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2017年4月の6件の記事

2017/04/30

【温泉】温泉情緒漂うアットホームな宿・飯坂温泉ほりえや旅館(福島県福島市)(★★★★)(付:南三陸さんさん商店街)

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 3月下旬、ぽん太とにゃん子は福島県は飯坂温泉に行って来ました。
 松尾芭蕉も泊まったという由緒ある飯坂温泉ですが、高度成長期にコンクリートのホテルが立ち並ぶ温泉街に変貌。しかし、平成5年に改築された鯖湖湯の周辺には、情緒ある風景が残されております。ここにある宿は、白壁の土蔵作りが美しいなかむらやと、茶色い木造のほりえや旅館。なかむらやさんは以前にお世話になったことがあるので、今回はほりえや旅館に泊まることにしました。こちらが公式サイトです。

 築120年以上という建物は、改築はされておりますが、なかなか味わいがあります。でも廊下で宿の子供が遊んでいたりして、なんだか民宿テイストのアットホームな宿。練馬から婿入りしたという若旦那ががんばっているようです。浴室はタイル張りでちと風情に欠けますが、お湯は鯖湖湯と同じ源泉が正真正銘の源泉かけ流し。お料理も豪華ではありませんが、家庭的な雰囲気あふれる美味しいお料理。これでお値段を考えると(一泊二食で平日は一人7千円台!)コスパはかなり高いといえましょう。ぽん太の評価は4点ですが、個人的にはかなりオススメの宿です。

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 茶色に塗装された木造の外壁が美しいです。 玄関の上の唐破風の曲線もいい感じですね。窓枠がアルミサッシなのは残念ですが、致し方ないところ。改築はされてますが、元は築120年以上の建物だそうです。

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 館内に貼ってあった昔の写真。現縁側を覆うように外壁が作られたようです。唐破風も後から取り付けたんですね。

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 帳場です。旅籠っぽい雰囲気が漂います。

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 こんかい泊まった部屋です。玄関の真上の角部屋で、なかなか広いです。部屋の真ん中に柱がありますが、その奥と右側は、昔は縁側だったスペースですね。

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 せっかくなので、宿のなかを見せてもらいました。こちらは3階のお部屋。縁側(廊下)との境が障子一枚でプライバシーに欠けますが、雰囲気はいいです。こちらの部屋を指定してもいいかも。

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 おっ。ちょっと歴史を感じる階段が残ってます。これは得点が高いです。

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 こちらは綺麗にリニューアルされたお部屋。

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 飾り棚のなかには、先代が趣味で作ったという飛行機のコレクションがあります。


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 さて温泉ですが、大小二つのお風呂があり、貸切で入浴します。でも、昼間は立ち寄り入浴の人が入っていたり、夜は宿の人が入っていたりします。共同浴場の鯖湖湯がお隣ですから、そちらに入ることもできます(ぽん太とにゃん子は以前に入ったことがあるので今回は省略しました)。
 それほど広くなく、タイル張りでちょっと風情には欠けます。お湯は無色透明で、ほとんど無味無臭。ちょっとすべすべ感があります。源泉かけ流しですが、泉温がかなり熱いので、自分で水でうめて入ります。鯖湖湯と同じ源泉だそうです。

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 カランはまったくなく、こちらの上がり湯で洗います。木造でいい雰囲気なのですが、カラフルなシャンプー類やおもちゃが置かれております。ぽん太も童心に帰って、湯船に船を浮かべて遊んでみました。

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 温泉分析書です(クリックで拡大します)。泉温52.5度。pHは8.52とアルカリ性です。泉質はアルカリ性単純温泉。

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 こちらがもう一つの浴室です。やや小さめ。

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 お料理は、客室に御膳で運ばれて来ます。メインは福島のブランド豚・エゴマ豚のしゃぶしゃぶ。古代米と挽肉が入った揚げだしも美味しかったです。

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 朝食は定番ですが、とろろや、自家製の梅干しが美味しゅうございました。


