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2018/12/06

【仏像】仏像がいっぱい。秘仏如意輪観音にお会いしたくなる。三井寺(園城寺)

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 ぽん太とにゃん子は11月中旬、滋賀県は三井寺(園城寺)に、仏像を観に行ってきました。ほぼ紅葉の時期でしたが、全体に色づきが悪かったです。でも、ところどころ美しい紅葉を楽しむことがきました。
 三井寺は、以前に観光で訪れたことはあるのですが、仏像にまったく興味がなかった頃。おそらく収蔵庫には入らなかったでしょうし、仏像の記憶はまったくなく、印象に残っているのは弁慶の引き摺り鐘ぐらい。


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 拝観コースに従い、まずは釈迦堂。なかには釈迦如来立像が祀られております(写真)。いわゆる清涼寺式の釈迦如来ですが、お顔が普通の人っぽくて、同心円状の執拗な衣紋も含め、清涼寺式の独特の暑苦しさがありません。お優しい感じのお釈迦様です。

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 続いて金堂です。建物自体が国宝です。豊臣秀吉の正室北政所が再建したものだそうで、桃山時代らしく華麗かつ優美です。
 御本尊は弥勒菩薩ですが、秘仏となっており、ググっても写真もみつかりませんし、いつ拝観できるのかもわかりません。

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 その代わりというか、たくさんの仏像が安置されているのですが、覚えられニャイ!できれば目録を配布してほしいのですが、博物館じゃなくて信仰の対象のお寺かだから仕方ないですかね。
 以下、案内板にあった上の写真と、帰ってからぐぐった情報を元に、記憶を辿って書いているので、ひょっとしたら違ってる部分もあるかもしれませんが、ご容赦を。

 まずは正面。秘仏の扉の前には、平安時代の大日如来坐像が置かれております(写真)。像高約1mと大きめで、存在感があります。平安後期らしいおっとりしたお姿です。
 その左には平安時代の不動明王立像。バランスの良い上品な像で、羂索を持つ左手は下げております。
 そのほか小さな像が十数躯置かれておりましたが、よく覚えておりません。

 次に向かって左手に回り込むと、鎌倉っぽいポーズの毘沙門天様や、鎌倉や南北朝のお地蔵さんがおられましたが、目を引き付けたのは「尊星王立像」写真。初めて聞いたお名前です。色鮮やかな江戸時代の像。像容がめずらしく、菩薩の姿で四臂。頭上に鹿の頭があり、お体は緑色です。左足で玉の上に立ち、右足は膝を曲げて、右足の後ろでシェーみたいにしています。肘を曲げた右手と左手で、胸のあたりで槍と錫杖を持っており、残る日本の腕は上に広げた手で月輪と日輪(?)を持っています。大きなお皿のような光背には七つの円が、それぞれ動物を伴って配されております。こちらの三井寺所蔵の絵画の尊星王像の解説によれば、北極星を神格化したもので、妙見菩薩の別名だそうです。よみうりランドの妙見菩薩とはだいぶ像容が異なります。尊星王に関連する尊星王法は、園城寺四箇大法の一つとされる重要な法だそうです。

 裏側に回り込むと、室町時代の乾漆造という珍しい釈迦如来坐像や、円空仏が7躯ありました。また右手には、聖観音菩薩立像や、二童子を伴う不動明王坐像、千手観音像などがありました。

 続いて境内の南側に位置する微妙寺の御本尊は、有名な重文の十一面観音様ですが、ここにはレプリカが置かれておりました。

 で、本物はどこにあるかというと、微妙寺の向かいにある文化財収蔵庫です。入っていくと、いました、いました。像高約80センチの小さめの像(写真)。なによりも独特のプロポーションが目を引きます。大きな頭に短足で、下半身のでっぷりした肉付き。なんかぽん太は土偶を思い浮かべました。呪術的な雰囲気がする観音様です。
 極めて保存が良く、彫りも深く鮮やか。装飾品の細かい透かし彫りなどは、信じられない技巧です。截金の装飾も少し残っております。

 そのほかには、重文の鎌倉時代の吉祥天立像がおられます(写真)。写実的で、少女の近代彫刻といっても通用しそうです。悠然としたお姿と、小細工のない彫り口が見事です。
 このほかこの収蔵庫には、重文の智証大師坐像と訶梨帝母倚像があるはずですが、両方とも大津歴史博物館に出張中(もちろん、そちらにも行って拝観させていただきました)。かわりに阿弥陀如来さまと不動明王が置かれておりました。
 また国宝の勧学院客殿障壁画なども展示されておりました。

 そして石段を登って観音堂へ。ここには秘仏の重文の如意輪観音さまがおられます。写真はこちら。こ、これは美しさと色っぽさを兼ね備えた素晴らしい仏さまです。でも33年に一度しかご開帳されない秘仏とのこと。前回の公開はいつだったのか受付の尼さんに聞いて見たところ、4年前とのこと。ということは次は29年後……無理かな。
 展覧会などに出品されることもあるそうなので、そちらを期待したいと思います。

 水観寺には、江戸時代の薬師三尊と十二神将。中尊は小さくて新しい感じでした。

【寺院名】三井寺 (天台寺門宗総本山園城寺)
【公式サイト】三井寺公式サイト
【住所】滋賀県大津市園城寺町246
【拝観日】2018年11月14日
【拝観】入山料600円、三井寺文化財収蔵庫は別途300円。
【仏像】 ◎重要文化財
釈迦堂
 木造釈迦如来立像 鎌倉〜南北朝時代 写真

金堂
 木造大日如来坐像 木造漆箔 像高94.9cm 平安時代後期 写真
 木造不動明王立像 平安時代 写真
 木造毘沙門天立像 平安時代
 大黒天立像 室町時代
 木造阿弥陀如来坐像 室町時代
 木造阿弥陀如来坐像 鎌倉時代

 木造毘沙門天立像 鎌倉時代 写真
 木造地蔵菩薩立像 鎌倉時代
 木造地蔵菩薩坐像 南北朝時代 写真
 尊星王立像 江戸時代 写真

 木造円空仏 7躯 江戸時代
 木造釈迦如来坐像
 乾漆宝冠釈迦如来坐像 室町時代 写真

 聖観音菩薩立像 江戸時代
 不動明王坐像 室町時代
 千手観音像 江戸時代

三井寺文化財収蔵庫
◎木造十一面観音立像 ヒノキ一木造 彩色 像高81.8cm 平安時代(9世紀) 写真
◎吉祥天立像 ヒノキ材寄木造 彩色 玉眼 像高67.6cm 鎌倉時代(13世紀前半) 写真
 阿弥陀如来坐像 平安(9世紀)
 不動明王

水観寺
 薬師三尊像 江戸時代
 木造十二神将立像 江戸時代

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