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2018/06/15

【仏像】お顔がパンパン。不空羂索観音坐像 不空院(奈良市高畑町)

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 不空院は、鑑真住房跡に建てられたお寺と言われております。言われは定かではありませんが、八角円堂が建てられ、不空羂索観音が安置されました。鎌倉時代には大いに栄えましたが、その後衰退。江戸時代の安静の大地震で八角円堂以下堂宇が倒壊し、明治の廃仏毀釈を迎えました。大正時代に再興されて現在の本堂が建てられました。もともと弁財天が祀られていたことなどから、ならまちの芸妓たちの信仰を集め、さらにかけこみ寺の役割も果たしたそうです。
 写真の向かって左の鳥居のあるところに祀られているが、「縁きりさん」と「縁結びさん」と呼ばれる神様です。

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 鳥居の横にいるのは、なぜか狛犬ではなく狛狸。いわれはわかりません。

【寺院名】真言律宗 春日山(しゅんにちざん) 不空院
【公式サイト】http://fuku-in.com/index.htm
【住所】奈良県奈良市高畑町1365
【拝観日】2017年11月2日
【拝観】春秋の特別拝観以外は予約が必要。拝観料は忘れました。
【仏像】
不空羂索観音菩薩坐像 寄木造 漆箔 玉眼 像高103,9cm 鎌倉時代 重文 写真1写真2

 不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん、ふくうけんじゃくかんのん)は、六観音、あるいは七観音のひとつに数えられ、菩薩の様々な変化のうちのひとつであり、古いものに属するそうです。
 経典にはさまざまな姿で描かれておりますが、多くの腕を持ち、鹿の毛皮を着ているという特徴があるそうで、シカつながりで春日大社で祀られているタケミカヅチの本地仏とされるそうです。
 日本では、一面三目八臂の像容が普通で、手のひとつには羂索(投げ縄)を持っています。この投げ縄で、衆生を救ってくれるわけですね。
 以前の記事で書いた、東大寺三月堂の不空羂索観音が有名ですね。

 さて、不空院の不空羂索観音さまですが、座って像高1mということで、ほぼ等身大の大きさ。額に縦に目があって、一面三目八臂のしきたり通りのお姿。服は特に鹿皮っぽくありません。座っているのがちと珍しいですね。鎌倉時代の作とのことで、ウェストが引き締まり、肘を貼り、力強いお姿。正面で合掌する二臂以外の腕は、細く作られてます。お顔がパンパンではち切れんばかり。顔力はハンパないです。


 このお寺には秘仏の宇賀弁財天女がありますが、そのお厨子の扉は……「私の記憶の限りでは、見た覚えはございません」。

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