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2018/03/16

【クラシック】マーラー5番の弦が美しい。ズヴェーデン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック

 前回ニューヨーク・フィルの演奏を聴いたのはマゼールの頃でしたが、会場のオペラシティが割れんばかりの大音響でした。それに比べると(当たり前か?)今回のスヴェーデンの演奏は、バランス良くまとまっている印象でした。

 ズヴェーデンという指揮者はぽん太は初めてですが、1960年生まれのオランダ人。元々はヴァイオリニストで、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサートマスターをしておりました。指揮を始めたきっかけが面白く、コンセルトヘボウ管弦楽団がバーンスタインとツアーをしていた時、ホールの響きを確認したいからとズヴェーデンにマーラーの1番を指揮させました。それを聴いたバーンスタインが「君はよいヴァイオリニストだが、もっとよい指揮者になれるだろう」と言ったんだそうです(ぶらあぼ)。

 メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は、席のせいもあったのかもしれませんが、五嶋龍のヴァイオリンの音がぜんぜん届いてきませんでした。なんか軽い弾き方で、メンデルルゾーンの情熱もメランコリーも伝わって来ず、お座敷芸を見ているかのようでした。 第三楽章も迫力がなく、お茶目な感じで、冒頭のオケのターンターンタタンのあとのタラララランという音も、いたずらっ子みたいな弾き方でした。オケもソロリソロリと音を出してる感じで、ぽん太は完全なる不完全燃焼でした。

 マーラーの5番はさすがに聞き応えがありました。元ヴァイオリニストだったせいか、弦楽の響きやニュアンスは素晴らしく、従って第4楽章は絶品でした。天国的というよりは、叙情的な演奏でした。ただ管楽器や打楽器は、テクニックこそ最高ですが若干抑え気味で(席のせいもあるかと思いますが)、バランスがいいと言えばいいのですが、もうちょっとパンチがあってもいいような気がしました(マゼールの印象が残っているせいかも)。

 アンコールはヴァグナーの「ローエングリーン」第三幕への前奏曲でしたが、これは音を思いっきり出しまくり、実際のオペラだったらこんな演奏はしないだろうという、アンコールっぽい演奏でした。

 ズヴェーデンのニューヨークフィル、ちょっと派手さはないけど、さすがに超一流の演奏でした。


ニューヨーク・フィルハーモニック

2018年3月14日
サントリーホール

KAJIMOTOの公式サイト

オーケストラ: ニューヨーク・フィルハーモニック
指揮: ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン
ヴァイオリン: 五嶋 龍


メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
             (ヴァイオリン: 五嶋 龍)
マーラー: 交響曲第5番 嬰ハ短調

アンコール ヴァグナー:「ローエングリン」から 第3幕への前奏曲

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