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2017/01/22

【仏像】宙に浮くがごとき薬師三尊像・覚園寺(鎌倉)

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 昨年の10月下旬のご報告。ぽん太とにゃん子は鎌倉の覚園寺に行ってきました。公式サイトはこちらです。


【寺院名】真言宗泉涌寺(せんにゅうじ)派 鷲峰山(じゅぶせん)真言院 覚園寺(かくおんじ)
【住所】神奈川県鎌倉市二階堂421
【拝観】1日数回、決められた時刻に団体で案内をしてくれます。所要時間50分、拝観料500円。細かい拝観の時間は公式サイトをご覧ください。境内での撮影は全面禁止です。
【仏像】
木造薬師如来及日光菩薩・月光菩薩坐像 重要文化財 写真1写真2
  薬師如来 像高181.3cm 鎌倉時代
  日光菩薩 像高149.4cm 室町時代(応永29年(1422)) 法橋朝祐作
  月光菩薩 像高150cm 室町時代
木造十二神将立像 像高152.6cm〜189.7cm 室町時代 6躯に法橋朝祐の銘 重要文化財
木造地蔵菩薩立像(黒地蔵) 鎌倉時代 重要文化財 写真

木造阿弥陀如来坐像(鞘阿弥陀) 写真

木造愛染明王坐像 鎌倉時代
木造阿閃如来坐像 鎌倉時代
鉄蔵不動明王坐像 鎌倉時代

 まず冒頭の写真のように、愛染堂の前に集合して拝観スタートです。愛染堂には木造愛染明王坐像、木造阿閃如来坐像、鉄蔵不動明王坐像が祀られておりますが、外部からの見学なので、暗くて遠くてよく見えません。阿閃如来(あしゅくにょらい)という名は初めて聞きましたが、密教の仏様のようです。愛染堂は、廃寺となった安楽寺の本堂を移築したものだそうです。

 次に訪れたのが本堂の薬師堂。禅宗様の大きくて立派な建物。現存の建物は、足利尊氏が再建したものを、江戸時代に改修したもので、この時少し小さくなったそうです。
 このなかに重要文化財の木造薬師三尊坐像が安置されております。三尊とも坐っており、像高は2メートルに満たないもののかなり大きく感じます。高い位置に祀られ、お座りになっている蓮華座の下の台座が細いので、まるで宙に浮かんでいるかのようです。薬師如来は、一見きびしいお顔をしておりますが、近寄って見上げると穏やかな表情に変化します。両手を脚の上で重ねる印を結んでおり、その上に薬壷が置かれているのは、ちょっと珍しい気がします。衣の裾が台座から下に垂れ下がっております。脇侍の日光・月光菩薩は、ちょっと足を崩して座った色っぽいお姿。衣の襞の表現も美しいです。向かって右の日光菩薩がなかなかの美仏でした。
 まわりには等身大の十二神将が祀られてますが、戌だけなんか造形が変。このお寺に伝わる戌神将伝説と関係しているのでしょうか?
 建保6年(1218年)、戌神将が北条義時の夢に現れ、お告げを授けました。義時は薬師堂を建立して、薬師如来と十二神将を祀りましたが、これが覚園寺の期限となりました。義時はこのお告げによって、実朝暗殺に巻き込まれるのを免れて、命拾いしたそうです。

 三尊の向かって右には、阿弥陀如来が祀られております。元は理智光寺の本尊で、胎内に別の仏像が納められていたため、鞘阿弥陀と呼ばれているそうです。川端康成がこのお顔に魅せられて、覚園寺に通ったそうです。いわゆる「土紋」が残っている仏様のひとつです。

 次に、宝永3年(1706)に造られたという内海家住宅を見学。昭和56年に境内に移築されたそうですが、逆に言うと、それまでこの家に人が住んでいたそうで、そっちの方がすごい感じがします。

 やぐらの十三仏をお参りしたのち、地蔵堂の黒地蔵を拝観。こちらも重文ですが、お堂の外から見ると、中が暗くて、仏様も暗いので、あまりよくわかりませんでした。

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