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2020/01/02

【仏像】鑑真で有名だが仏像も凄い!唐招提寺(奈良市)

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 唐招提寺は何度か訪れておりますが、ぽん太のブログに書くのは今回が初めてのようです。


寺院名】律宗総本山 唐招提寺
【公式サイト】https://toshodaiji.jp
【住所】奈良県奈良市五条町13-46
【拝観日】2019年11月6日
【拝観】毎日拝観可。拝観料600円 新宝蔵200円
【仏像】⦿国宝 ◎重要文化財
金堂 このお堂の仏様のお姿
⦿盧舎那仏坐像 脱活乾漆 漆箔 像高304.5cm 奈良時代(8世紀)
⦿薬師如来立像 木心乾漆 漆箔 像高336cm 平安時代(9世紀)
⦿千手観音菩薩立像 木心乾漆 漆箔 像高536cm 奈良時代(8世紀)
⦿四天王立像 木造・乾漆併用 彩色 奈良時代(8世紀)
⦿梵天・帝釈天立像 木造・乾漆併用 彩色 奈良時代(8世紀)
講堂 このお堂の仏様のお姿
◎弥勒如来坐像 木造 寄木造 像高284cm 鎌倉時代
⦿持国天立像 木造 奈良時代(8世紀)
⦿増長天立像 木造 奈良時代(8世紀)
新宝蔵
◎木心乾漆仏頭 頭長52.3cm 奈良時代
◎木心乾漆菩薩頭 頭長71.2cm 奈良時代
◎木心乾漆仏頭 頭長80.4cm 奈良時代
◎如来形立像 木心乾漆 像高154.0cm 平安時代  お姿
◎十一面観音菩薩立像 像高166.2cm 奈良時代  お姿
⦿薬師如来立像 像高165.0cm 奈良時代 お姿
⦿衆宝王菩薩立像 像高173.2cm 奈良時代 お姿
⦿獅子吼菩薩立像 像高171.8cm 奈良時代 お姿
◎大日如来坐像(旧西山大日堂本尊) 像高352.0cm 奈良時代
 薬師如来立像模刻
◎十一面観音菩薩立像 像高179.3cm 平安時代
◎乾漆観音菩薩立像 像高185.2cm 奈良時代
◎乾漆観音菩薩立像 像高185.2cm 奈良時代
◎宝生如来立像 像高265.2cm 奈良時代
◎行基菩薩坐像 像高83.3cm 鎌倉時代



 言わずと知れた唐招提寺、奈良時代の国宝・重文が目白押しです。

 金堂には、見上げんばかりの仏さまが三躯並んでおり、凄い迫力です。中央が本尊の盧舎那仏、向かって右に薬師如来、左が千手観音です。この組み合わせは他に例がなく、経典などの典拠もみあたらないとのこと。制作年代も微妙にずれており、いわゆる三尊像のようなセットではないようです。
 盧舎那仏は像高3メートルの大きさですが、びっしりと化仏で埋め尽くされた光背の高さは5メートル以上あり、さらに大きく感じられます。脱活乾漆造で、柔らかで神々しさがあります。
 薬師如来は、木心乾漆造で、ちょっと時代が下って平安時代の作。やや伏し目がちで、衣紋の流れも様式的。ちょっと控えめな仏様です。左手は下に下げており、薬壺は持っておりません。体の後ろの光背が、ちょっと見慣れない形です。
 千手観音は、奈良時代の木心乾漆造。像高536cmと三尊のなかでもっとも大きい上に、実際に千に近い手を持っていて、迫力があります。無数の手は円形に配されており、お顔も穏やかで、すっきりしたお姿になっております。
 四天王は像高2メートル弱で、三尊とのバランスからすると小さく感じます。奈良時代の木造・乾漆併用造。丸顔であんまり怖くありませんが、どっしりとした体つきをしております。
 梵天・帝釈天は古風な立像。東寺みたいに動物には乗ってません。

 講堂の中央には、像高3m弱の弥勒如来が鎮座。鎌倉時代の寄木造の仏さまで、彫りが深く、ニヤリと笑ったような表情。弥勒といえば通常派菩薩ですが、未来に如来になった姿として表現されております。足の上に置かれた左手は、手のひらが下になってるのがちと珍しいです。飛鳥時代の半跏思惟像のなごりでしょうか?
 持国天と増長天は、奈良時代の木造の仏さま。どっしりとした像で、衣服の模様が細かく彫り込まれております。

 新宝蔵の拝観は、追加料金200円が必要ですが、仏像ファンなら見るべし! 主に奈良時代の、国宝・重文の木彫の仏さまが、ずらりと並んでおります。鼻や腕や首が欠けたものや、なかには首だけのものもあり、時代の流れを感じさせます。新宝蔵の三躯の国宝は、講堂の持国・増長天とともに、今年国宝に格上げされました。
 薬師如来立像は、両腕が欠けているものの、どっしりとしていて、胸や太ももにたっぷりと肉がついていて、ボリューム感と威厳が感じられます。素晴らしい仏さまです。
 衆宝王菩薩立像は、両腕の肘から先と、鼻が欠けております。やはりどっしりしたプロポーション。衆宝王菩薩とは、臨終の時に阿弥陀仏とともに迎えに来る二十五菩薩のうちのひとつで、あらゆる宝を集めることができる菩薩だそうです。しかしこの像は、額に縦に目が刻まれており、両肩には3本づつ腕があったあとがあり、元々は不空羂索観音だったと考えられているそうです。
 獅子吼菩薩立像もやはり二十五菩薩のひとつで、獅子が吠えるが如く力強く説法する菩薩だそうです。が、こちらも元は、三目四臂の不空賢者観音だったそうです。
 重文の如来形立像は、両腕と頭部を欠くものの、体の豊満で美しい曲線美から、「唐招提寺のトルソー」として多くの芸術家に愛されてきたそうです。例えばどんな芸術家なのかぐぐってみたのですが、みつかりません。ほとんどの記事がコピペですな。トルソーというと、同じくならの松尾寺にある、白洲正子が愛した黒焦げのトルソー(お姿)が有名ですが、あちらがジャコメッティというか現代彫刻風なのに比べ、こちらは優美です。

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