カテゴリー「旅・宿・温泉」の663件の記事

2019/04/19

【温泉】登録有形文化財の旧館と暖かいおもてなし。岩下温泉旅館@山梨市(★★★★)

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 4月中旬、ぽん太とにゃん子は、山梨県は山梨市の岩下温泉旅館に泊まってきました。
 何と言っても登録有形文化財に指定された旧館が素晴らしいです。約28度の源泉が満たされた半地下の浴槽は、湯治の雰囲気が残っています。客室は新館でアメニティは快適です。お食事も、地元の新鮮な野菜やお肉を使っており、若女将厳選の山梨ワインによくあいます。見頃の桃の花がふんだんに飾られ、暖かいおもてなしもうれしく、猫ちゃんのご接待も付いてます。ぽん太の評価は5点に近い4点!

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 東京の桜が終わった頃、甲府盆地は桃の花で一面ピンクに染め上がります。そんな頃、ぽん太とにゃん子は山梨市にある岩下温泉旅館に泊まってきました。
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 こちらが新館の入り口です。満開の桃の木がありますが、これは植木ではなく、飾られている生花です。
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 ロビーにも見事な桃の花が生けてあります。
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 お部屋はこざっぱりとした和室です。東向きの部屋で、正面には大菩薩嶺。そして右側には、甲府盆地の向こうに真っ白な富士山が見えました。
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 さて、お風呂ですが、旧館にレトロな男女別の風呂、新館には露天風呂つきの男女別の内湯があります。
 夕食前は、旧館には日帰りのお客さんも入ってきます。夕食後は、新館・旧館ともに50分単位の貸切となります。なにも新館の風呂まで貸切にする必要はないような気もしますが、これはこれでひとつのポリシーですから、見守りたいと思います。また、旧館の入浴時間はこの時期午後3時からなので、翌朝は入ることができません。
 上の写真は旧館の入り口です。レトロな雰囲気がいいですね。
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 日帰り入浴用の帳場。
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 風呂場へと続く廊下です。年季を感じさせる廊下や天井。
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 脱衣場です。
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 壁には、可愛い猫のイラストで、入浴法が紹介されております。
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 こちらが浴室です。タイル張りで、浴槽はそんなに大きくありません。手前の浴室は、28度の源泉の掛け流し。奥は加温した浴槽になっております。交互に数回浸かるのが、岩下温泉のスタイルです。
 28度はかなり冷たいですが、上のイラストにあるように、両手を脇の下に入れてじっとしていると、なんとなく体が温まってくるから不思議。
 お湯は無色透明・無味無臭。ヌルヌル感がある気がします。
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 こちらが、上の浴室の向かい側にある、半地下の霊湯です。こちらはかなり広いです。
 同じく28度程度の冷たい源泉で、厳密には先ほどのお湯とは源泉が異なるそうです。
 左奥に祠が祀られており、このお湯が信仰を集めていたことがわかります。向かって右の木の壁は元々はなかったそうですが、男女を区切るために設置されたもの。真ん中の金属棒は、天井の梁を支えるためのものです。
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 旧館の二階にある休憩どころです。
 旧館には、宿泊用の客室はありませんが、なんとかひとつふたつ作って欲しいですね。ぜひ泊まってみたいです。
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 温泉分析表です。泉温は28度。泉質は単純温泉です。弱アルカリ性ですがpH8.3程度なので、ヌルヌルの原因はアルカリ性以外にあるのかもしれません。
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 旧館の夜景です。
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 こちらが新館のお風呂です。
 
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露天風呂にも、桃の花が飾られております。
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 夕食は、お食事処で囲炉裏付きテーブルを囲んでいただきます。地元の食材を使い、一手間加えた和風創作系で、美味しゅうございました。一つひとつ、丁寧に説明をしてくれます。
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 こちらがメニューです。上の前菜の写真の不思議な物体は、きぬかつぎのチーズのせです。
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 日本酒党のぽん太とにゃん子ですが、せっかくなので山梨ワインを注文しました。若女将と相談して選んだのは、「甲州」というぶどうを使った白ワイン。辛口のどっしりした味で、和食にぴったりでした。
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 鰈の自家製塩麹焼きには、パイが添えられています。
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 富士山麓牛のすき焼きは、黒富士農場の放牧卵でいただきます。
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 静かに夜が更けていきます。どこやらで猫の鳴き声が聞こえたような……。
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 朝食は、新鮮な野菜たっぷりでヘルシーです。
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 ドレッシングは、若旦那が育てた巨峰が入っているそうです。
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 そうして、ほうとうが付いてます。写真はピンボケですが、味の方は絶品でした。野菜たっぷりで、お味噌が美味しかったです。
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 看板猫がお見送り。桃の花をかじったらだめだお。
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 旧館の川を挟んで反対側には、石仏が安置されていました。お顔がなんだかちっちゃいですね。崩壊してしまっております。両手で宝珠をもっていますから、地蔵菩薩かもしれません。その向こうにあるのは、「丸石神」ですね。全国で山梨県にだけ、丸い石に対する信仰がみられ、「丸石神」と呼ばれているものの、詳しいことはよくわからないそうです。
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 宿近くの高台にある永昌寺を訪れました。標高が高いせいか、ここはまだ桜が満開でした。枝垂桜も見事でした。
 市指定文化財の平安時代の十一面観音があるようですが、今回は参拝できませんでした。そのうちチャレンジしたいです。
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 山梨市の下内神川地域では、桃の足元に菜の花が植えられていて、ピンクと黄色のコントラストが見事です。
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 富士内八湖のひとつ、四尾連湖(しびれこ)を訪れました。標高が高いため、昨日の雪がまだ解けずに残っておりました。
 富士周辺の湖というと、富士五湖が有名ですが、富士内八湖、富士外八湖と呼ばれる、富士信仰と深く関わる湖があるんだそうです。
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 本栖湖から見た富士山です。
 現在の野口英世の千円札と、ひとつ前の新渡戸稲造の五千円札の裏側に書かれた逆さ富士のモデルとして有名です。残念ながら風が強く、逆さ富士は見れませんでした。

