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2017/11/20

【歌舞伎】仁左衛門の演技が光る。霊験亀山鉾(れいげんかめやまほこ)2017年10月国立劇場

 しばらくブログを書けないうちに、だいぶたまってしまいました。10月の国立劇場の歌舞伎の備忘録。

 久々に「歌舞伎」の面白さを堪能できました。やっぱ歌舞伎はこ〜でなくちゃ!仁左衛門はいいですね〜。

 「霊験亀山鉾」(れいげんかめやまほこ)は、ぽん太は初見。巨悪の藤田水右衞門が、仇討ちを次々と返り討ちにしていくというお話です。
 返り討ち物といえば、同じく鶴屋南北作の「絵本合法衢」(えほんがっぽうがつじ)を、同じく仁左衛門で見たことがありますが、それに優るとも劣らぬ面白さ。今回のは、返り討ちのやり方が、徹底的に「卑怯」なのが特徴で、相手に毒を飲ませたり、待ち伏せして集団で襲ったりします。「巨悪」といっても、そこそこ腕は立つようですが、恐ろしいほど強いヤツではないようです。
 脚本もよくできていて、残酷なシーンもあれば、棺桶の取り違えという滑稽な場面もあり、火をかけられた棺桶から水右衛門が現れる「絵」も面白かったです。

 仁左衛門の演技には、ただただ感心するばかり。相変わらず細かいところの演技が丁寧です。具体例をあげると……芝居を見てから時間が空いたので忘れちゃいましたが……最後の方で巻物の文面が思っていたのと違っていてびっくりしたところで、芝居は先へ進んでいるのに、「おっかし〜な〜。なんだこの文面は」みたいな感じで巻物を読み直しているところなど。

 そのほかも歌六、錦之助、吉弥、彌十郎、雀右衛門などがしっかりした演技で支えてました。秀太郎の全てを包み込むような大きさと慈愛。孝太郎、動きにキレがあります。橋之助、かっこよくなってきました。

 いまや歌舞伎を見るなら歌舞伎座以外か? 歌舞伎座も、名場面集や、滝沢歌舞伎みたいなのばかりじゃなく、見応えのある演目をかけてほしいです。

平成29年度(第72回)文化庁芸術祭主催
四世鶴屋南北=作
奈河彰輔=監修
国立劇場文芸研究会=補綴

通し狂言 霊験亀山鉾(れいげんかめやまほこ) 四幕九場
      ― 亀山の仇討 ―

公式サイト・http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_l/2017/1010.html

2017年10月
国立劇場

序  幕 第一場 甲州石和宿棒鼻の場
      第二場 同 石和河原仇討の場
      第三場 播州明石網町機屋の場

二幕目 第一場 駿州弥勒町丹波屋の場
      第二場 同 安倍川返り討の場
      第三場 同 中島村入口の場
      第四場 同      焼場の場

三幕目       播州明石機屋の場

大 詰       勢州亀山祭敵討の場

(出演)
藤田水右衞門/古手屋八郎兵衛/隠亡の八郎兵衛 片岡仁左衛門
大岸頼母 中村歌六
石井兵介/石井下部袖介 中村又五郎
石井源之丞 中村錦之助
源之丞女房お松 片岡孝太郎
若党轟金六 中村歌昇
大岸主税 中村橋之助
石井毛乳母おなみ 中村梅花
藤田卜庵/縮商人才兵衛 片岡松之助
丹波屋おりき 上村吉弥
掛塚官兵衛・仏作介 坂東彌十郎
芸者おつま 中村雀右衛門
石井後室貞林尼 片岡秀太郎

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