« 【コンサート】 こりゃ気持ちいいわい。「古澤巌×ベルリン・フィルハーモニー ヴィルトゥオージのクリスマス2018」 | トップページ | 【仏像】阿弥陀如来坐像(甲賀三大佛)十楽寺@滋賀県甲賀市 »

2018/12/14

【文楽】2018年12月国立劇場「鎌倉三代記」「伊達娘恋緋鹿子」

 12月の文楽、最初は「鎌倉三代記」から七段目の絹川村の場面。ぽん太は3年前に観たことがあります。
 米洗いの段は、何にもできない時姫がたどたどしく家事をするのを見るに観かねた近所のオバサンが、片肌脱いで片乳丸出しににしながら、威勢良く手伝ってあげるという滑稽な場面。
 三浦之助母別れの段になってからぐっとシリアスになってきますが、話が重すぎてちょっと感情移入しにくい。三浦の助が時姫に対し、自分の妻となったからには、敵である時姫の父の北条時政を刺し殺すように命じるんですもん。あんなウブな時姫ちゃんに、そんなひどいことをさせるなんて……。三浦の助がやなやつに思えてきます。
 そのあとの高綱物語は、すんごい迫力だけど、ちょっと長くてダレてきます。しかも高綱は高綱で、戦友である三浦之助の首を撃って北条時政に差し出し、信頼を得た上で復讐のチャンスを狙うなどと言い出します。
 戦国って残酷!「鎌倉三代記」の考え方には、ぽん太はちょっとついていけません。
 しかし、時姫ちゃんは可愛かったし、姿を現してからの佐々木高綱は大きくてかっこよかったです。
 文字久太夫が三浦之助と母の別れを切々と語り、織太夫は大迫力の熱演でした。
 人形遣いでは母の和生が流石の風格。玉志の高綱も大きかったです。


 続いて「伊達娘恋緋鹿子」。いわゆる「八百屋お七」ですね。文楽で観るのは初めてです。火の見櫓の段は、歌舞伎でやるときも「人形振り」で演じられるので、本家の文楽で観るのを楽しみにしておりました。
 ん〜、だけど実際に観ると、歌舞伎の方がいいかな?
 迫力ある4本の太棹にのせた4人の太夫さんの唄をバックに人形を遣うのですが、首をぶんぶん振るばっかりで、火の見櫓に登って半鐘を叩こうと思うけど、禁を破ることへのためらいがあったり、かじかんだ手が凍てついた梯子をつかみそこねて滑り落ちて、ああもどかしい、みたいな気持ちが表現されませんでした。むしろ梯子を登るところの仕掛けに目が行ってしまったりしました。

12月文楽公演公演

2018年12月12日
国立劇場小劇場

公演案内 - 日本芸術文化振興会ト


「鎌倉三代記(かまくらさんだいき)」

局使者の段
  希太夫
  清介
米洗いの段
  靖太夫
  錦糸
三浦之助母別れの段
  文字久太夫
  藤蔵
高綱物語の段
  織太夫
  清馗

三浦之助母・和生
女房おらち・簑一郎
女房おくる・紋臣
讃岐の局・紋秀
阿波の局・紋吉
北条時姫・勘彌
安達藤三郎実は佐々木高綱・玉志
三浦之助・玉助
富田六郎・文哉


「伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)」

八百屋内の段
  津駒太夫
  宗助
火の見櫓の段
  芳穂太夫
  南都太夫
  亘太夫
  碩太夫
  勝平
  清公
  錦吾
  燕二郎

小姓吉三郎・玉勢
下女お杉・簑紫郎
娘お七・一輔
親久兵衛・勘市
久兵衛女房・亀次
丁稚弥作・玉翔
武兵衛・勘介
太左衛門・玉路

|

« 【コンサート】 こりゃ気持ちいいわい。「古澤巌×ベルリン・フィルハーモニー ヴィルトゥオージのクリスマス2018」 | トップページ | 【仏像】阿弥陀如来坐像(甲賀三大佛)十楽寺@滋賀県甲賀市 »

芸能・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74997/67478195

この記事へのトラックバック一覧です: 【文楽】2018年12月国立劇場「鎌倉三代記」「伊達娘恋緋鹿子」:

« 【コンサート】 こりゃ気持ちいいわい。「古澤巌×ベルリン・フィルハーモニー ヴィルトゥオージのクリスマス2018」 | トップページ | 【仏像】阿弥陀如来坐像(甲賀三大佛)十楽寺@滋賀県甲賀市 »