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2019/02/24

【温泉】湯河原をなめるなよ!登録有形文化財の宿「源泉 上野屋」神奈川県湯河原温泉(★★★★★)

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 久々の5点満点の宿です。1月下旬に湯河原の上野屋さんに泊まりました。こちらが公式サイトです。

 湯河原温泉というと、海沿いのすっかりひらけた観光地を思い浮かべますが、山の方に上がっていくと、まだ古い街並みや風情のある和風旅館が残っております。
 ぽん太は以前に伊藤屋さんに泊まったことはありますが(【温泉】藤村も愛したレトロな宿/湯河原温泉伊藤屋(★★★★)/付:小梅堂・福泉寺の首大仏)、こんかいは上野屋さんにお世話になりました。

 昔ながらの和風旅館で、建物は登録有形文化財に指定されております。最も古い大正12年築の別館は、とても風情があります。また、昭和5年築の本館は木造4階建てで、楼閣のような雰囲気が漂います。
 温泉は自家源泉を持ち、もちろん源泉掛け流し。無色透明、弱アルカリの、とっても肌に優しいお湯です。
 お料理は、ぽん太とにゃん子は量が少なめのスタンダードプランにしましたが、これで十分。美味しい会席料理で、もちろんお造りや、朝食の干物など海の幸は絶品です。
 おもてなしもアットホームで、お値段もお部屋を選べばリーズナブル。
 昔ながらの湯河原温泉を楽しみたい人には是非おすすめ。ぽん太の評価は5点満点です!

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 玄関の破風にある彫刻。玄関よりも古い時代のものと思われます。
 創業300年余りの宿。現在の湯河原温泉において、最も古い宿だそうです。

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 中に入ると、昔ながらの「帳場」が迎えてくれます。
 この玄関棟は昭和12年ごろの建物で、登録有形文化財に指定されております。他に、本館と別館の建物も、登録有形文化財です。

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 レトロな廊下が続きます。

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 大正12年建造の別館の磨き込まれた廊下です。この宿で最も古い建物です。

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 部屋の入り口の意匠。もちろんぽん太が泊まった部屋ではありません。

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 迷路のような階段。

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 こちらがぽん太とにゃん子が泊まった、昭和5年建造の本館のお部屋です。格調のなかにも、温泉旅館らしい軽みと遊び心が感じられます。

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 外から見た本館です。木造4階建て。ちょっと楼閣のような雰囲気もありますね。こちらも登録有形文化財です。

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 温泉は、男女別の内湯(入替あり)と、ふたつの貸切露天風呂、そして眺めのいい足湯があります。

 写真は貸切露天風呂のうちのひとつ。無料で利用できます。湯河原の温泉街にあっては開放感がないのは仕方ありませんが、裏山の林を見ながら入浴できます。
 お湯は自家源泉を掛け流しで利用。無色透明、無味(ちょっと塩っぱいかも)無臭のやわらかいお湯です。

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 しかし、実は成分が濃いことは、湯口に析出した結晶を見ればわかります。さすが湯河原のお湯です。

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 温泉分析書です。泉温は81.3度と高温。pHは8.4で弱アルカリです。泉質は、ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉。

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 源泉が高温のため、浴槽に湯を張る時に加水をしておりますが、循環・加温・消毒なしの源泉掛け流しです。

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 宿の敷地内にある自家源泉です。

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 男女別の内湯。浴槽の縁が御影石です。

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 もうひとつの内湯。時間で男女交替になります。こちらはヒノキ。

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 お料理も、一つひとつ手が込んだ懐石料理で、美味しゅうございました。

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 朝食は伊豆だけあって、干物やカマボコが絶品でした。

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 出発前に宿の周囲を散策。海沿いはすっかり開発されてしまった湯河原ですが、ここのあたりは古い温泉地の雰囲気が残っています。

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 いい感じの古い建物が残ってます。写真は富士屋さんか?高級旅館です。

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 こちらは閉館しているようですね。

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 館内に貼ってあった、古い湯河原温泉の案内図。明治36年とありますが、この頃は上野屋周辺が温泉の中心地であったことがわかります。

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 う〜ん、いいですね。旅館かしら?違うかも。
 このあたりの宿も、早く泊まらないと、取り壊されたり、高級旅館化してしまうかもしれませんね。

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2019/02/23

【温泉】源泉ドバドバ系のリーズナブルな宿、朝食もうまい!「五十沢温泉 ゆもとかん」(新潟県南魚沼市)(★★★★)

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 2月中旬、新潟県は南魚沼の「五十沢温泉(いかざわおんせん)ゆもとかん」に泊まってきました。こちらが公式サイトです。

 いわゆる源泉ドバドバ系の宿。無色透明なアルカリ性の源泉が、これでもかというほどドバドバとかけ流されております。混浴の岩風呂と露天風呂(女性・男性それぞれ専用時間帯あり)に、男女別の内湯(女性は露天付き)もあります。これらに入れるだけで泊まったかいがあるというもの。
 建物やお料理は、悪くはありませんが、それなりに普通という感じ。しかし、一泊二食付きで一人8,000円から(消費税抜き)というお値段を考えると、コスパは最高です。
 スキーやスノボが目的の若者たちは、コンビニの弁当を持ち込んで素泊まりで利用するケースも多いらしく、共用の電子レンジなども備えております。
 中居さんたちのざっくりとしたフレンドリーな対応も、雰囲気にあっていて、なんか居心地がいいです。
 それから、実は、ぽん太としては、朝食のバイキングがかなりのおすすめです(下記参照)。
 ぽん太の評価は、温泉とコスパ(と朝食)を高く評価して4点!

