【仏像】湯田中温泉の弥勒石仏・世界平和観音・延命煙草地蔵
せっかくなので、湯田中温泉の仏様をお参りしました(7月下旬)。
弥勒石仏 石像 大治5年(1130年) 長野県下高井郡山ノ内町平穏
世界平和聖観世音菩薩 聖堂 像高25m 昭和39年(1964) 大悲院 長野県下高井郡山ノ内町平穏2763-1
延命煙草地蔵 石像 享保16年(1731年) 長野県下高井郡山ノ内町平穏2792-4
まずは「弥勒石仏」。湯田中温泉の街外れの高台に、緑に囲まれて六角形のお堂が建ってます。入口の鍵を外しで、扉を開けて中に入ることができます。
じゃじゃ〜ん。いらっしゃいました。
石仏といってもレリーフ状ですね。ふっくらしたほっぺに分厚い唇。全体に丸みを帯びて、暖かく優しそうなお姿。右手をあげて「よっ」と挨拶してます(というか施無畏印ですけど)。胸の卍はあとから掘られたものか。
冒頭の写真のように、右斜め前から見たお顔が、一番いい気がします。
案内板です。平安後期の大治5年(1130)に安應聖人によって造られたそうです。
続いて、弥勒石仏に行く途中に頭が見えた「世界平和観世音菩薩」です。大悲殿というお寺の庭に建ってます。
青銅製。高さは25メートルあり、青銅製では日本一の高さだそうです。
新しいものでしょうけれど、キッチュさはなくて、なかなか良いプロポーションです。昔のもののように、手が長かったりせず、現代的なスタイル。
お顔はおちょぼ口でタレ目ですね。
ネットの情報によると、昭和初期にこの場所に33mの観音菩薩が建立されましたが、数年後に戦争の供出のために解体。昭和39年(1964)に再建されたのがこの像だそうです。
大悲殿は200円で内部を拝観できるようですが、今回は省略。内部見学のレポートはこちらの珍寺大道場のサイトが詳しいです。戦前の旧観音像の写真もあります。
最後は「延命煙草地蔵」。世界平和観音からちょっと坂を下がったところにあります。
お顔はすり減ってしまっています。蓮華座も一体として掘り出されています。緑色の頭巾とよだれかけが珍しいですね。
案内板です。昔、遊郭の遊女さんたちがこのお地蔵様にお参りしておりましたが、いつの頃からか線香のかわりにタバコが供えられるようになったんだそうです。
遊女たちのどのような願いを聞いてこられたのでしょうか。
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