ノロウイルスの名前の由来
ノロウイルスの胃腸炎が、世間の話題になっております。
精神科医のぽん太は、ノロウイルスのことは専門外で知らなかったので、これを機会に調べてみました。ちょっとぐぐってみると、病気の原因や症状、治療や予防などについて、必要な知識は得られるようです。ここではそうしたことは繰り返しません。
それよりぽん太が気になるのは、「ノロウイルスって変な名前。どうしてこんな名前がついたの?」という疑問です。ノロウイルスの語源は何でしょう。それは非常にノロいウイルスなのか? それとも、野呂さんが発見したのか?
厚労省のホームページにある「ノロウイルス食中毒の予防に関するQ&A」という文書を見てみると、1968年にアメリカのオハイオ州のノーウォークという町の小学校で集団発生した患者の糞便からウイルスが検出されたため、発見された地名をとって「ノーウォークウイルス」と呼ばれていたと書いてあります。その後1972年になって、電子顕微鏡によってウイルスの形態が明らかにされると、その形態から小型球形ウイルスと呼ばれるようになりました。しかしその後、ノーウォークウイルスに似た小型球形ウイルスが多数見つかり、これらを総称して「ノーウォーク様ウイルス」とか「小型球形ウイルス」とか呼ばれていたそうです。さらに遺伝子の研究により、急性胃腸炎を起こす小型球形ウイルスは2種類あることがわかり、2002年8月、国際ウイルス学会で正式に「ノロウイルス」と命名され、もうひとつは「サポウイルス」と呼ばれるようになったそうです。
これではやはり、何で「ノロウイルス」なのかわからないのです。でも、ちょっとひらめいて、英語のNorvirusで検索をかけてみたらすぐわかりました「横浜市衛生研究所>ウイルス性食中毒の検査」 。ノーウォークのスペルはnorwalk、つまり「ノールウォーク」だったんですね。だからNorovirusと命名されたわけです。これで納得です。
ところが、またひとつ疑問がわいてきました。このページによると、「サポウイルス」(Sapovirus)はもともとサッポロウィルス(Sapporo virus)だったというのです。ちょっとぐぐってみましたが詳しい由来がわかりません。
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