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2019/03/10

【バレエ】熊哲、まだまだ踊れるじゃん!「カルメン」Kバレエカンパニー

 熊川哲也が踊るというので、久々にKバレエカンパニーを観に行きました。演目は「カルメン」。

 熊川が踊るのを見るのは何年振りでしょう。どうやら3年前の「白鳥の湖」が最後だったようです。
 いったい何歳になるんだろう。1972年生まれですから47歳ですか。すごいですね。イチローやカズ、ジャンプの葛西紀明など、日本人では年齢が上がっても体力がキープできる遺伝子があるんでしょうか。
 さすがに目の覚めるようなジャンプや、高速のピルエットは影をひそめましたが、安定した優雅な踊りで、まだまだ踊れるじゃん!という感じでした。

 Kバレエの「カルメン」は、2014年以来2回目。
 前回と比べて、どこがどう変わったとか言えるほど、ぽん太の記憶力は良くありません。
 ただ前回は、とても感動して、熊川の振り付けの能力を見直した記憶があります。

 こんかい観ても、ダンサーの演劇的な表現力、ストーリーのわかりやすさ、セットや衣装の美しさなどは素晴らしく、振り付けも面白かったです。

 ただやっぱり、ダンサーのテクニックをたっぷりと見せる部分や、しっとりとしたパ・ド・ドゥなども観たかったです。

 それから、ドン・ホセがピストル自殺をしようとするシーンから始まることからもわかるように、カルメンよりドン・ホセに焦点が当てられておりました。これじゃあタイトルは「カルメン」じゃなくて「ドン・ホセ」? オペラでは、カルメンは束縛を嫌い、自由を求める女として描かれており、それゆえ初演時にはニーチェも絶賛したわけですが、こんかいのバレエでは、ふしだらで浮気っぽくて道徳心が乏しい女性として描かれておりました。というわけで、ドン・ホセという真面目な男が悪い女にひっかかって人生を台無しする、というストーリーになってしまい、ちょっと残念でした。

 ダンサーもだいぶ入れ替わったみたいで、知らない人ばかりでした。
 カ矢内千夏さん、カルメンを色気たっぷりに熱演。踊りも演技も上手でした。ミカエラの成田紗弥さん、美人で清楚でこの役にぴったり。
 エスカミーリョ:の遅沢佑介、モラレスの伊坂文月、スニガのS・キャシディなどは、懐かしい顔ぶれ。
 民衆の男三人組(?)のなかに素晴らしいジャンプをする人がいた気がするけど、名前がわかりません。

 しかしビゼーの音楽はいいですよね〜。序曲を聞いているだけで、悲しい結末が思い浮かんで胸が痛んできます。井田勝大指揮のシアター オーケストラ トーキョー、残念ながら音が薄い。もっと小さいハコならいいのかもしれないけど。もっとねっとり感や迫力が欲しかったです。

熊川哲也Kバレエカンパニー Spring Tour 2019
『カルメン』

Bunkamura オーチャードホール
2019年3月6日

Kバレエ公式サイト

芸術監督:熊川哲也

カルメン:矢内千夏
ドン・ホセ:熊川哲也
エスカミーリョ:遅沢佑介
ミカエラ:成田紗弥
モラレス:伊坂文月
スニガ:S・キャシディ

[指揮]井田勝大
[管弦楽]シアター オーケストラ トーキョー

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