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2019/11/25

【舞踏】これぞ日本の暗黒舞踏?「のたれ●」大駱駝艦・麿赤兒

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 麿赤兒の大駱駝艦を初めて観に行ってきました。会場は世田谷パブリックシアター。

 うう、観客の年齢層が高! 70代くらいが多かったでしょうか。いわゆる全共闘世代? 紅テント見てたぜぃみたいな感じか。
 若い客層は掴んでないみたいですね。けっこう空席も多かったです。

 パンフレットや、役者名の幟が並んだ劇場の雰囲気からすると、ぽん太がたまに観に行く山海塾とくらべると、ちょっとおどろおどろしく、ちょっと下品、ちょっと寺山修司が入った感じか? 実際に観てもだいたいそんな感じでしたが、さらにユーモアも感じました。

 冒頭は、麿赤兒がむしろの上で死んでるところから始まります。

 ぽん太は山頭火のことは、「咳をしても一人」という句しか知りません、ってググってみたら、山頭火じゃなくて尾崎放哉(おざきほうさい)って人じゃん! 「分け入っても分け入っても青い山」のほうか。

 ということで、ぽん太は山頭火のことを全く知らないので、解説やネットを参考にしながら解読すると、冒頭で死んでる麿赤兒は、山頭火の母親らしい。彼が10歳の時に、父親の芸者遊びなどを苦にして、井戸に投身自殺したそうな。ということは、傍らで泣いていた少年が山頭火か。
 死んだ母親(麿赤兒)は、トラウマのように、山頭火に纏わりつき続けます。

 「行乞1」では、山頭火の分身と思われる5人の托鉢僧が現れます。お経を唱えながら客席を歩き回って喜捨を乞うのですが、不思議なことに、次第に観客が財布を取り出して鉢に小銭を入れ始めます。な、なんだこれ? 小声で「小銭入れてください」とか行ってるのかな? ぽん太の席は2階だったけど、まさかこっちには来ないだろ〜な。
 観客はクスクス。麿赤兒のユーモアを感じました。

 その後は、遊女あり、逆さ吊りあり。大正時代の浅草っぽい毛色の悪い女性のダンスあり。

 公家・坊主・武将・褊綴姿の人たちは誰でしょう。公家は「東風吹かば……」とか行ってたから菅原道眞かな。坊主は西行で褊綴姿は芭蕉で、漂泊した人たちかしら。でも菅原道眞は太宰府に左遷はされたけど漂白してないよね。よくわからん。

 最後は関東大震災かしら。そういえばあのセット、檻のようであり、雨のようでもあり、なかなかいいですよね。

 ラストで山頭火の句を団員たちが読み上げるのはちょっと興ざめ。モノマネで本人の名前を言っちゃうみたいな感じ。あれをやらなくても、これまでの舞踏の表現で十分だったと思います。
 あと、麿赤兒の踊りをもすこしたっぷり見たかったです。
 顔が大きくて、手も大きいし、ホントに舞踏向きの体ですね。
 でも全体としては、「日本の暗黒舞踏」という感じで、初めてのぽん太にはとても新鮮で面白かったです。




大駱駝艦・天賦典式
「のたれ●」

世田谷パブリックシアター
2019年11月23日(土)

振鋳・演出・美術・鋳態:麿赤兒

公式サイト

鋳態
麿赤兒
村松卓矢、田村一行、松田篤史、塩谷智司、若羽幸平、小田直哉、坂詰健太、荒井啓汰、阿蘇尊
我妻恵美子、高桑晶子、鉾久奈緒美、藤本梓、梁鐘譽、伊藤おらん、齋門由奈、谷口舞、古田真奈未、川村真奈

場面表題
1 その日  (音楽:土井啓輔)
2 行乞1
3 行乞2  (ジェフ・ミルズ)
4 御霊  (ジェフ・ミルズ)
5 恵美子シスターズ  (チェロ:Shika Udai)
6 木賃宿  (土井啓輔、ジェフ・ミルズ)
7 彼岸花  (ジェフ・ミルズ)
8 ホーイ ホイッ  (土井啓輔)
9 コロリ  (土井啓輔)
10 そしてその後  (土井啓輔)

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