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2017/03/19

【仏像】特別展示「再会ー興福寺の梵天・帝釈天」根津美術館(付:「高麗仏画 香りたつ装飾美」)

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 根津美術館所蔵の帝釈天の相方が、興福寺からやってくると聞いて、観に行ってきました。


特別展示「再会ー興福寺の梵天・帝釈天」

【会場】根津美術館 展示室3
【会期】1月7日(土)〜3月31日(金)
【仏像】
梵天立像 鎌倉時代 建仁2年(1202) 定慶作 興福寺蔵 重要文化財
帝釈天像 鎌倉時代 建仁1年(1201) 定慶作 根津美術館像
【関係サイト】・特別展示「再会ー興福寺の梵天・帝釈天」について|根津美術館
 小さめながらお写真もあります。


 奈良の興福寺は知る人ぞ知る仏像の宝庫ですが、あれでも明治維新の神仏分離・廃仏毀釈で多くの寺宝が失われたんだそうです。根津美術館所蔵の帝釈天もそうした寺宝のひとつでした。しかし、この帝釈天と対になっていた梵天は、興福寺に残っておりました。こんかい112年ぶりに、別れわかれになっていた梵天と帝釈天が、並んで公開されることになりました。
 これらは二つとも、運慶の父である康慶の弟子の、定慶によって、13世紀初頭に造られたものだそうです。

 こうして並べて観てみると、像高はほぼ同じで、長く垂れ下がった袖の造形はとっても似ております。鎌倉時代の慶派の作ですが、直立不動で静的な印象です。
 ただ、異なるところもあり、帝釈天の方は顔が大きめで、目鼻立ちが大きくはっきりしていて、ちょっと写実的というか、普通の人っぽいです(顔のアップのお写真は例えばこちら)。梵天の方は、丸顔でやや童顔ですが、なかなかいい表情をしております。
 衣服も、梵天がすっきりゆったりとして自然なのに対し、帝釈天はお腹から下半身にかけての襞が密集しすぎて、ちょっとくどい感じがします。
 帝釈天は、以上のような特徴があるうえに、ちょっと前のめりに設置されていることもあり、見る者に迫ってくる感じがあります。一方で梵天は、見る者の視線を引き込むかのようで、内面的・精神的な印象です。
 仏様を比べるのもなんですが、梵天様の方が優っていて、さすが重要文化財です。興福寺から持ち出された帝釈天様は、おそらく様々な紆余曲折を経たと思われますが、その過程で補修も受けたのかもしれません。

 ついでに(?)、「特別展 高麗仏画 香りたつ装飾美」を見る。
公式サイトはこちら。会期が終わると、たぶんこちらのアドレスになると思われます。


特別展
高麗仏画 香りたつ装飾美

【会期】2017年3月4日(土)〜3月31日(金)
【会場】根津美術館
【展示作品】
出品リスト(pdf)

水月観音像 徐九方(ソグバン)筆 1323年(至治3年・忠粛王10年) 泉屋博古館蔵 重要文化財
阿弥陀如来像 1306年(大徳10年・忠烈王32年) 根津美術館蔵 重要文化財
地蔵菩薩像 13~14世紀 神奈川・円覚寺蔵 重要文化財
阿弥陀三尊像 13~14世紀 大阪・法道寺


 阿弥陀三尊像や十菩薩・来迎図、水月観音、地蔵菩薩などの絵がありました。
 仏画はよくわからないのですが、観音様がみな髭を生やしたおっさんでした。水月観音菩薩も、以前に鎌倉の東慶寺で見た仏像などはなまめかしさまで感じるくらいでしたが(お写真はこちら)、高麗仏画ではやはりおじさん。観音様が女性的なのは、日本だけなんでしょうか?

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