【温泉】白濁したにごり湯に、名物の岩魚料理/新湯温泉くりこま荘(★★★★)宮城県栗原市
6月下旬、ぽん太とにゃん子は東京付近に停滞した梅雨前線を逃れるべく北上し、宮城県は栗駒山麓のくりこま荘に泊まってきました。公式サイトはこちらです。
栗駒山の登山口の少し手前にある、山小屋風の外観の宿。だけど内部はちゃんとした旅館です。ほんのりと硫化水素臭が漂う白濁したお湯は、いかにも温泉といった感じ。もちろん100%源泉掛け流しです。露天風呂から眺める栗駒の美林は最高です。お食事はイワナ料理が名物で、美味しいお造りと、珍しい岩魚田楽焼きが出ました。他にもずんだやねっけ豆、油麩にはっとといった郷土料理もいっぱい。もちろん地元の山菜もいただけます。お値段もリーズナブルで、ぽん太の評価は堂々の4点!
宮城県と秋田県の県境にある栗駒山。南の登山口のイワカガミ平の少し手前にくりこま荘があります。
建物は、ご覧のようにこげ茶の木造の壁に、赤い金属製の屋根で、山小屋風です。
外観とお値段からして、山小屋に毛が生えたような宿を想像していたのですが、かなり毛が生えているというか、立派な旅館です。客室もこのとおりのちゃんとした和室。
温泉は、男女別の露天風呂付きの内湯と、無料で自由に入れる貸切風呂(露天付き内湯)があります。
この写真は男性用の内湯です。木の壁が柔らかくていい感じです。
お湯は白濁しており、白い粉状の湯の花が舞います。少し硫化水素臭がしますが、舐めると酸っぱさはなく、ちょっとカルシウム味がします。
内湯の右奥のドアから外に出ると、露天風呂があります。「クロベ乃湯」という名前で、冒頭の写真のように、目の前にクロベの木(ネズコ)の大木が生えてます。初夏の日差しと樹林がとっても美しかったです。
泉質は、含硫黄ーカルシウムー硫化水素塩泉〔硫化水素型〕。泉温は28.6度とやや低めなため、加温したものを掛け流しているようです。加水・循環・消毒はありません。
こちらは貸切風呂の内湯。ちょっと小さめですが、味のある木製の浴槽。
栗駒山の宮城県側には、それぞれ特色のある5つの温泉がありました。ところが、東日本大震災の3年前に起こった岩手・宮城内陸地震で、これらの温泉は壊滅的な打撃を受けました。マグニチュード7.2、栗原市の最大震度6強という大地震で、栗駒山の山体崩壊や、土砂崩れ、河川が寸断されるなどの被害が生じ、温泉も営業ができなくなりました。現在はくりこま荘を含む3つの温泉が営業を再開しておりますが、残る二つはいまだに休館中です。詳しくは「栗駒五湯復興の会」のホームページ(→こちら)をご覧ください。
さあて、気をとりなおして夕食です!お食事どころでいただきます。地元の山菜もふんだんに使われて、なかなか豪華ですよ。
ここは岩魚料理が名物です。写真は岩魚のお造りです。くるくるっと丸め、ランを添えて、見た目もきれいですね。
岩魚は、いまでこそ当たり前のように養殖されておりますが、初めて養殖に成功したのはここ栗原市なんだそうです。
こちらは岩魚田楽焼き。ぽん太は生まれて初めていただきました。田楽焼きという名の通り、味噌をつけて焼いてるのですが、岩魚の水気が飛んでいてシャクシャク食べれます。美味しいですよ。
生の岩魚をここまで焼くのは大変ですから、ひょっとしたら燻製みたいにしてるものに、味噌をつけて焼くのかもしれません。
「ねっけ豆」といって、米粉と大豆で作る栗原市では定番のおやつだそうです。もちろんぽん太は初めて。ほんのりした甘さと、ねっとりした食感が美味しいです。
宮城といえばそして油麩。そして「はっと」が入ってます。すいとんのようなものですね。
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