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 場所でいうと、関越自動車道の六日町インターの西側、車でわずか10分です。とはいえ、北に八海山、南には巻機山があり、東に目を転ずると、はるか高みに中ノ岳あたりの雪の稜線が見え、山好きには嬉しい立地です。

 建物は、いたって普通の雪国の温泉ホテルといった感じ。広い駐車場があり、日帰り入浴客も多いようです。

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 こちらが客室。最も安いプランのお部屋ですが、シンプルではありますが、新しく清潔です。

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 温泉は、混浴があるため、撮影禁止。写真は宿のホームページ などをご覧ください。

 浴室は、混浴の岩風呂と露天風呂、男女別の内湯(女湯は露天付き)があります。混浴風呂は、夕食前に男性専用時間、夕食後に女性専用時間が設定されております。

 岩風呂・露天風呂は、どちらもかなり広く、そこにお湯がドバドバと注がれ、源泉掛け流しになっております。豊富な湯量があればこその方式です。お湯は無色透明・無味ですが、かすかに硫化水素臭がします。
 上は、露天風呂の温泉分析書。泉温50.9度、湧出量はなんと毎分214リットル! す、すごいですね。pH9.4とアルカリ性で、お肌がすべすべになります。泉質はアルカリ性単純温泉。

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 こちらが内風呂の温泉分析書。内湯も窓が多くて、広々した感じです。こちらも泉温49.8度で、湧出量は毎分232リットル。2本の源泉で毎分0.5トン近くのお湯が湧いていることになります。pHは同じく9.4ですが、なんか露天の方がヌルヌル感が強い感じがします。

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 夕食は、普通の温泉旅館のお料理ですが、悪くはありません。

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 揚げたての天ぷらも運ばれてきます。魚沼の地酒飲み比べを注文。


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 朝食はバイキングでいただきますが、ぽん太的にはこれがなかなか得点が高かったです。

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 「きりざい」あるいは「きりぜぇ」と言うようですが、納豆に、細かく切った野沢菜や野菜、ゴマを入れてかき混ぜ、ご飯にかけていただきます。魚沼の郷土料理だそうです。初めて聞いた名前ですが、そういえばどこかの旅館で以前に、すでに混ぜてあるものを食べたような気がします。

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 こちらは、ずらりと並んだご飯のお供の数々。う〜ん、これをつまみながら地酒をチビチビやりたいな〜。

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2019/02/22

【温泉】落ち着いた雰囲気の秘湯・高湯温泉 旅館ひげの家(福島県福島市)(★★★★)

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 2月中旬に大寒波のなか泊まってきました。こちらが公式サイトです。

 福島市の西にそびえる吾妻山の裾野に位置する高湯温泉。ひげの家(ひげのいえ)は、日本秘湯を守る会の会員宿。ホームページを見ると「予約はお電話を」になっていて、ネット予約サイトに登録していないところをみると、昔ながらのスタイルを守っているようにも見えますが、一方で露天風呂やテラスがついたベッドルームを用意するなど、時代に合わせた変化にも前向きなようです。内装はロッジ風。温泉は、高湯ならではな白濁した硫黄泉が、内湯、露天、貸切と三つの浴室で楽しめます。お料理も、日本酒付きのぽん太に合いそうな、手の込んだ会席料理。
 ちょっとお洒落な秘湯でのんびりしたい方にオススメ。ぽんたの評価は堂々の4点です。

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 福島西インターから車で20分ほど。磐梯吾妻スカイラインの北の入り口近くにある高湯温泉ですが、いまだに静かな雰囲気が残っております。さらに今回は大寒波が北日本を覆って雪に見舞われ、いっそう山深い雰囲気が漂います。
 和風の門構えで、日本秘湯を守る会の提灯がぶら下がっておりますが、建物はけっこう新しくて大きいです。

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 フロントやロビーも、木材が多用されて、落ち着いたロッジ風の雰囲気。秘湯に良くある古めかしさはありません。
 お部屋も、露天風呂やテラスがついたお洒落なベッドルームもありますが、ぽん太とにゃん子は財政的観点から和室を選択。それでも、広々した気持ちいのいいお部屋でした。

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 温泉もなかな高得点。男女別の内湯、露天風呂、貸切露天風呂がありますが、まずは貸切露天風呂から。雪を見ながらの入浴は温泉の醍醐味ですが、ヒートショックには気をつけましょう。写真には写ってませんが、正面は渓流になっております。
 そして「温泉といえばコレ」といった感じの白濁した硫黄泉。硫化水素の香りが漂います。源泉掛け流しは当たり前。

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 源泉は「高湯16番 仙気の湯」。pH=2.8の強酸性。泉温は48.5度。泉質は「酸性ー含硫黄ーカルシウムー硫酸塩温泉(硫化水素型)」です。

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 続いて露天風呂。こちらも渓流に面しております。

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 こちらの源泉は、「高湯26番 滝の湯」。pHはやはり2.8と強酸性。泉温は51.0度。泉質は「酸性ー含硫黄ーカルシウム・アルミニウムー硫酸塩温泉(硫化水素型)」で、若干異なっております。

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 最後は男女別の内湯です。湯気で曇っていてちと見づらいですが、天井が高く、窓も大きく、広々して気持ちがいいです。源泉は露天と同じく「滝の湯」のようです。

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 夕食は、お酒好きにはたまらない手の込んだお料理が、次々と出てきます。

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 こちらがメニューです。

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 とても美味しゅうございました。

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 ライトアップされて舞い踊る雪を眺めていると、飽きることがありません。