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 翌日、3月3日に移転オープンしたばかりの南三陸さんさん商店街に行きました。あいにく冷た〜い雨の日で、屋外は観光客がまばらに見えますが、店内はお客さんで賑わってました。

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 でもその周囲は、まだ土地を造成している段階で、空き地が広がってました。

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2017/04/29

【仏像】禅定に入るがごとき木造釈迦如来坐像・陽泉寺(福島県福島市)

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 3月下旬、福島県は福島市の陽泉寺に、重要文化財の木造釈迦如来坐像を拝観しに行ってきました。

【寺院名】曹洞宗 朝日山陽泉寺
【住所】福島県福島市下鳥渡字寺東17
【拝観】寸志(200円?)。事前連絡をした方が確実です。
【仏像】木造釈迦如来坐像 像高89cm 寄木造り 玉眼 足利時代 重要文化財
【関連サイト】
【写真】
福島市の文化財|福島市役所
仏像ファン的古寺巡礼

 陽泉寺は福島駅の南東の方向にある曹洞宗のお寺です。あらかじめ電話をして訪れると、住職さんが案内してくれました。

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 国指定重要文化財の釈迦如来さまは、収蔵庫の中に安置されておりました。扉を開け収蔵庫の中に入って、間近で拝観することができます。お写真は禁止です。
 
 像高88cmとほぼ等身大の仏様。見た目真っ黒ですが、江戸時代に良かれと思ってか粗悪な漆を塗られてしまったそうです。ちょっとお顔が大きめ。衣服のシワがゴツゴツした印象で、深く彫り込まれているのは宋風でしょうか。
 しばらく対面していると、仏様からこちらに迫ってくるかのような圧迫感が、まったくないのに気がつきます。お顔の表情も、姿勢も、力が抜けた自然体で、まるで静かに座禅をなさっているかのようです。

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 案内板です(クリックで拡大します)。後半に、仏像の背部内面に書かれていた墨書銘の内容が書かれています。
 これによると、作り始めが延文2年(1357年)で、完成が応安4年(1371年)。14年間もかかっているのは、かなり長いそうです。延文や応安は、南北朝時代の北朝の元号です。応安二二年と書かれているのは、四という数字を避けたんだそうです。
 作は乗円。南北朝時代に南東北地方で活躍した仏師だそうです。福島県では全部で6体あり、二本松の善性寺の阿弥陀如来坐像、古殿の西光寺も地蔵菩薩半跏像と阿弥陀如来坐像、西会津町真福寺の地蔵菩薩坐像、喜多方市山都町にある久昌寺の十一面観音坐像だそうです。そのうち訪ねてみたいです。

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 陽泉寺から東の方向を眺めると、ちっちゃな双子山があります。ここにかつては臨済宗の末松山湖山寺というお寺があり、陽泉寺のお釈迦様はこのお寺の御本尊だったんだそうです。
 また、大杉のご神木があり、それを彫って作ったという言い伝えもあるそうですが、真偽は不明です。


 また、陽泉寺の境内一角の丘の上に「阿弥陀三尊供養塔」という浮き彫り状の石仏があり、国の史跡にしていされているそうですが、ぽん太とにゃん子は見逃しました。写真を見ると(愛しきものたち)、なかなか優美な来迎像のようで、機会があったらまた見に行きたいです。

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2017/04/27

【動物】こりゃ面白い!カピバラ温泉(埼玉県こども動物自然公園)

