宿泊したそうです。温泉も新しくて風情には欠けるのですが、自然湧出の自家源泉はなかなか得点が高いです。食事も美味しく、3匹の猫ちゃんの接待もあり、ぽん太の評価は4点です。温泉ファンの場合は、別棟の部屋をおすすめします。
 スキー人口も減って来て宿泊客も減って来ているかと思ったら、冬は外国人でいっぱいだそうです。ですから温泉を純粋に楽しみたい人は、冬以外の季節がいいかもしれません。

★楽天トラベルからの予約は右のリンクをクリック!

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 表側の本館は新しく、スキーロッジ風です。

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 ロビーも、新しくてきれいですね。

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 渡り廊下を通って別棟に入ると、別世界が広がります。数寄屋造りですね。

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 階段まわりの造形です。

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 天井に漆喰で描かれたこの不思議な模様はなんでしょう。地図?カワハギ?

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 こちらが客室です。きれいに改装されておりますが、日本の伝統を感じさせる美しい和室です。

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 振り返ると、部屋の入口は火灯窓風になってます。

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 床の間にはちゃんと付け書院もついてます。

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 浴室はタイル張りで新しく、残念ながら風情はありません。
 お湯は無色透明で、かすかに硫化水素臭があります。舐めるとガス臭と塩っぱみがあります。
 源泉が敷地内から自然湧出しているところは強調点ですね。もちろん源泉掛け流し。けっこう熱いので、水を入れて入ります。
 お湯はなかなか高得点です。

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 温泉分析表です(クリックで拡大します)。泉温は60.9度と高温。pHは8.4とアルカリ性ですね。泉質は単純硫黄温泉です。

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 夕食も、品数が多く、手が込んでおり、見た目も鮮やかで、温泉気分を盛り上げます。

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 お品書きです(クリックで拡大します)。もろこし豆腐、信州サーモンのお造りなど。

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 すり身と豆腐の岩石蒸しです。
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 海老団子と利休揚げのきのこ餡かけも、美味しゅうございました。

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 〆はもちろん野沢菜ご飯です。

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 夕食のあとは温泉卓球で汗を流します。
 ちなみにぽん太は、東京オリンピックの追加種目として、「温泉卓球」と「SASUKE」を希望しておりました。

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 ちなみにこちらのお宿、猫ちゃんが3匹います。こちらは女の子。美人さんですね。

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 こちらは雄猫君。ぽん太とにゃん子が卓球をしている横で、スヤスヤ眠ってました。実は卓球場が彼の寝床だったのかしら?

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 朝食です。美味しゅうございました。

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2016/12/09

【仏像】総高4メートルの薬師如来ほか重文5体。月光菩薩がなかなかの美仏/福満寺(長野県麻績村)

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 9月末、ぽん太とにゃん子は長野県は麻績村の長福寺に行ってきました。
 ここには、薬師如来、不動明王、毘沙門天の三つの平安仏と、にゃん子の目がheart01になる美仏の日光・月光菩薩や、その他多くの仏様がいらっしゃいます。
 お寺のホームページはなさそうなので、長野県公式観光Webサイトにリンクしておきます(こちら)。


【寺院名】天台宗 布光山 福満寺
【住所】長野県東筑摩郡麻績村上井堀2120
【拝観】要事前連絡。拝観料500円。
【仏像】
 木造薬師如来坐像 桂材 寄木造り 素地 像高147cm 平安時代末期 重要文化財
 木造日光菩薩立像 桧材 寄木造り 像高114.7cm 鎌倉時代末期 重要文化財
 木造月光菩薩立像 桧材 寄木造り 像高115.5cm 鎌倉時代末期 重要文化財
 木造不動明王立像 桧材 寄木造り 彩色 像高159.5cm 平安時代末期 重要文化財
 木造毘沙門天立像 桧材 寄木造り 彩色 像高169.0cm 平安時代末期 重要文化財

 木造千手観音坐像 桧材 寄木造り 像高106.5cn 平安時代末期 村宝
 木造金剛力士像 鎌倉時代末期 村宝
 木造天部立像(四天王) 平安・鎌倉期 村宝
 賓頭盧尊者坐像 平安時代末期 村宝


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 山中の樹々が生い茂る斜面に位置する福満寺。収蔵庫はなかなか大きくて立派ですが、それもそのはず、重文5体を含む、多数の仏像が安置されております。

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 じゃじゃ〜ん。薬師如来を中心に、仏様がずらりとならんだ様子は、なかなか壮観です。内装も木材が使われていて、素地の仏様によく似合います。

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 木造薬師如来坐像です。総高4メーター近い大きさは、なかなかの迫力。平安時代末の作ということですが、定朝様というよりは、貞観の雰囲気が漂います。

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 お顔も独特。切れ長の目。おちょぼ口。高い鼻。荘厳さというよりは、素朴で暖かい感じです。
 以前は50年に一度しか御開帳しないという秘仏だったそうです。

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 両脇侍の日光・月光菩薩が、なかなかの美仏で得点が高いです。
 薬師三尊の形式になっておりますが、両脇侍は鎌倉時代の作で、大きさも作風も合っておりません。
 向かって左が月光菩薩。美しいですね〜。少年のような表情や、柔らかい身体のライン、手の指の形、衣服の襞など、見事です。

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 向かって右の日光菩薩。こちらも美仏ですが、ちょっと表情がきついか。衣服の下部の襞は、こちらの方が複雑ですね。
 これらの菩薩は、元徳4年(1332年)に善光寺住僧の妙海(みょうかい)によって作られたことが分かっているそうです。妙海は、長野県に9体の仏像を残しているそうですが、他のも見てみたいですね。調べてみるとこれら以外は……
 
