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2017/11/21

【オペラ】イリーナ・ルングのテクニックと演技力(と美貌)に思わず涙!「椿姫」新国立オペラ

 過去に何度も見ている「椿姫」。こんなに感動したのは初めてでした。たぶんヴィオレッタ役のイリーナ・ルングがすごかったんだと思います。美人でスタイルはいいし、コブシ(?)はコロコロ回るし、演技力はあるし。

 翳りのない素直な声で、ヴィオレッタが娼婦に身をやつしながらも純粋な心を持っていることが伝わってきました。また「花から花へ」のコロラトゥーラは、一つひとつの音をとっても丁寧に歌っていて、聞きごたえがありました。演技も、第2幕のジェルモンとのやりとりや、第3幕がすばらしく、ぽん太は「椿姫」で初めて泣いてしまいました。

 プロダクションは前回と同じくヴァンサン・ブサール。4階から見ると、鏡の壁と床の両方に反射して、とっても幻想的。4階に嬉しい舞台装置です。
 第二幕の第一場と第二場の間に休憩があって、2幕構成のようになってます。第3幕でヴィオレッタ以外の登場人物が紗幕の向こうにいるのは、全ては死にゆくヴィオレッタの幻影というパターンの演出か?

 アルフレードのアントニオ・ポーリは、冒頭の「乾杯の歌」はちょっと物足りなかったけど、誠実でありながらも甘い歌声がよかったです。ジョヴァンニ・メオーニのジェルモンは代役でしたが、厳格さと冷酷さが半端なく、聴いていてこちらまで身の縮こまる思いでした。

 しかし、このジェルモンの人物像は、何度見てもよくわかりません。家族制度を大切にする熱心なカトリック信者で、因襲的な人物だとは思うのですが、ヴィオレッタに対し、アルフレードと別れてくれなどと残酷なことを言っておいて、「死なずに生きてください」とか、「幸せになってください」とか、なんで同じ口からそんな言葉が出てくるのかと思います。
 

オペラ「椿姫」/ジュゼッペ・ヴェルディ
La Traviata / Giuseppe VERDI

2017年11月19日
新国立劇場オペラパレス

公式サイト
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/9_009636.html

指揮 リッカルド・フリッツァ
演出・衣裳 ヴァンサン・ブサール
美術 ヴァンサン・ルメール
照明 グイド・レヴィ
ムーヴメント・ディレクター ヘルゲ・レトーニャ
再演演出 久恒秀典
舞台監督 村田健輔

ヴィオレッタ イリーナ・ルング
アルフレード アントニオ・ポーリ
ジェルモン ジョヴァンニ・メオーニ
フローラ 小林由佳
ガストン子爵 小原啓楼
ドゥフォール男爵 須藤慎吾
ドビニー侯爵 北川辰彦
医師グランヴィル 鹿野由之
アンニーナ 森山京子
ジュゼッペ 大木太郎
使者 佐藤勝司
フローラの召使い 山下友輔

合唱指揮 三澤洋史
合唱 新国立劇場合唱団
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団

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