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 朝食です。湯葉を作るための豆乳を使ったお豆腐が、大豆とにがりの濃厚な味がして美味しかったです。

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2019/02/21

【温泉】銘木をふんだんにつかった立派な秘湯 湯西川温泉 平の高房(栃木県)(★★★★)

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 2月中旬、ぽん太とにゃん子は、平家の落人伝説で有名な、栃木県は湯西川温泉の「平の高房」(たいらのたかふさ)に泊まってきました。

 山深い湯西川温泉のなかでも奥の方に位置する宿。けっこう大きな宿です。建物はどちらかというと新しい感じですが(それでも何十年か経ってるか?)、立派な木材をふんだんに使っていて、重厚な感じがします。
 温泉はお肌すべすべのアルカリ泉。無色透明の柔らかいお湯です。もちろん源泉かけ流し。露天付きの男女別のお風呂に、入替制の露天風呂、貸切露天風呂があります。
 囲炉裏端でいただくお食事も美味しく、夕食後は語り部さんが民話を語ってくれる催しもあり、ちょうど開かれていたかまくら祭りへ送迎もしてくれます。
 今回は、1人1泊約1万円で、囲炉裏端の夕食と、貸切風呂が付き、秘湯の会のスタンプもオーケーというお得なプランだったので、コスパも抜群。
 素晴らしい宿ですが、ぽん太の好みからすると「鄙び度」が原点となり、評価は惜しくも4点!

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 広々とした玄関。立派な木造の階段を上ったところが、フロントとロビーになります。

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 フロント周りも天井が高く、広々とした空間を演出。木の梁と白い壁のコントラストが美しいです。栃木特産の大谷石も効果的に使われております。あまり「秘湯」という感じはなく、格式ある立派な旅館です。

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 客室の廊下は、石畳と玉砂利が効果的。向かって左には中二階の部屋が並んでおり、廊下を支える柱の列が美しいです。新家材ではなく無垢の材木を使っているので、時代を経るにしたがって美しさが増してくることでしょう。
 建物の多くは、昭和50年代に建てられたそうです。

 湯西川温泉といえば、うん十年前は、川沿いの細い道をうねうねと走ってようやくたどり着く、まさに「隠れ里」でしたが、平成24年(2012)の湯西側ダム完成に伴って立派な片側一車線の道路が通りました。便利にはなりましたが「秘境」感は薄れてしまいました。交通がよくなったせいで、日帰りの客が増え、逆に宿泊客が減少したという問題もあるそうです。昔ながらの建物もどんどん減っており、山奥の普通の温泉地になってしまわないかと心配です。
 そういえば昔、ちょんまげを結った宿の主人がいたけど、どうなったのかしら。ぐぐってみると、「小藤やかた」という宿だったらしいが、ご主人が亡くなって廃業し、建物も取り壊されたらしい。うん十年前に来た時、宿の前を掃除している姿を見た記憶があります。

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 こちらが今回泊まったお部屋。民芸調ですね。ちょっと狭いですけど、今回はお安いプランなので仕方ありません

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 襖の模様がかわいいですね。

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 温泉は、男女別の露天風呂付き内湯、男女入れ替えの露天風呂、貸切風呂があります。
 上の写真は貸切風呂。宿の玄関を出て向かい側の建物にあります。開放感はあまりありませんが、この時期、雪が積もった山を眺めながらの入浴は格別です。
 お湯は無色透明で、お肌すべすべのアルカリ泉。もちろん源泉掛け流しです。

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 何種類かの温泉分析書が掲示しているのですが、どれも源泉名は「平の高房源泉」になっているので、時期の違いによるものか?
 pHは8.3の弱アルカリ、泉温は56.6度と高温、泉質は単純温泉です。

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 こちらは男女入替制の露天風呂です。
 内湯は、一人になるタイミングがなかったので、写真は撮れませんでした。

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 夕食は、囲炉裏のある広間でいただきます。

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 竹のヘラで焼いているのが、湯西川名物の「一升べら」というお料理。ウズラを骨ごと叩いて味噌で練ったものだそうで、これ一つでお酒を一升飲めるというのが名前の由来だそうです。
 丸いお餅は「ばんだい餅」。これまた湯西川名物です。もち米ではなく普通のお米を使っており、エゴマのタレが塗ってあります。

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 そのほかのお料理です。この他に炊き合わせ、お食事(日光こしひかり)とデザートが来ますが、写真は省略。お料理ちょっと少なめのプランですが、ぽん太とにゃん子は十分満足。

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 こちらが本日のメニューです。湯西川といえばサンショウウオかと思ってましたが、こんかいはありませんでした。

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 お酒は三種飲み比べをいただきました。

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 夕食後は、ホールで行われた語り部の会に参加しました。湯西川のお母さん(といってもぽん太よりは全然若い人)が、民話を三つほど語ってくれました。最初の話は寿限無みたいなので、次は「手打ちにしようか半殺しにしようか」という話。最後のは旅のお坊さんを泊めてあげた貧しい老夫婦は不思議なこなによって若返り、宿泊を断った金持ち夫婦は猿にされるという、桃太郎と花咲か爺さんを混ぜたようなお話でした。
 そのあと、かまくら祭りへの送迎もありましたが、ぽん太とにゃん子は寒いのでパス。

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 朝食も、小鉢がいろいろ並んで美味しかったです。

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2018/12/29

【温泉】テレビもない、携帯もつながらない、正真正銘のランプの宿 度合温泉再訪(★★★★)(岐阜県中津川市)

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 今年の10月末、忙しい日々が続くなか、ひなびた温泉でくつろごうと、以前に訪れたことがある(【温泉】付知峡度合温泉旅館は秘湯ムード満点のランプの宿(★★★★★))度合温泉に予約を入れました。

 宿のホームページはこちらです。

 中央道中津川インターから車で約1時間、山のなかにある一軒宿です。電気の来てない正真正銘のランプの宿で、もちろんテレビもなく携帯もつながりません。地元の食材をつかったお料理もとっても美味しいです。温泉力がちょっと弱いのが残念。ご主人と奥さんのおもてなしも心地よく、特にご主人は、さまざまなパズルやゲーム、射撃などで楽しませてくれます。何もかも忘れてのんびりしたい人に最適!ぽん太の評価は今回も4点!