 ・十一面観音菩薩立像 上島普門院 上伊那郡辰野町 重要文化財
 ・日光菩薩立像・月光菩薩立像 光久寺 安曇野市 県宝
 ・金剛力士像 上波田阿弥陀堂 松本市 県宝
 ・日光菩薩立像・月光菩薩立像 朝日村 県宝

 そのうち行ってみたいです。

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 不動明王立像も、平安時代末期の作。わずかに越をひねった立ち姿は、鎌倉時代のような躍動感はありませんが、平安時代らしいゆったりした印象があります。

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 毘沙門天様も、同じく平安時代末期らしい、雅やかなお姿です。衣服などの細部が丁寧に彫られてますね。
 上の不動明王とともに、元々は客殿の千手観音の脇侍だったそうです。
 不動明王、毘沙門天は、後年に彩色されておりましたが、2013年から2年かけて修復を行い、作られた時に近い姿に戻ったそうです。

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 十二神将です。そのほか、小さめの四天王もありました。


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 続いて客殿を拝観させていただきます。

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 元々は平安時代に作られた十一面観音だったものを、千手に作り替えたと言われているそうです。傷みが激しく、頭上の小面も多く欠けてしまってます。

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 手前には十王が並んでいます。ほかのお寺から持ち込まれたと説明された気がします。

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 仁王門です。

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 仁王様は鎌倉時代末期の作だそうですが、表情や、胸の筋肉の表現が独特ですね。首筋や大胸筋のスジがなかなかの迫力です。


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 護摩堂です。もともとはここに薬師如来が安置されていたそうです。

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2016/12/08

【オペラ】ロッシーニのコブシは気持ちいいのう「セビリアの理髪師」新国立オペラ

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 新国立劇場の「セビリアの理髪師」の初日に行ってきました。公式サイトはこちらです。
 ロッシーニのオペラは、独特の「コブシ」が気持ちいいですね〜。ぽん太は大好きです。装飾音符で飾り立てられた旋律は、どこか唐草模様を連想させます。こういうのもコロラトゥーラと言うんでしょうか?それともアジリタ?ベルカント?タヌキのぽん太にはわかりません。
 聞いてて、モーツァルトに比べるとやはりメロディが劣るな〜などと思っていると、その間隙をコブシが埋め始めて、ロッシーニも悪くないじゃ〜んという感じになります。
 こういう旋律はぽん太はロッシーニしか知りませんが、ロッシーニ独特のものなんでしょうか、それとも当時流行したスタイル?それもぽん太はわかりません。
 
 アルマヴィーヴァ伯爵を歌ったマキシム・ミロノフが最高!ロシア生まれながら、ロッシーニのスペシャリストとして活躍しているそうです。あまりに軽々とコブシを転がすので、難局の「もう逆らうのをやめろ」が簡単に聞こえてしまうほど。この曲、前回の新国立の公演では歌われなかったそうです。軽やかで明るい声質で、コブシはあまりねばりがありません(演歌のコブシじゃないから当たり前か?)。お顔もなかなかの美形で、第一幕など、メイクのせいか、オネエっぽく見えたくらい。声量はやや小さめでした。
 今回の公演は、オケも小編成で、4階席ではちょっと遠かった。もっと小さい劇場でやったらよかったのに。え?もっと高い席を買えって?ご意見ごもっともですhappy01

 ロジーナは、2013年の新国立の「フィガロの結婚」でケルビーノを聴いたレナ・ベルキナ。ケルビーノにしてはちょっと女っぽすぎましたが、ロジーナは雰囲気が合ってました。コブシも良かったです。

 フィガロは新国立ではおなじみのダリボール・イェニス。力強い歌声で、今回もお得意のギターを披露。バルトロのルチアーノ・ディ・パスクアーレは、歌も演技も上手でした。ドン・バジリオの妻屋秀和、ベルタの加納悦子をはじめ、日本勢も大活躍。

 演出は、舞台上に3階建ての室内を再現。あちこちで同時に小芝居が繰り広げられ、ドタバタの楽しさはありますが、ちょっと雑多な印象で、ロッシーニの名曲をじっくりと聞くにはちょっと邪魔です。有名な序曲の間も小芝居が行われ、音楽に集中できません。

 フランチェスコ・アンジェリコ指揮の序曲は、最初の2音の間隔がタターと短いタイプ。そういえば前回もこうだったけど、同じ指揮者か?と思って確認したら、まったく違う人でした。指揮と演奏のよしあしは、いつもながらぽん太はわからず。
 
 

オペラ「セビリアの理髪師」/ジョアキーノ・ロッシーニ
Il Barbiere di Siviglia / Gioachino Antonio ROSSINI
新国立劇場 オペラパレス
2016年11月27日

指揮:フランチェスコ・アンジェリコ
演出:ヨーゼフ・E. ケップリンガー
美術・衣裳:ハイドルン・シュメルツァー
照明:八木麻紀
再演演出:アンゲラ・シュヴァイガー
舞台監督:斉藤美穂

アルマヴィーヴァ伯爵:マキシム・ミロノフ
ロジーナ:レナ・ベルキナ
バルトロ:ルチアーノ・ディ・パスクアーレ
フィガロ:ダリボール・イェニス
ドン・バジリオ:妻屋秀和
ベルタ:加納悦子
フィオレッロ:桝貴志
隊長:木幡雅志
アンブロージオ:古川和彦

合唱指揮:三澤洋史
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

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