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 温泉と動物を愛するぽん太とにゃん子。一度、温泉に入るカピバラを見たいと思っていたのですが、今回(3月初頭)念願叶って見てきました。
 カピバラ温泉といえば、テレビでよく取り上げられるのは、カピバラ温泉を最初に始めた伊豆シャボテン動物公園ですが、入園料が2300円とお高め。ここには様々な動物やアトラクションがあって、家族づれで1日楽しむのでしたらいいでしょうけど、カピバラ温泉にしか興味がないぽん太とにゃん子にはちょっと無理。
 そこでカピバラ温泉でぐぐってみると、いまやけっこうあちこちにあるんですね〜。その中にみ〜つけた。埼玉県こども動物自然公園は、な〜んと入場料510円。しかも関越道から簡単にアプローチできるようです。これは行くっきゃない。公式サイトはこちらです。カピバラ温泉を開催している日、時間は限定されておりますので、あらかじめ電話して確認することをオススメします。
 とはいえ、あまりに近すぎてなかなか行く機会がなかったのですが、今回タイミングがあって行ってきました。

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 こちらが入り口です。3月初冬のとっても空気が冷たい平日の、時刻は夕方。閑散としております。

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 レッサーパンダの姿に刈り込まれた植木が、なんか不気味に感じられます。ほかの動物には目もくれず、カピバラ温泉に直行!し、しかし!!

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 一匹しか入っていませんgawk。これは悲しい。

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 ほかのカビちゃんたちは、三々五々、草を食ってます。

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 カピバラは食わねど高楊枝? それとも、カピバラにはかかわりのね〜ことです?(わっかるかな〜?)。

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 その一匹も入浴終了!濡れ鼠ならぬ濡れカピバラ。う〜ん、寒いしもう帰ろうかな。


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 と、とことが、一匹が湯船に入ると、他のカビちゃんたちも続々と湯船に……! ん〜ん、こいつら、集団で行動するのか。主体性のないやつ。ということは、さっきまで入っていたのは「ぼっちカピバラ」か?

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 あれよあれよという間に、みっちりと芋洗状態。わははは、おかしいです。

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 横から見た図。

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 後ろから見た図です。

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 あ〜あったまった。一匹あがると、次々と出てきます。フン、主体性のないやつら。

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 あんた何してんの?鼻が四角くなってるよ。

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 ワラビーちゃんたちもいます。

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 おじょうちゃんでちゅか?カワイイですね〜。


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 あらら、また入ってる。

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2017/04/26

【温泉】雛祭りを演出した夕食が素晴らしかったです。鷹ノ巣温泉・鷹の巣館@新潟県岩船郡(★★★★)

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 3月初頭、ぽん太とにゃん子は新潟県の鷹ノ巣温泉・鷹の巣館に止まって着ました。公式サイトはこちらです。
 川沿いの広々した敷地に、貸切風呂のある離れが点在。ぽん太とにゃん子はリーズナブルは本館に泊まりましたcoldsweats01。建物の外観はちょっと古びてますが、中は綺麗に改装されており、部屋も広々しております。タイル張りの温泉は、あまり広くはありませんが、正真正銘の源泉掛け流し。小さな露天風呂も付いてます。さらにお料理が素晴らしいです。3月上旬ということで、ひな祭りを意識した盛り付けが楽しく、お料理もそかかしこで春を感じさせてくれいました。
 宿の外観や、浴室がひなびてないのが若干のマイナス、源泉かけ流しのお湯と、何よりもおもてなし感あふれるお料理が加点となり、ぽん太の評価は4点!

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 新潟から日本海沿いに北上し、村上の手前から国道113号線で内陸に入っていきます。荒川沿いの道で、やがては小国や飯豊を通って山形県は南陽市に至るのですが、途中の岩船郡関川村が今日の目的地。荒川沿いに点々と広がる建物が、鷹ノ巣温泉・鷹の巣館です。

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 川のこちら側に車を止め、吊り橋を渡って宿にアプローチします。

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 こちらが玄関です。ちと古びている感じで、やや趣きに欠ける感じです。日本の秘湯を守る会の会員宿ですね。

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 内部はきれいに改装されており、新しくて明るいです。

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 3月あたまということで、吊るし雛が飾られておりました。とってもきれいですね。

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 この旅館は、貸切風呂を備えた離れが売りですが、ぽん太とにゃん子はリーズナブルな本館を選択。リーズナブルとはいっても、とっても綺麗で立派な和室で、広々としています。

