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2019/12/14

【演劇】またしても戦争説教モノ『Q』NODA・MAP

 またしても戦争説教モノ。野田秀樹、どうしちゃったんだろうね。

 休憩をはさんで、一部・二部に分かれた構成。

 一部は、言葉遊びやスピーディな場面転換がふんだんに散りばめられ、ロミオとジュリエットという物語の初々しさもあいまって、昔の野田秀樹を思わせる構成。大きな紗を利用した場面転換や舞台美術も美しい。

 ってところで、休憩を挟んだ第二部で、これをどう展開するのかが楽しみとなります。三谷幸喜みたいに、ロミジュリを裏からもう一度見たら……とかになるのかしらん?

 と、ところが話は突然シベリア抑留に!またしても戦争説教モノだ〜〜。
 しかも、単調で過酷な生活をおくる抑留者の上で、支配者の頼朝が豪華なディナーを味わうという、極めて極めて極めて陳腐な手法。
 前半のような言葉遊びも、舞台美術のアイディアもなし。舞台上でいろいろやってるけど、何ら演劇的な「出来事」は無く、ぽん太は抗議の居眠りだ〜〜。
 最後は「無名戦士などと言わないて下さい、私も一人の人間です」みたいで終わるのだが、へいぼん、へいぼん。

 ぽん太は怒り心頭でしたが、いきなりスタンディング・オベーションしてる客がいっぱいいて、びっくりしました。


 冒頭の、いくつもの扉の前にベッドが並ぶセット、見た瞬間に、2009年に新国立劇場でやった、キース・ウォーナー 演出の「ワルキューレ」を思い出しました。あんまりぴったりの写真は見つからないけど、こちらのページの写真<7><8>かな〜? 舞台が救命救急になっていて、ワルキューレたちが白衣姿でベッドを動かしたりし、死んだ戦士たちを運び入れてました。
 パクリかな〜と思ってたら、途中で野戦病院の看護師が「私たちはワルキューレ」って言ってましたね。

 また、歌舞伎の「俊寛」も入ってましたね。

 役者陣は、みなうまかったです。広瀬すず、じじいのぽん太はお名前だけはお伺いしておりましたが、初めて見てとっても美人さんでした。

 音楽はクイーンの「オペラ座の夜」というアルバムから取られているとのこと。じじいのぽん太はロックは範囲外で、「ボヘミアン・ラプソディー」も見ませんでしたし、もちろん英語も聞き取れず。クイーンをも少し知ってたら、「この曲がここで来たか〜」みたいな面白さもあったのかも。ロックって、がんがんうるさいのかと思ってたら、とっても繊細なんですね。聴いて見たくなりました。

 野田秀樹が台詞のタイミングを間違えたのか、橋本さとしに「俺がまだしゃべってるんだ〜」と怒られていたのがおかしかったです。


 野田秀樹、もう見にいくのやめようかな?でも、いっちゃうんだろうな〜。
 ここまで来たら、とことん戦争で押し通して欲しいです!





NODA・MAP第23回公演
『Q』:A Night At The Kabuki inspired by A Night At The Opera

2019年12月4日14:00
東京芸術劇場 プレイハウス


作・演出:野田秀樹
音楽:QUEEN
出演
 松たか子  それからの愁里愛(じゅりえ)
 上川隆也  それからの瑯壬生(ろうみお)
 広瀬すず  源の愁里愛/愁里愛の面影
 志尊淳   平の瑯壬生/瑯壬生の面影
 橋本さとし 源義仲/法皇/源頼朝/平の虚仮威(こけおどし)
 小松和重  平の水銀(みずがね)/平の白金(しろがね)
 伊勢佳世  六波羅禿の巴(ろくはらかむろのともえ)/巴御前/尼トモエゴゼ
 羽野晶紀  源の生母(せいぼ)/平の溺愛母(ろみまま)
 野田秀樹  源の乳母
 竹中直人  平清盛/平の凡太郎

 秋山遊楽 石川詩織 浦彩恵子 織田圭祐 上村聡 川原田樹
 木山廉彬 河内大和 末冨真由 鈴木悠華 谷村実紀 松本誠
 的場祐太 モーガン茉愛羅 柳生拓哉 八幡みゆき 吉田朋弘 六川裕史

美術:堀尾幸男 
照明:服部基 
衣裳:ひびのこづえ 
美粧:柘植伊佐夫 
サウンドデザイン:原摩利彦 
音響:藤本純子 
振付:井手茂太 
映像:奥秀太郎 
舞台監督:瀬﨑将孝

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