« 【オペラ】聖女のごときリエネ・キンチャのエリーザベト「タンホイザー」新国立劇場 | トップページ | 【仏像】伊豆に国重文や平安仏がずらり・かんなみ仏の里美術館(静岡県函南町)付:桑原薬師堂、桑原三十三所観音霊場 »

2019/02/02

【展覧会】「ワイングラス」と「取り持ち女」を初めて見ました「フェルメール展」東京の森美術館

 フェルメールの現存35作品のうち、9点が来日するというフェルメール展。残念ながら展示替えがあり、「赤い帽子の娘」は見れませんでした。もっともこの作品は、フェルメールの大家・小林頼子女史によれば偽物とのこと。そんなら、まあいいか。
 しかし、近年の日本でのフェルメール人気はものすごく、今回は初めて時間指定のチケットが導入されました。おかげで会場は超混雑まではいかず、大混雑ですみました。
 ただ、無料で借りられる音声ガイドは、たいして内容がありませんでした。

 で、こんかい観れた8作品のうち、ぽん太が初めてだったのは、「ワイングラス」と「取り持ち女」の2点です。

 「取り持ち女」は1656年という制作年がわかっており、フェルメールが24歳の時に描いた初期の作品。これまで宗教画や物語画を描いていたフェルメールが、風俗画を描き始めた頃のものだそうです。画面右下4分の1を占める布の色彩はどぎつく、人物の表情も下卑ていて、おっぱい鷲掴み。観客の「こんなの、僕たちが好きなフェルメールじゃない!」という声が聞こえてくる感じで、この絵だけあんまり混んでませんでした。

 「ワイングラス」は、1661年から1662年頃の作品というので、29から30歳頃。初期から中期への過渡期の作品になるのだそうです。構図はおなじみのフェルメール・スタイルで、向かって左に窓があって光が差し込み、テーブルがあり、人がいて、奥の壁には絵画、床にはフェルメール・タイル
 でも、リュートや、ステンドグラスの手綱を持った女性など、ちょっと小道具が多くて雑多な気がします。また色彩も、後年の淡さがなく鮮やかで、ちょっとどぎつい印象があります。男性が女性にワインを勧めるという題材も、「僕たちが好きなフェルメールとちょっとだけ違う」というところか。後年は隠す工夫をした、歪みが目立つ右奥のタイルも、まだあらわですね。

 そのほか良かったのは、「牛乳を注ぐ女」と「真珠の首飾りの女」です。
 「牛乳を注ぐ女」は、パンやミルクの容器の上の点々が光り輝いてますよね。絵の具じゃなくって、石英の破片とかが散りばめられているんじゃないかと思うほどです。また「真珠の首飾りの女」は、女性にふりそそぐ淡い光、所々に置かれたホワイト、夢見るような女性の表情が素敵でした。
 

 大阪展では「恋文」が出品されるようですが、これもぽん太は観たことがありません。大阪まで観に行こうかな?

フェルメール展

上野の森美術館
2018年10月5日〜2019年2月3日
(2019年1月17日鑑賞)

公式サイト

【フェルメールの出品作品】
(2019.1.17現在)

・牛乳を注ぐ女
The Milkmaid
1658-1660年頃 | 油彩・カンヴァス | 高45.5×幅41cm
アムステルダム国立美術館

・マルタとマリアの家のキリスト
Christ in the House of Martha and Mary
1654-1655年頃 | 油彩・カンヴァス | 高158.5×幅141.5cm
スコットランド・ナショナル・ギャラリー

・手紙を書く婦人と召使い
Woman Writing a Letter, with Her Maid
1670-1671年頃 | 油彩・カンヴァス | 高71.1×幅60.5cm
アイルランド・ナショナル・ギャラリー

・ワイングラス(日本初公開、ぽん太初見)
The Wine Glass
1661‐1662年頃 | 油彩・カンヴァス | 高67.7×幅79.6cm
ベルリン国立美術館

・手紙を書く女
A Lady Writing
1665年頃 | 油彩・カンヴァス | 高45×幅39.9 cm
ワシントン・ナショナル・ギャラリー

・リュートを調弦する女
Woman with a Lute
1662-1663年頃 | 油彩・カンヴァス | 高51.4×幅45.7 cm
メトロポリタン美術館

・真珠の首飾りの女
Woman with a Pearl Necklace
1662-1665年頃 | 油彩・カンヴァス | 高56.1×幅47.4 cm
ベルリン国立美術館

・取り持ち女(ぽん太初見)
The Procuress
1656年 | 油彩・カンヴァス | 高143×幅130cm
ドレスデン国立古典絵画館

|

« 【オペラ】聖女のごときリエネ・キンチャのエリーザベト「タンホイザー」新国立劇場 | トップページ | 【仏像】伊豆に国重文や平安仏がずらり・かんなみ仏の里美術館(静岡県函南町)付:桑原薬師堂、桑原三十三所観音霊場 »

芸能・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【展覧会】「ワイングラス」と「取り持ち女」を初めて見ました「フェルメール展」東京の森美術館:

« 【オペラ】聖女のごときリエネ・キンチャのエリーザベト「タンホイザー」新国立劇場 | トップページ | 【仏像】伊豆に国重文や平安仏がずらり・かんなみ仏の里美術館(静岡県函南町)付:桑原薬師堂、桑原三十三所観音霊場 »