 この温泉のアプローチには、注意が必要です。前回は林道が一般車通行不可で、道の駅・花街道付知まで送迎車が迎えに来てくれました。その後は宿の前まで自家用車の乗り付けられていたようですが、今年の8月から途中の橋の掛け替え工事が始まったため、その手前の高樽の滝に車を停め、林道を10分ほど歩いて橋を徒歩で越えてから、送迎車に乗るというかたちになっております。

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 こちらが自家用車を停める高樽の滝。ちょうど紅葉の季節でしたが、今年は猛暑や台風の影響で色づきが良くありませんでした。

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 はい、こちらが宿の入口です。木造のひなびた建物です。

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 ロビー(?)です。天井にずらりと吊り下げられたランプをじっと見ていると、つげ義春の世界に迷い込みそうな気がしてきます。
 ちなみにこの宿、電気が来ておりません。昼間は自家発電しておりますが、夜間はランプの宿となります。もちろんテレビはなし。

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 こちらが客室です。広めの角部屋。右に見える障子の外側にはガラス戸がなく、雨戸をしめるという昔ながらの造りです。ということでけっこう寒く、布団はコタツに足を突っ込めるように敷いてくれます。コタツといっても、電気がないので、豆炭です。若い人は豆炭知ってるかしら?

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 浴室です。タイル張りの広い浴室に、木製の湯船が二つ置いてあります。無色透明、無味無臭の沸かし湯で、温泉力はあまり強くありません。

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 温泉分析表です。泉質は書かれてませんね。泉温は10.5度です。

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 夕食です。地元の新鮮な食材を使った美味しいお料理。イワナのお造りと塩焼きがあります。

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 アジメドジョウというドジョウの一種だそうです。

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 蜂の子ですね。

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 岩魚の骨酒を注文しました。このイワナは、ご主人が釣って来た天然物だそうです。臭みが全くなく美味しいです。

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 わらじ五平餅です。大きさを示すためにマッチを写しこんであります。

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 山菜をふんだんに含んだ天ぷらも美味しゅうございました。

 夕食後はテレビもなく、やることがないので寝ようかと思いましたが、ご主人がパズルや工作など、さまざまなエンタテイメント(?)で楽しませてくれます。「空き缶で作るアルコール・コンロ」が面白かったです。

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 朝で〜す。

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 朝食も美味しゅうございました。

 朝食後は、射撃をして、パズルをお土産にもらい、帰途につきました。

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2018/08/19

【温泉】登山の前泊にはもってこいのアットホームな宿 栃尾温泉 民宿むらかみ(岐阜県奥飛騨温泉郷)(★★★)

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 7月中旬、笠ヶ岳登山の前泊でお世話になりました。こちらが公式サイトです。

 東京から新穂高温泉を目指していくと、最後に蒲田川を渡って右折するところで、正面に「栃尾温泉」という門看板があるのが目につきます。民宿中心の小さな温泉街で、いつか泊まりたいと思っていたのですが、これまで機会がありませんでした。
 こんかい笠ヶ岳に登るに際して、前泊する宿を探していたのですが、奥飛騨温泉郷はちょっと高級ないい旅館が多く、そんなところに泊まってすっかりくつろいでしまったら、登山をする気力がなくなってしまいます。ということで、以前から気になっていた栃尾温泉を選びました。

 民宿むらかみは、建物は普通ですが、お部屋はとっても広い和室。渋い雰囲気の内風呂と、裏庭に大きめの露天風呂があります。無色透明のお湯で、もちろん源泉掛け流し。とっても温まります。お料理も、山菜・川魚の山里料理をうたうだけあって、イワナの塩焼きに牛肉もあって、食べ応えがあります。アットホームな雰囲気もいいです。ぽん太の評価は3点と伸びませんが、宿泊料の安い民宿なので仕方なく、コスパは良くて、登山などの目的で泊まるにはもってこいの宿です。ホームページをよく見て予約すると、いいことがあるよ!

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 蒲田川をわたって直進して温泉街に入ってすぐ。建物は普通です。

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 お部屋はこんなに広い和室でした。ちなみに、海の日の連休明けで、この日泊まったのはぽん太とにゃん子だけ。

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 裏から庭に出ると小さな建物があり、露天風呂になってます。

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 脱衣場は、いろんな写真やらテン(?)の剥製やらが飾られ、ちょっとマニアック。

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 思ったより広めの露天風呂。源泉がとうとうとかけ流されてます。熱いので水でガンガンうめて入ります。無色透明のお湯。残念ながら周りは囲われていて開放感はありません。開放感を求める人は、共同露天風呂・荒神の湯に入りましょう。入ればわかりますが、ほんとうに開けっぴろげです。

 内湯は冒頭の写真ですね。泉質は単純温泉ですが、けっこう結晶が析出していて、成分の濃さが感じられます。こちらも掛け流し。奥飛騨温泉郷は湯量が豊富です。

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 温泉分析書です。泉質は単純温泉。泉温は67.3度です。

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 食堂でいただく夕食です。山菜・川魚の山里料理というふれこみだけあって、イワナの塩焼きがついてました。背中を手前に置くのは、以前に泊まった新穂高温泉の野の花山荘でもそうでしたね。ぐぐってみると、これが正式なマナーのようですが、東京ではちょっと珍しい気がします。ほかに牛肉もあってボリューム満点です。ぽん太とにゃん子としては、刺身のかわりに山菜でも良かったのです。

