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2019/11/17

【仏像】日本最古の玉眼・阿弥陀三尊像 長岳寺@奈良県天理市

 

 

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 奈良市の南の天理市にある長岳寺。楼門や地蔵院(現庫裏)、地蔵院本堂など、建物の重要文化財があります。
 猫が多いので、ニャンコ好きにはおすすめ。

 

寺院名】高野山真言宗 釜の口山 長岳寺(かまのくちさん ちょうがくじ)
【公式サイト】https://www.chogakuji.or.jp
【住所】静岡県熱海市伊豆山968
【拝観日】2019年11月7日
【拝観】毎日拝観可。拝観料400円。
【仏像】◎重要文化財
阿弥陀三尊像 木造 玉眼(日本最古の玉眼) 平安末期(仁和元年、1151年) 写真
◎阿弥陀如来坐像
◎観音菩薩坐像
◎勢至菩薩坐像

◎多聞天像 木造 平安中期 写真
◎増長天像 木造 平安中期 写真

 奈良の秋の特別開帳中だったので、ボランティアの方が説明して下さいました。
 「とりあえず10分程度で説明して、よろしければ後でもっと詳しく説明しましょう」ということで楽しみにしていたのですが、残念ながら次の拝観者が来てしまいました。

 んん?この仏さま、どっかで見たぞ? と、思ったら、国立博物館の運慶展に出品されていたそうです。現存の仏像の中で、玉眼の手法が用いられ、制作年代がはっきりしているものとしては(胎内銘から判明したとのこと)、日本最古だそうです。
 平安後期の優雅で彫りが浅い定朝様から、写実的・躍動的な鎌倉彫刻への移行を感じさせるボリューム感ある仏さま。脇侍の観音・勢至菩薩が、片足を垂らす半跏踏み下げ坐なのも変わってます。

 多聞天・増長天は、元は大神神社の神宮寺に祀られていたそうですが、廃仏毀釈に伴って長岳寺に移されたそうです。平安時代中期の作とのことで、どっしりとしたなかに優雅さがあります。色彩もけっこう残っております。


 仏像ではありませんが、特別開帳されていた狩野山楽筆の大地獄絵がとても面白かったです(写真)。
 安土桃山時代の真言宗の地獄理解を反映しているのでしょうか。右から左に向かって時間軸があって、死んでから三途の川を渡り、閻魔様の審判を経て、四十九日、一周忌、三回忌を迎え、極楽浄土に至ります。罪のない人は、画面の上を通って安楽に極楽に至れるのですが、罪のある人は、画面の下側の地獄を経過しながら、最後にはやはり極楽浄土に至るのです。
 地獄といっても2年間かよ、という感じです。もっとも地獄に落ちた人には、それが永遠の時間に感じられるのかもしれませんが。
 六道輪廻の地獄思想からまったく離れて、浄土思想が取り入れられているのが興味深いです。

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