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2018/08/13

【温泉】日本で2つしかない泊まれる重要文化財・萬翠楼福住@箱根湯本(★★★★★)

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 7月下旬、箱根湯本にある萬翠楼福住に泊まってきました。
 建物が「登録有形文化財」に指定されている宿はいっぱいありますが、国の「重要文化財」に指定されていて、しかもそこに泊まることができる宿は、日本広しといえども現在は二つしかありません。ひとつは赤レンガの東京駅の中にある東京ステーションホテルで、もうひとつがこの萬翠楼福住です。こちらが公式サイトです。
 福住で重要文化財に指定されているのは、明治10年(1877年)竣工の金泉楼と、明治11年(1878年)竣工の萬翠楼の二棟。これは、どうせならここに泊まるっきゃありません。
 でも、ちょっとお高いんじゃないの? ふっふっふっふっふっ。ふるさと納税でもらった箱根町の宿泊券があるのである!

 今回泊まったのは、萬翠楼3階の35号室。細部まで意匠を凝らした部屋で、ほとんど和室、一部洋風が入ってます。付け書院のある本格的な床の間があると思うと、床柱は八角系の南洋材を使うなど奇巧性に富んだ部分もあります。さすが重要文化財です。お風呂はタイル張りで広々しており、男女別の内湯と露天があります。お湯は無色透明の優しいお湯ですが、湯量が豊富で、湯船からとうとうと溢れております。もちろん源泉掛け流し。食事も手の込んだ会席料理で、アワビの踊り焼きあり、ちょっと創作系もありで、非常に美味しいです。サービスも満点。ちょっとお高いけど、それ以上の価値がある旅館で、ぽん太の評価は堂々の5点満点。

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 萬翠楼福住は、箱根湯本駅のほど近く、早川の反対側にあります。はつ花そば本店の近くというとわかりやすいか? 上の写真は、湯本橋から撮ったもので、向かって右が萬翠楼、左が金泉楼ですが、樹木が邪魔してよく見えません。プライバシーの保護もあるのかもしれないけど、ちょっと樹を剪定して、貴重な重要文化財の建物の外観が見えるようにしてほしいところです。
 両方とも土蔵造りになっていて、1,2階が木骨石造り、3階は漆喰仕上げ。屋根は寄棟で瓦葺きです。
 建物がぎっしりと立ち並ぶ箱根湯本。天下の萬翠楼さんも、え?ここが入り口というような門構えですが、その奥にこのようなお宝が眠っております。

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 ロビーから金泉楼への入り口。土蔵建築ということで石造りで鉄の扉。でも扉の上のアーチなどは洋風です。

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 こちらが萬翠楼への入り口です。踏み込みの部分の黒大理石は本物ではなくて、黒と白の漆喰をまぜて作った偽岩だそうです。こんなところにも職人さんの技を見ることができます。

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 一回から二階に登る階段は、らせん状になっています。

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 階段の途中にあるのは明かり取り、それとも通風孔? 手が込んでますね。

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 三階は一室しかないので、三階に登る階段は専用になっております。

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 ここにも通風孔。

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 階段を上っていくと、畳敷きの廊下(?)につながり、左右に部屋がある構造。

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 つきあたりは、早川に面する北向きの廊下になっております。もちろんアルミサッシは使われておりません。

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 窓の下の意匠。板を二枚合わせたものではなく、彫り込んだものだというのが驚きです。

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 建物の妻側の窓は、いっけん和風の格子窓に見えますが、洋風の重りの入った上げ下げ窓です。

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 付け書院のある本格的な床の間……に見えますが、床柱は八角系の南洋材(熱帯系の木材)。長押も黒っぽい木材ですね。建築当時、南洋材を扱う材木問屋があったそうで、そこから珍しい木材をいろいろ手に入れたそうです。
 床の間にテレビがあるのは……現代では仕方ないですね。

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 床板はケヤキ(だったと思う)の一枚板です。

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 壁と天井をつなぐ回り縁も、二重になっています。仕事が細かいですね。

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 こ、これはなんでしょう。ヘゴ系の樹木の幹か?


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 お風呂は円形のタイル張り。明るくて広いです。お湯は無色透明、無味無臭。

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 あまり広くはありませんが、露天風呂がついています。

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 もちろん源泉掛け流し。溢れ出たお湯が、排水口で渦を巻いています。なんか、給湯量の設定を間違えてるんじゃないかと思うくらい。

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 ちょっと汚れてるけど、温泉分析書です。泉質はアルカリ性単純温泉でpH8.9。でもあんまりヌルヌル感はありません。泉温は42.4度とほどよいです。横穴の奥にある自家源泉から自噴しているそうです。


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 夕食は、この宿は基本は部屋食だそうですが、旧館3階は急な階段により配膳困難ということで、別室の個室でいただきました。
 で、お料理が、創作系が入っていて手が込んでいて素晴らしいです。見事な先付けの品々。ほうずきに見えるのも、中身はトマトです。

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 こちらがメニューです(クリックで拡大します)。

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 とっても新鮮なお造り(3人前です)。
 今回は、ぽん太とにゃん子が、フクロウ義父さんを連れての親孝行の旅だったのですが、お義父さんが猛暑にやられて体調を崩してしまい、ちとバタバタしてしまいました。そのため、宿のあちこちを探索することができませんでした。


 アワビの踊り焼きです。わーごめんなさい。成仏してくれい!南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、なんまいだ〜。でも、美味しゅうございました。あゝ、生きるって罪なことだなァ。
 お好みで牛肉に変えることもできます。


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 宿の新名物・焼胡麻豆腐です。焼いた胡麻豆腐に、胡麻のソース、すりゴマがたっぷりかかってます。胡麻付きのにゃん子は大喜び。

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 酢の物には金魚型の人参が泳いでます。なんとも清涼感のある演出。

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 料理長が自ら打った二八蕎麦。料理長さんは、東北出身で、最初は蕎麦の修行をしたのち、関西で和食を学んだそうです(と言ってた気がしますが、違ってたらごめんなさい)。

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 デザートもこの品数で、もうお腹いっぱい。でも帰宅して計ったら、体重は増えてませんでした。意外とヘルシーなようです。


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 木製のレリーフの見事なメダリオン(ライトの取り付け座の天井装飾)。


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 朝食です。品数が多すぎて写真が撮りづらい。豆乳は、汲み上げ湯葉を楽しんだのち、最後はニガリを入れてお豆腐になります。


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 箱根湯本を散策。萬寿福旅館。いい味だしてます。今度はここにも泊まってみたいな〜。

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 干物屋にたむろする猫。観光客が試食をくれるのを待っているようです。

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 温泉まんじゅう「箱根のお月さま」で有名な饅頭屋「菜の花」の店先の招き猫。ちょっと古風な感じがします。

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 湯本橋近くの裏通りに「見番」がありました。
 見番というのは、芸者さんを旅館や料亭に派遣するところですね。箱根湯本にも芸者さんがいるんですね。

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