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 朝食は、飛騨名物の朴葉焼き。ご飯がすすみます。普段はしないおかわりして登山に備えました。美味しゅうございました。

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2018/08/15

【温泉】築200年の百姓家と、広々した総ひのき風呂。新平湯温泉 旅館藤屋(岐阜県奥飛騨温泉郷)(★★★★)

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 7月中旬、猛暑のなか、岐阜県は奥飛騨温泉郷の旅館藤屋へ。なんか猛暑で温泉って、暑そうだな〜。なんと、30度の冷泉の源泉浴槽があった! にゃ〜体が冷えて気持ちいい
 東京から車で行くと、上高地の玄関口沢渡(さわんど)を通り、安房トンネルを抜けたところに広がる奥飛騨温泉郷。だいたいめぼしい旅館は行き尽くしたと思ってましたが、まだまだいい旅館が隠れてます。こんかいお世話になった藤屋さんは、前を通るたびにいい感じの古そうな建物だな〜と思っていた旅館です。こちらが公式サイトです。

 その建物は、築200年の百姓家を改装したもので、お食事どころとして使われています。純和風の客室は、とても広かったです。温泉は、広々として開放感のある総檜造りの浴室で、露天風呂もついてます。無色透明のお湯で、ほのかに硫化水素の香りがし、白と褐色の湯の花がかすかに舞います。さらに冷泉の小さな浴槽があるのもポイント。もちろんすべて源泉掛け流し。お湯の豊富さは奥飛騨温泉郷の特徴ですね。他に無料で使える貸切風呂が二つあります。
 歴史を感じさせるお食事どころでいただく夕食は郷土料理風。岩魚はお造りで、おいしい飛騨牛の朴葉焼き、笹で包んで蒸し焼きにした鱒の味噌焼き、天ぷらなど。最後の鍋のお肉はチョイスできて、ぽん太とにゃん子は熊鍋を選びました。
 応対は素朴でちょっと素っ気無いですが、奥飛騨温泉郷はそんな感じのところが多い気がします。地域性かしら。
 建物も温泉も食事も高得点で、ぽん太の評価は堂々の4点!
 

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 こちらが藤屋さんの建物です。落ち着いた和風建築です。
 奥飛騨温泉郷には、平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉がありあすが、いずれもとにかく湯量が豊富なのが特徴です。

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 新穂高は、西穂や槍ヶ岳、雲の平、笠ヶ岳などの登山口になっており、ぽん太とにゃん子は何度も訪れております。その途中で車から見えて気になっていたのがこの建物。築200年の百姓家を改築したものだそうです。
 とはいえ、よくあるどっから移築して持ってきたものではありません。この旅館の経営者は元々ここで農家をしていたそうで、温泉旅館の経営を始めたときに、昔から使っていた建物をお食事処に改築したんだそうです。

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 玄関の内側です。旅籠風で広々としてます。

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 民芸風のくつろぎスペース。

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 木のぬくもりが嬉しい館内。廊下は黒光りしています。

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 こちらが今回泊まったお部屋。とっても広い和室です。玄関の真上の部屋ですね。お布団はあらかじめ敷いてあるタイプ。


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 さ〜てお風呂です。わ〜!これは広くて明るいですね〜。木のぬくもりが素敵です。総檜造りだそうです。大きさの違う三つの浴槽があります。

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 手前の一番小さな浴槽は、かなり年季が入ってます。
 この宿は二つの自家源泉を持っていますが、それぞれ70度と35度と温度が異なります。二つの源泉が程よく混合して浴槽に注がれていますが、この小さな浴槽には35度の源泉だけが注がれています。
 今年の猛暑のなか、冷泉がとても気持ちよかったです。

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 こちらは温泉の神様への供えものか?

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 露天風呂です。
 お湯は無色透明無味無臭。もちろんすべて源泉掛け流し。この宿は、「日本源泉湯宿を守る会」に所属しているようです。

 温泉分析書は宿のホームページにありました(→温泉分析書)。低温の方は単純温泉、高温の方がナトリウム-炭酸水素塩温泉のようです。

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 宿の裏手には二つの貸切露天風呂があり、無料で使えます。

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 貸切露天風呂は、あまり広くはありませんが、開放感があります。


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 夕食は、築200年という百姓家を改築したお食事どころでいただきます。地元の食材をふんだんに使った郷土料理です。

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 飛騨牛は欠かせませんね。朴葉焼きでいただきます。

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 イワナはお刺身でいただきま〜す。

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 マスに味噌を塗って笹の葉で包んで蒸し焼きにした一品。美味しいです。

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 天ぷらです。ぷりぷりのエビにはシソが巻いてあります。ウドの葉。右下の枕はよもぎ餅。

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 お鍋のお肉は、カモ、地鶏、イノシシ、クマから選べます。ぽん太とにゃん子はクマを選択。以前に熊に脅かされてから、一度は食って仕返ししてやろうと思っていたのですが、今回ついに実現し、溜飲が下がりました。けっこう甘めの味付けでした。

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 満腹、満腹。奥飛騨料理を満喫です。あとは温泉にもう一度入って寝るだけ。


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 朝食です。朴葉焼きと、新鮮なトマトが美味しゅうございました。

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2018/08/13

【温泉】日本で2つしかない泊まれる重要文化財・萬翠楼福住@箱根湯本(★★★★★)

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 7月下旬、箱根湯本にある萬翠楼福住に泊まってきました。
 建物が「登録有形文化財」に指定されている宿はいっぱいありますが、国の「重要文化財」に指定されていて、しかもそこに泊まることができる宿は、日本広しといえども現在は二つしかありません。ひとつは赤レンガの東京駅の中にある東京ステーションホテルで、もうひとつがこの萬翠楼福住です。こちらが公式サイトです。
 福住で重要文化財に指定されているのは、明治10年(1877年)竣工の金泉楼と、明治11年(1878年)竣工の萬翠楼の二棟。これは、どうせならここに泊まるっきゃありません。
 でも、ちょっとお高いんじゃないの? ふっふっふっふっふっ。ふるさと納税でもらった箱根町の宿泊券があるのである!