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 テーブルが置かれた小部屋もあって、こちらに夕食が用意されます。

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 こちらが別棟にある温泉の入り口です。それぞれ露天の付いた男女別のうち湯です。

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 内湯ですね。浴槽はそれほど広くありません。お風呂の底はタイル貼りで、洗い場の床や腰壁は鉄平石、壁の上部は横羽目です。建具はアルミサッシですが、窓や扉など開口部が広いので、湯治風な雰囲気もあります。
 お湯は無色透明、舐めると甘塩っぱくて、硫化水素臭があります。

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 小さめの露天風呂が付いています。残念ながら展望はあまりなし。

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 温泉分析表です。泉温は54.0度。湧出量360L/minは凄いです。風呂付きのは離れをいくつも造れるはずですね。pH 7.3とほぼ中性。知覚的試験では「無色澄明、弱塩味を有しほとんど無臭である」と書いてありますが、上に書いたように、はっきりと硫化水素臭があります。う〜ん、不思議。泉質が変わっているのかしらん?分析書の日付は平成26年10月23日と、ついこの前ですが……。泉質は、ナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉ですね。

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 加水・加温・循環・消毒なしの正真正銘の源泉掛け流しです。これはかなりの加点要素です。

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 さあて、夕食もなかなか凝ってますよ。上に書いたように、客室のうちテーブルが置かれた一間でいただきます。3月初めということで、雛祭りを演出した前菜です。貝のおさらにユキヤナギが添えられてます。
 左手前の煮物は新潟の郷土料理「のっぺ」です。小さい角切りの里芋、タケノコ、ニンジン、ゴボウなどが入った煮物です。会津地方のこづゆにも似てますね。

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 こちらがメニューです(クリックで拡大します)。

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 新潟ということで日本酒を注文。

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 シラウオですね。春の季語です。しんじょうにして、澄まし汁に仕立ててあります。

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 魚へんに春、鰆の照り焼きですが、大根のふくませに乗ってるところがおしゃれですね。

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 揚げ物は揚げ出しです。もちろん山菜も入ってます。

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 和牛の味噌煮込みです。どれも手が込んでいて、見た目も美しく、美味しゅうございました。

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 朝食も色合いが春らしく明るくて、美味しかったです。

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2017/04/23

【観光】出雲崎(尼瀬獄門跡、良寛記念館)、芭蕉の句「荒海や……」について

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 新潟県の日本海沿いにある出雲崎は、かつては北国街道の宿場町で、北前船や佐渡金銀の商いで栄えました。その宿場の外れに「獄門跡」があり、お地蔵様が祀られているようなので、みちくさしてみました。

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 こちらが全景です。旧街道からちょっと入ったところに祠と供養塔が建ってます。

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 案内板です。かつての刑場だったようですね。供養塔は天明3年(1783)の建立と言われているそうですが、お地蔵さんがいつ頃のものかは、はっきり書かれていません。

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 お顔はかなり風化していますが、新しい服を着ており、現在も大切に祀られているようです。
 お地蔵さんというと、道端にあって子供の守り神のように思われておりますが、元々は、釈迦がお亡くなりになってから、弥勒菩薩が出現するまでの間、衆生を救うという仏様です。人間だけでなく、地獄をも含む六道すべての世界で衆生を救うとされていることから、地獄からの救済を願う信仰の対象となりました。この獄門跡にお地蔵さんが祀られているのも、当然地獄に落ちるであろう罪人を供養するためと思われます。

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 出雲崎宿は「妻入りの街並み」として知られているそうです。妻入りといっても結婚して妻を迎え入れるわけではなく、建物の妻(屋根が三角形になっている方向)が街道に面していて、そこに入り口があるという意味です。


