【仏像】ちとインドっぽい美仏の如意輪観音様/願徳寺(京都)
美仏の国宝・如意輪観音で有名な願徳寺は、京都の西のはずれにある小さなお寺で、道路も細くて行きにくいです。観光客でごった返す市内とはまったく異なる静寂に包まれています。門も閉ざされており、通用口のインタホンで拝観を申し出ると、住職さんが扉を開けてくれます。
【寺院名】天台宗 仏華林山 宝菩提院 願徳寺
【公式サイト】公式サイトは見つからないので、京都観光NAVIのページにリンクしておきます。
・kanko.city.kyoto.lg.jp
【住所】京都府京都市西京区大原野南春日町1223-2
【拝観】2月以外は拝観可だが、住職さんがいないと閉まってたりするようなので、事前連絡が無難。拝観料500円。
【仏像】
・如意輪観世音半跏像(木造菩薩半跏像) カヤ一木造 素地 像高88.2cm 平安時代前期 貞観時代 国宝! 写真は上記の京都観光NAVIに小さめだけどあり。
・木造薬師如来立像 木造漆箔 像高110.3cm 平安時代後期 藤原時代 重要文化財 写真
如意輪観音さまは上の写真の本堂(=収蔵庫)に安置されております。
いつもの六臂で立膝に頬づえをついたお姿とは異なり、二臂で、右足を下ろした半跏踏下坐(はんかふみさげざ)、というか、左足も組んでないので遊戯坐(ゆげざ)と言うのか、とにかくゆったりとして座り方です。ちょっとバタ臭いお顔で、衣紋がまるでバラの花びらのように渦を巻いていて、全体にインドっぽい雰囲気。目に黒い石が埋め込まれているのも珍しいです。表情は精悍で厳しい感じに見えるのですが、試しに天井のライトを消してみると、とっても柔和で慈悲深いお顔になります。
このようなお姿でも如意輪観音なんかいな?と思ってぐぐってみると、石山寺の秘仏の如意輪観音が、同じように二臂で遊戯坐のようです。
薬師如来さまの方は、衣紋が古風な印象で、生粋の日本の仏様でした。
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