 今回泊まったのは、萬翠楼3階の35号室。細部まで意匠を凝らした部屋で、ほとんど和室、一部洋風が入ってます。付け書院のある本格的な床の間があると思うと、床柱は八角系の南洋材を使うなど奇巧性に富んだ部分もあります。さすが重要文化財です。お風呂はタイル張りで広々しており、男女別の内湯と露天があります。お湯は無色透明の優しいお湯ですが、湯量が豊富で、湯船からとうとうと溢れております。もちろん源泉掛け流し。食事も手の込んだ会席料理で、アワビの踊り焼きあり、ちょっと創作系もありで、非常に美味しいです。サービスも満点。ちょっとお高いけど、それ以上の価値がある旅館で、ぽん太の評価は堂々の5点満点。

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 萬翠楼福住は、箱根湯本駅のほど近く、早川の反対側にあります。はつ花そば本店の近くというとわかりやすいか? 上の写真は、湯本橋から撮ったもので、向かって右が萬翠楼、左が金泉楼ですが、樹木が邪魔してよく見えません。プライバシーの保護もあるのかもしれないけど、ちょっと樹を剪定して、貴重な重要文化財の建物の外観が見えるようにしてほしいところです。
 両方とも土蔵造りになっていて、1,2階が木骨石造り、3階は漆喰仕上げ。屋根は寄棟で瓦葺きです。
 建物がぎっしりと立ち並ぶ箱根湯本。天下の萬翠楼さんも、え?ここが入り口というような門構えですが、その奥にこのようなお宝が眠っております。

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 ロビーから金泉楼への入り口。土蔵建築ということで石造りで鉄の扉。でも扉の上のアーチなどは洋風です。

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 こちらが萬翠楼への入り口です。踏み込みの部分の黒大理石は本物ではなくて、黒と白の漆喰をまぜて作った偽岩だそうです。こんなところにも職人さんの技を見ることができます。

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 一回から二階に登る階段は、らせん状になっています。

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 階段の途中にあるのは明かり取り、それとも通風孔? 手が込んでますね。

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 三階は一室しかないので、三階に登る階段は専用になっております。

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 ここにも通風孔。

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 階段を上っていくと、畳敷きの廊下(?)につながり、左右に部屋がある構造。

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 つきあたりは、早川に面する北向きの廊下になっております。もちろんアルミサッシは使われておりません。

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 窓の下の意匠。板を二枚合わせたものではなく、彫り込んだものだというのが驚きです。

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 建物の妻側の窓は、いっけん和風の格子窓に見えますが、洋風の重りの入った上げ下げ窓です。

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 付け書院のある本格的な床の間……に見えますが、床柱は八角系の南洋材(熱帯系の木材)。長押も黒っぽい木材ですね。建築当時、南洋材を扱う材木問屋があったそうで、そこから珍しい木材をいろいろ手に入れたそうです。
 床の間にテレビがあるのは……現代では仕方ないですね。

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 床板はケヤキ(だったと思う)の一枚板です。

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 壁と天井をつなぐ回り縁も、二重になっています。仕事が細かいですね。

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 こ、これはなんでしょう。ヘゴ系の樹木の幹か?


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 お風呂は円形のタイル張り。明るくて広いです。お湯は無色透明、無味無臭。

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 あまり広くはありませんが、露天風呂がついています。

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 もちろん源泉掛け流し。溢れ出たお湯が、排水口で渦を巻いています。なんか、給湯量の設定を間違えてるんじゃないかと思うくらい。

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 ちょっと汚れてるけど、温泉分析書です。泉質はアルカリ性単純温泉でpH8.9。でもあんまりヌルヌル感はありません。泉温は42.4度とほどよいです。横穴の奥にある自家源泉から自噴しているそうです。


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 夕食は、この宿は基本は部屋食だそうですが、旧館3階は急な階段により配膳困難ということで、別室の個室でいただきました。
 で、お料理が、創作系が入っていて手が込んでいて素晴らしいです。見事な先付けの品々。ほうずきに見えるのも、中身はトマトです。

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 こちらがメニューです(クリックで拡大します)。

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 とっても新鮮なお造り(3人前です)。
 今回は、ぽん太とにゃん子が、フクロウ義父さんを連れての親孝行の旅だったのですが、お義父さんが猛暑にやられて体調を崩してしまい、ちとバタバタしてしまいました。そのため、宿のあちこちを探索することができませんでした。


 アワビの踊り焼きです。わーごめんなさい。成仏してくれい!南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、なんまいだ〜。でも、美味しゅうございました。あゝ、生きるって罪なことだなァ。
 お好みで牛肉に変えることもできます。


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 宿の新名物・焼胡麻豆腐です。焼いた胡麻豆腐に、胡麻のソース、すりゴマがたっぷりかかってます。胡麻付きのにゃん子は大喜び。

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 酢の物には金魚型の人参が泳いでます。なんとも清涼感のある演出。

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 料理長が自ら打った二八蕎麦。料理長さんは、東北出身で、最初は蕎麦の修行をしたのち、関西で和食を学んだそうです(と言ってた気がしますが、違ってたらごめんなさい)。

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 デザートもこの品数で、もうお腹いっぱい。でも帰宅して計ったら、体重は増えてませんでした。意外とヘルシーなようです。


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 木製のレリーフの見事なメダリオン(ライトの取り付け座の天井装飾)。