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 次に、良寛記念館を訪れました。公式サイトはこちらです。館内には、良寛の書を中心に展示されておりましたが、狸のぽん太には有り難さがいまひとつわかりませんでした。
 良寛といえば超有名人ですが、考えてみると、子供と一緒に鞠つきをしたお坊さんというくらいの知識しかなく、しかも一休さんと記憶がちょっと混ざっている気がします。
 ということで、せっかくなのでWikipediaで勉強してみました。
 宝暦8年(1758年)に出雲崎で生まれ、天保2年(1831年)に現在の長岡市で死去。宗派は禅宗の曹洞宗なんですね。名主の息子として生まれましたが、18歳で出家し、出雲崎の光照寺で修行。22歳から34歳まで、倉敷市の円通寺で修行。諸国を巡ったのち、48歳からは現在の燕市の国上寺(こくじょうじ)に五合庵という庵を建て、そこで暮らしたそうです。

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 こちらがその五合庵を模して作った建物で、耐雪庵と名付けられております。どのくらい模しているのかは不明。
 61歳の時、足腰が弱ったため乙子神社境内の草庵に移る。70歳の時、現在の長岡市の木村元右衛門邸内に移り、73歳で死去とのこと。


 出雲崎といえばもひとつ、松尾芭蕉が「荒海や佐渡に横たふ天の河」の句を詠んだところとして有名です。
 芭蕉園という観光スポット(芭蕉園/にいがた観光ナビ)がありますが、今回は省略しました。奥の細道で芭蕉が宿泊した大崎屋の向かいだそうです。
 せっかくなので「おくのほそ道」を読み返してみました。ぽん太が持っているのは1994年版の角川日本古典文庫ですが、現在は角川ソフィア文庫から出ているみたいです。
 で、芭蕉が出雲崎で一泊したのが、元禄2年(1689年)の旧暦7月4日であることは、「曾良随行日記」から明らかだそうです。また、実際に「荒海や」の句が披露されたのは7月8日前後だったそうです。
 しかし「おくのほそ道」のなかで「荒海や」の句は、「文月や六日(むいか)も常の夜には似ず」という7月6日に時間設定された句の次に置かれているので、7月7日に詠んだと設定されているそうです。
 芭蕉が「おくのほそ道」で、実際の日付と異なる日付に設定することによってすばらしい芸術的効果を生み出していることは、以前にみちくさしたことがあります(【登山】スキーも履かずに雪の月山)。「荒海や」の句でも、7月4日を7月7日にずらしたことで、この句は深みがあるものとなっております。
 タヌキのぽん太は、実はこれまで「荒海や」の句が7月7日に詠まれたとされていることを知らなかったので、雄大な自然の風景を詠んだ句だと思っておりました。しかしこの「天の河」は、まさにその日に織姫と彦星が年に一度の出会いを喜んでいる天の河なのです。つまり、佐渡はかつては流人の島であり、天の川が織り姫と彦星を引き裂いていたように、多くの人たちが家族や親しい人から離ればなれにされて閉じ込められておりました。流人たちがそうした人々に会いたいという思いに涙を流していたことを、この句は表現しているのです。そのことは、芭蕉自身がこの句に加えた「銀河の序」という文章にも書かれております(俳文「銀河の序」松尾芭蕉|按針亭)。
 ところで、この句が佐渡金山で辛い労働を強いられている人たちのことも詠んでいると思った人は、勘違いしております。佐渡に流刑になった有名人といえば、順徳天皇(1221年に流罪)、日蓮聖人(1271年)、世阿弥(1434年)など、江戸時代より前の話です。佐渡で金脈が見つかったのは佐渡が徳川家康の領地になった1601年で、鉱山労働者の賃金は高く、周辺の町も賑わいました。金山で働かされた罪人は、ごく少数と考えられているそうです。上の「銀河の序」にも、「げにや此島は黄金あまた湧き出でて、世にめでたき島になむ侍るを」と書かれており、昔の流刑地の時代とはうってかわって賑わっていた様子がうかがえます。

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2017/04/19

【温泉】風情ある露天風呂と地元の食材にこだわったお食事がすばらしい!ひなの宿ちとせ(新潟県松之山温泉)(★★★★)

