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2017/10/08

【文楽】ケレンたっぷり「玉藻前曦袂」(たまものまえあさひのたもと)2017年9月国立劇場第二部

お〜〜い。
ぽん太は生きてるぞ〜〜〜。

何があったというわけではありませんが、なんだかバタバタしてて、
9月は一回しかブログを更新できませんでした。

もう記憶が薄れてしまいましたが、備忘録がわりに感想をアップ。


 9月の文楽公演は、よく前を通る那須の殺生石(せっしょうせき)のいわれがわかるということで、第二部の「玉藻前曦袂」(たまものまえあさひのたもと)を観に行ってきました。

 ところがラストの「化粧殺生石」(けわいせっしょうせき)という段は、殺生石の前で、座頭や雷、夜鷹や女郎などが、次々と踊りまくるというシュールな場面。
 なんだこりゃ? グランド・フィナーレでしょうか?
 殺生石のいわれは結局よくわかりませんでした。

 当時の江戸庶民たちは殺生石の伝説をよく知っていたので、事細かに描いてもうざったがられるので、省略したのかもしれません。プッチーニのオペラの「マノン・レスコー」で、マノンがアメリカに出航する場面の次が、いきなりルイジアナの砂漠をよろよろになって彷徨う場面になっているようなものか?

 この段、「七化け」と呼ばれる人形の早変わりが見ものだそうですが、衣装やカツラを変える歌舞伎とは異なり、文楽だと人形を持ち替えるだけだと思うので、ぽん太にはイマイチ有り難みがよくわかりません。

 全体に、玉藻前が一瞬にして狐の顔になるなどの、ケレンが主体の舞台でした。なかなかシカケがよくできてます。

 それでも、桂姫と初花姫のどちらの首の討つかを双六で決めるという「道春館の段」は、見応えがある場面でした。なんかこの段だけ劇として突出してましたが、先行作品の名場面をパクって組み入れたんでしょうか?

 で、初花姫は、玉藻前と名を改めて入内しますが、そこに突然九尾の狐が現れて玉藻前に乗り移ります。こうして突然妖狐の話になるのですが、なんか唐突で脈絡がありません。これまでの話は何だったの?という感じ。

 「訴訟の段」は、伽羅先代萩の「対決」みたいに玉藻前の正体を巡って緊迫したやりとりが繰り広げられるのかと思ったら、傾城が訴訟の裁判官をするというユルイお話で、面白かったです。

 
 咲寿太夫と龍爾改め友之助のイケメンコンビは、出番が短かったです。
 千歳太夫は、道春館の段の奥を、これでもかと言わんばかりの熱演。

 勘十郎が九尾の狐のぬいぐるみみたいなのを持って、舞台上を真剣に走り回っていた姿が可愛かったです。
 


2017年9月文楽公演 第二部
東京・国立劇場
2017年9月13日

・公式サイト
  http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_s/2017/910.html

玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)

清水寺の段
  薄雲皇子 津國太夫
  犬淵源蔵 南都太夫
  采女之助 文字栄太夫
  桂姫 咲寿太夫
  腰元 亘太夫
  腰元 碩太夫
      團吾

道春館の段
  中  希太夫
     寛太郎
  奥  千歳太夫
     富助

神泉苑の段
  口  咲寿太夫
     龍爾改め友之助
  奥  咲甫太夫
     清介

廊下の段
  始太夫
  清志郎

訴訟の段
  睦太夫
  喜一朗

祈りの段
  文字久太夫
  宗助

化粧殺生石(けわいせっしょうせき)
  咲甫太夫
  睦太夫
  始太夫
  小住太夫
  亘太夫
  藤蔵
  清馗
  寛太郎
  清公
  清允

薄雲皇子 玉也
源蔵 勘市
桂姫 簑二郎
采女之助 幸助
初花姫後に玉藻前 文昇
萩の方 和生
金藤次 玉男
重之卿 亀次
仕丁甚太平 玉路
仕丁平作 和馬
玉藻前実は妖狐 勘十郎
菖蒲前 紋吉
葛城前 簑太郎
千歳前 勘次郎
美福門院 清五郎
亀菊 勘彌
文字野 簑悠
内侍の局 紋秀
持兼の宰相 文哉
お末 簑紫郎
右大弁 玉勢
安倍泰成 玉輝

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