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 朝食です。品数が多すぎて写真が撮りづらい。豆乳は、汲み上げ湯葉を楽しんだのち、最後はニガリを入れてお豆腐になります。


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 箱根湯本を散策。萬寿福旅館。いい味だしてます。今度はここにも泊まってみたいな〜。

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 干物屋にたむろする猫。観光客が試食をくれるのを待っているようです。

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 温泉まんじゅう「箱根のお月さま」で有名な饅頭屋「菜の花」の店先の招き猫。ちょっと古風な感じがします。

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 湯本橋近くの裏通りに「見番」がありました。
 見番というのは、芸者さんを旅館や料亭に派遣するところですね。箱根湯本にも芸者さんがいるんですね。

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2018/07/06

【温泉】大勢の客で賑わう湯治の宿。増富温泉不老閣(★★★★★)(山梨県須玉町)

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 山梨県須玉町にある増富ラジウム温泉・不老閣に泊まってきました。調べて見たら、この宿に泊まるのは23年ぶりでした。こちらが公式サイトです。

 ぽん太とにゃん子が泊まる秘湯は、平日は多くても数組の宿泊客の場合が多いのですが、この宿はなんと大混雑。30人くらい泊まっていたでしょうか。中高年が中心でしたが、リピーターをしっかり確保ししているようです。
 温泉に入ってみるとそれもうなづけます。「半端ない」温泉力です。5つの源泉のそれぞれが、ラジウム含有量が高く、その他の成分も濃厚です。泉温が30度と低いので、沸かしたお湯と交互に入るのがここのスタイル。そして天然岩風呂は、秘湯ムード満点です。お料理もとってもヘルシー。気さくでアットホームな雰囲気。建物は普通なのですが、これだけの温泉ファンに支持されているということから、ぽん太の評価は5点満点とします。

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 なんと雨が降っていたこともあって、宿の外観の写真を撮り忘れてました。かわりにフロントの写真です。ご覧の通り、ごく普通の温泉旅館という感じですね。従業員の素朴な応対には活気があります。
 増富温泉は、甲府市の北に位置し、車で行くと須玉インターから30分程度。百名山にも選ばれ、いくつもの岩峰がそそり立つ独特の景観で知られる瑞牆山(みずがきやま)のお膝元にあります。
 むかし皇太子さまが瑞牆山にお登りになられた時に、この旅館に宿泊されたそうで、昭和49年と記載されたお写真が、館内に飾られてました。

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 お部屋はこざっぱりした和室ですね。


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 さあて、さっそく温泉です。入替え制の男女別内湯と、名物岩風呂、それに有料の貸切風呂(ぽん太とにゃん子は利用せず)があります。5本の源泉から濃厚なラジウム泉が注がれています。もちろんすべて源泉掛け流し。
 まずは内湯から。一番手前が体を温めるための沸かし湯、その向こうが「長寿の湯」、ちょっと見にくいですけどサッシュ窓の向こうに「湯窪の湯」があります。
 低温の源泉に10分ほど浸かっては沸かし湯で数分体を温めるというサイクルを、数回繰り返すのがここでの入浴の作法。

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 「長寿の湯」は緑褐色の見るからに濃厚なお湯で、源泉の注ぎ口にはたっぷり結晶が析出しております。味は塩っぱくて鉄っぽく、炭酸のシュワシュワ感がします。

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 こちらが一番奥にある「湯窪の湯」。泉温が20度程度なので、加熱して30度程度にしてあります。

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 湯窪の湯の温泉分析表です。5種類すべての源泉の分析表をアップするのはやめときますね。
 泉質は、含放射能・二酸化炭素ーナトリウムー塩化物冷鉱泉です。ラドンの放射線量は159M.E./kg、っていうのがどの程度なのかぽん太にはよくわかりません。

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 さて、お次は裏山にある名物の岩風呂。宿の裏手から山道を登っていきます。

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 登ること数分、温泉の建物が見えてきます。

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 細い廊下をわたっていくと……。冒頭の写真の岩風呂があります。

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 奥の岩のくぼみが湯船になっております。泉温は約20度。冷たいけど、ここまで来たら入らないわけにはいきません。温泉だと思うからいけないんだ!プールだと思って……。
 けっこう深いです。底の方が砂がたまっているみたいになっていて、おそらくそこから源泉が自然に湧き出ているようです。

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 片側の壁面には神棚(?)があります。手前には般若心経があり、りん(鐘)が置かれており、壁のくぼみには仏像が祀られておりますが、しめ縄がかかって榊が置かれています。神仏習合の姿ですね。

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 手彫りの素朴な仏さまが祀られております。温泉の場合、薬師如来が祀られていることが多いですが、これは観音様ですね。味わいがあります。

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 もうひとつ部屋があって、そちらにも湯船や源泉があります。

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 アトム風呂です(岩風呂3号源泉)。かぶり湯として利用します。貸切風呂にも供給されているようです。

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 不老閣1号源泉は、古い源泉のひとつだそうです。以前は飲泉に用いられていたようですが、現在は貸切風呂に供給されています。

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 こちらは上がり湯用の沸かし湯ですね。木製の枠、コンクリーの床が、趣あります。


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 夕食のため食堂に行って見ると、お客さんが大勢いるのにびっくり。30人くらいはいたでしょうか。ぽん太とにゃん子が泊まるような秘湯は、平日は2〜3組ということが多いのですが。この旅館が多くのお客さんに支持されていることがわかりました。
 献立はとってもヘルシー。中央にはサラダ。右奥の台の物に、肉がまったく入ってないのが凄いです。若い人はちょっと物足りないかも。

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 ご飯も、十穀米と白米から選択できます。もちろんぽん太は十穀米を選択。

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 朝食もヘルシーで美味しゅうございました。

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