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 3月初頭、ぽん太とにゃん子は新潟県は松之山温泉のひなの宿ちとせに泊まってきました。公式サイトはこちらです。
 松之山温泉は、新潟県は十日町にある温泉です。松之山は、結婚したお婿さんを雪の崖下に投げ落とす「むこ投げ」や、顔に炭を塗りあう「すみ塗り」などで有名ですネ。
 露天風呂の写真に魅せられて予約したのですが、鄙びた秘湯が好みのぽん太とにゃん子にはもったいないほどの立派な和風旅館でした。しかし屋上にあるのその露天風呂は、温泉街の中で展望こそありませんが、開放感がたまりません。お湯はしょっぱくて油臭のある松之山の源泉を、もちろんかけ流しで利用。そして地元のおいしい食材をふんだんに使ったお食事は、かなりの加点です。
 立派な和風旅館であるところがぽん太の評価ではマイナス1点となりcoldsweats01、ぽん太の評価は堂々の4点。

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 ご覧の通りの大きくて立派な建物です。

Img_4686 和風に改装された内部は新しくてきれいです。床には畳が敷いてあって、スリッパはありません。エレベーターの中も畳敷きでした。

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 客室は、タヌキには贅沢な立派な和室です。

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 ブナの床柱ですかね?初めて見ました。これは得点高いです。

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 温泉は、男女入れ替え制の露天風呂「月見の湯」と、男女別の露天付き内湯「ほんやらの湯」があります。他に有料・予約制の貸し切り風呂もありますが、今回は省略。
 写真は「月見の湯」です。宿の屋上にあり、後ろは山、前は温泉街で、広々した展望はないのですが、開放感があります。そしてなによりも木製の浴槽が年季が入っていて味があります。芸術点が加点されます。
 おゆは無色透明でわずかに濁っているか。油臭が強く、なめると苦しょっぱいです。温度は高め。松之山温泉の湯ですね。
 男女入れ替え制ですが、女性時間がやたらと長いです。男性タイムをもうちょっと増やして欲しいです。

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 温泉分析表です(クリックで拡大します)。泉温は85.5度と高温。泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物泉です。もちろん源泉かけ流し。

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 こちらが「ほんやらの湯」の内湯です。鄙びたところのない立派なお風呂ですね。

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 「ほんやらの湯」の露天です。雪囲いがついていて、その向こうは雪の壁です。

Img_4684 「ほんやらの湯」は、露天は源泉掛け流しですが、内湯は循環・消毒です。高温のため加水はしているようです。


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 夕食がなかなか良かったです。写真は前菜と先付。手前の前菜は、松之山温泉の有志が地元農家などと協力し、伝統料理を生かして開発したものだそうです。一番左の「あんぼ」は、餅の中に大根の葉っぱが入ってます。

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 こちらがメニューです(クリックで拡大します)。地元の食材と、伝統料理を生かした会席料理は、見た目も美しいです。

Img_4664 お造りは、地元の魚沼美雪マス。寒ブリやホウボウは一瞬この山の中で?と思いますが、よく考えてみると日本海から遠くないわけで、新鮮で美味しいです。

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 鯉こくは生臭さがなく、油も控えめで、すっきりヘルシーです。

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 熟成地豚・越の紅を使ったお鍋には、おこげが乗っていて、さらにその上にあるみそみたいなのは「塩の子」という地元の伝統的な保存調味料です。味はしょっぱくて辛いです。「かぐら南蛮」というピーマンみたいにでっかい唐辛子みたいなのをみじん切りにし、塩と麹で発酵させた物だそうです。ぽん太は初めていただきました。

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 ご飯は松之山のコシヒカリ。これもまた美味。

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 デザートのババロアは吟醸酒粕入り。これもまた酒どころ新潟ならでは。


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 こちらが朝食です。地元のヘルシーな素材が少しずついっぱい並んでいて、美味しかったです。

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 朝食にもメニューがついているのは珍しいですね。それだけ食材にこだわっているのでしょう。

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