【温泉】大自然の中でテレビも携帯もない一晩を/湯浜温泉 三浦旅館(宮城県栗原市)(★★★★★)
6月下旬、栗駒山登山のあと、ランプの宿として有名な三浦旅館に宿を借りました。
栗駒山の西の麓にあり、湯浜コース登山道の入り口にもなっております。山深い栗駒山に抱かれたような、自然に囲まれた一軒宿です。
手作り感あふれる素朴なホームページはこちら。
駐車場から7分歩かないといけない、テレビもなければ携帯の電波も届かない秘湯。でも建物は新しくきれいで、何よりもご主人と奥さんがとっても親切です。掛け流しの温泉は、ほのかな硫化水素臭がありながら、アルカリ性でお肌に優しいです。地元の山菜をふんだんに使ったお料理は、ヘルシーでとっても美味しいです。
建物が新しいのはぽん太の採点では減点要素なのですが、岩手宮城内陸地震と東日本大震災という二つの地震の被害からの復興の応援も含め、ぽん太の評価は堂々の5点満点。
みなさんも、テレビも携帯もない一晩を過ごしてみませんか?
国道398号、といってもつづら折りの山道があったりする道ですが、宿の幟が目印の路肩の駐車スペースに車を停めます。そこから宿まで徒歩7分です。まず国道から谷を下り、見えてきた橋を渡って対岸へ。
栗駒山の原生林の中にぽっかりと開けた平地に、宿が見えてきます。一角に畑があったりして、山小屋風かつ農家風。
建物は平成になって建て直されたものだそうで(正確な年代は忘れました)、きれいで清潔です。
なんか落ち着く客室。電灯もテレビもありません。コンセントもないので、携帯はあらかじめ充電しておきましょう。でも、携帯の電波も届きませんが……。
この宿に泊まったら、露天風呂に入りましょう。国道から宿に向かう道を、2分ほど戻ったところの、川沿いにあります。
なんで知ってるかって。実はぽん太はこの宿に泊まるのは2回目です。前回は20年くらい前だったと思います。
渓流の涼しい風を受けながら、緑に囲まれて、あゝ、いい気持ち。
お湯は無色透明ですが、褐色の湯の花がまばらに舞っています。微かに硫化水素臭があり、舐めるとさらにはっきりわかります。
温泉分析表です。pH:8.8とアルカリ性。
泉質は「単純硫黄泉」。泉温はなんと97.3度。循環・消毒なしの掛け流しですが、泉温が高いため加水されております。
敷地の一角にある源泉です。樋を伝わせることで泉温を下げているようですが、それでも下がりきれず、加水が必要となっているようです。
実はこの旅館、二つの地震で大きな被害を受けました。まず2008年の岩手宮城内陸地震で源泉が枯渇。翌年に採掘したものの、2011年の東日本大震災で再び源泉がストップ。ボーリングしなおして、2013年に営業を再開しましたが、原発の風評被害もあいまって、客足は戻っていないそうです(<ランプの宿>被災後再開5年目 続く手探り|河北新報)。
さあて夕食です。ぽん太とにゃん子の好物の山菜づくし!
天ぷらは、タケノコ、ウド、タラノメ、ミズ、クレソン。マタタビの芽。こごみの胡麻和え。地元のお豆腐は、大豆とにがりの味がして素朴です。
暗くなると、宿の前の流れに蛍が現れます。この日は気温が低かったせいか、少ししか見れませんでした。
テレビも携帯もないので、やることがなく、8時に就寝。
早寝したせいか、早朝に目が覚めてしまいましたが、美しい鳴き声のオオルリを始めとする野鳥のコーラスを、布団のなかで聞きいて過ごしました。
アカショウビンも近くに巣を作っているそうですが、声は気が付きませんでした。
朝食もヘルシーです。卵はもちろん源泉で茹でた温泉卵。おいしゅうございました。
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