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2019/04/10

【歌舞伎】「関扉」の菊之助と梅枝が見もの・2019年3月国立劇場

20190320_140219

 3月下旬、国立劇場に歌舞伎を観に行きました。

 時は春、桜は八分咲き、ということで、ロビーには加山又造の陶板画「おぼろ」が飾ってありました。

 今回は、なんと小劇場での公演。歌舞伎座では、予算の関係で、いつも4階から観ているぽん太とにゃん子。久々に間近で舞台を観て、役者さんたちの細かな仕草や表情がつぶさに見え、「やはり歌舞伎は近くでみなくっちゃ」と実感しまた。

 最初の演目は、「元禄忠臣蔵」から「御浜御殿」。理屈っぽくて、ぽん太は苦手としている演目ですが、近くで見ると、駆け引きに伴う細かな心情の動きを役者さんたちが演技で表現しているのがわかったのですが、それでもやっぱり理屈っぽくて苦手でした。
 歌昇の富森助右衛門、まっすぐ正直に体当たりで演じておりましたが、まだ頑張ってる感が伝わってきてしまうのはいたし方なし。
 綱豊卿は扇雀で、さすが貫禄の演技。美しさもあり、激しさもありで、格調が感じられました。
 お喜世役の虎ノ介って誰じゃ?と思ったら、扇雀の息子さんですか。初めて観ました。なんか壱太郎くんに似ているね。

 続いて「積恋雪関扉」。これはなかなか見応えがありました。
 常磐津の大作と言われながら、筋がよくわからず、自然に眠くなるという演目。
 しかし今回は、あらかじめ詞章を読んで予習をしていたので、眠らずに最後まで観ることができました。予習の結果の詳細は、機会があったら日を改めて描きたいと思いますが、要するに六歌仙を世界とした歌舞伎で、六歌仙にかかわる様々な伝承や、和歌、能などを踏まえて作られているようです。われわれにはちんぷんかんぷんですが、当時の人たちは普通にわかったのでしょうか?

 関守関兵衛実ハ大伴黒主の菊之助、なんかこれまでは顔に可愛らしさがあったが、今回の表情には貫禄というか風格が感じられ、男っぽい凄みが感じられました。
 梅枝の小野小町姫・傾城墨染実ハ小町桜の精も凄かった。近くで見ると、全身を極限まで使ってのポーズや、微妙な表情、細かな指の動きなど、見とれっぱなし、感心のしっぱなしでした。
 萬太郎は、さすがに良峯 少将宗貞の気品と貫禄はでず。

 常磐津では久々に巴瑠幸太夫が出演していて、艶のある喉を聴かせてくれました。

 

 

3月歌舞伎公演「元禄忠臣蔵」「積恋雪関扉」
国立劇場小劇場
2019年3月20日

公演案内|特設サイト
公演案内|国立劇場公式サイト

  真山青果=作
  真山美保=演出
元禄忠臣蔵 (げんろくちゅうしんぐら)  二幕五場
    御浜御殿綱豊卿 (おはまごてんつなとよきょう)
       伊藤熹朔=美術
       中嶋八郎=美術
 第一幕 御浜御殿松の茶屋
 第二幕 御浜御殿綱豊卿御座の間
       同      入側お廊下
       同      元の御座の間        
       同      御能舞台の背面

  宝田寿来=作
積恋雪関扉
 (つもるこいゆきのせきのと)   常磐津連中
   国立劇場美術係=美術

(主な配役)
『元禄忠臣蔵』
徳川綱豊卿                 中村扇雀
富森助右衛門               中村歌昇
中臈お喜世                 中村虎之介
新井勘解由                 中村又五郎
                             ほか
『積恋雪関扉』
関守関兵衛実ハ大伴黒主      尾上菊之助
良峯少将宗貞                中村萬太郎
小野小町姫/傾城墨染実ハ小町桜の精  中村梅枝

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