【舞台】もっと斜面を!『斜面』小野寺修二×首藤康之
にゃん子が「首藤見たいにゃ〜、見たいにや〜」と鳴くので観に行ってきました。公式サイトはこちらです。
小野寺と首藤のコラボは、『空白に落ちた男』と『シレンシオ』は観たかな。『ジキルとハイド』は観てない気がします。
こんかいのタイトルは『斜面』。これはぽん太にはマニアックすぎました……。
東京芸術劇場は、コンサートホールやプレイハウスは何度も来てるけど、シアターウェストは初めて。ハコの小ささにびっくりする。集客力ないのね……。
舞台上のセットは、上手の急な斜面と、下手舞台奥のなだらかな斜面からなるミニマルなもの。この「斜面」がどのように使われるんだろう、とワクワクしていたのですが、ちと期待はずれでした。
なだからな斜面は、ほぼ人物の出入りに使われるだけ。急な斜面は、何度か駆け上がったり下がったり、途中で止まったり、一回人がずり落ちてきたりしたのですが、あんまい有効に使われているとは思えませんでした。
斜面があることで、どのような新たな動きが人間に生じるか、その身体性みたいなのを見たかったな〜。
そういう意味では、ぽん太が一番面白かったのは、小野寺が急斜面の上で椅子に座ろうと試みる場面。人間の身体や重心のバランスに関して、新鮮な体験をすることができました。
とはいえ、いつもながら不可思議な小野寺ワールドを堪能いたしました。
初めて観た雫境(だけい)さん、 聾の舞踏家とのこと。冒頭のソロや、ギョロ目をむいたときのヤ◯ザみたいなど迫力、良かったです。
首藤も、ライトを持ってのダンス、短かったけど良かったです。皆が体重を支え合っての動きみたいなのは、バレエの振り付けから取った動きか?王下、藤田のレギュラー陣も活躍。
小野寺はいつものがらうまいです。お面をかぶった役人みたいなのも、カフカ的な雰囲気がありました。
「斜面」
小野寺修二×首藤康之
東京芸術劇場 シアターウェスト
2018年6月17日
作・演出 小野寺修二
出演 首藤康之、王下貴司、雫境、藤田桃子、小野寺修二
企画 サヤテイ NAPPOS UNITED
主催 NAPPOS UNITED カンパニーデラシネラ
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