守門岳は花(とブユ)がいっぱい!
駒の湯山荘に宿をとったぽん太とにゃん子は、次に魚沼駒ヶ岳に狙いを定めた。ところが枝折峠までの道が昨年の新潟の地震や大雪の影響で、いまだ開通していないことを知らされた。さらに気持ちのいい温泉とおいしい料理にすっかりくつろいでしまい、早朝に出発する意欲を失ったのである。
そこで朝飯をおいしくいただき、さらに朝風呂にもゆっくり入ってから、守門岳(すもんだけ)めざして出発した。
【山名】守門岳:1537.2m
【日程】2005年6月23日
【メンバー】ぽん太、にゃん子
【天候】晴れ
【コース】二口駐車場(10:29)…護人清水…大岳の分岐…青雲岳…守門岳(13:30-13:54)…二口駐車場(16:05)
【見た花】サワハコベ、ミヤマナルコユリ、アカモノ、イワカガミ、ウラジロヨウラク、オオバキスミレ、ユキツバキ、ミツバオウレン、ショウジョウバカマ、カタクリ、ツバメオモト、シラネアオイ、オノエラン、コバイケイソウ、ミズバショウ、ニッコウキスゲ、コミヤバカタバミ、チシマザサ(花)、ヤマツツジ、チゴユリ、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ
ぽん太は何年か前の5月末に守門岳に登ったことがあるのですが、登山道の両側がカタクリでいっぱいで、ほかにもさまざまな花が咲き乱れ、全山花の山という雰囲気でした。ただブユがすごく多くて、最初のうちは手で追い払いながら歩いていたのですが、疲れてくると追い払う元気もなくなってきて、最後は刺され放題でした。登山客ひとりにつきブユ20匹が、天使のワッカのように頭の上を飛び回ります。そのときの山頂での会話…。
ぽん太「こんにちわ〜」(ブ〜ン20匹)
登山客A「ああ、お疲れさん〜」(ブ〜ン20匹)
登山客B「この山は虫が多いね〜」(ブ〜ン20匹)
ぽん太「花はきれいですけどね〜」(ブ〜ン20匹)
登山客A「じゃ、虫も多いし、お先に行きま〜す」(ブ〜ン10匹)
登山客B「お先に〜」(ブ〜ン10匹)
ぽん太「お気をつけて〜」(ブ〜〜〜〜〜ン40匹)
ひとり山頂に残ったぽん太の頭上にブユが群がったのであった。
そこで今回は虫除けスプレーと携帯蚊取りで武装して登ったところ、かなりの虫除け効果がありました。虫の集団につっこむと逃げて行くし、ブユもよって来て旋回するものの、なんとなく離れて行きます。刺されたのは1カ所だけでした。
虫除けスプレーの成分はどのメーカーもディートで、アメリカ軍が第二次大戦中のジャングル戦の経験から1946年に開発したものだそうです。さすが戦争用、よく効きます。ただし最近、ディートの毒性が議論されています。湾岸戦争に参加した兵士に帰国後さまざまな症状が出現した湾岸戦争症候群の原因物質のひとつではないかと疑われています。しかし私たちがレジャーで通常使う程度では、大きな問題はないと思われます。
さて、チシマザサ(ネマガリタケ)の花が咲いていました。60年に一度花を咲かせて枯れていくなどと言われていますが、珍しいものなのでしょうか?
前回より時期が遅かったせいか、カタクリは山頂付近に咲いているだけでした。それでもこの群落です。かわりに登山道の両側はイワカガミでいっぱいでした。
山頂付近にオノエランが咲いていました。可憐な花です。ニッコウキスゲがだいぶ伸びて来ていて、翌日咲きそうなつぼみがありました。ちょっと期待していたヒメサユリは見れませんでした。
その夜は栃尾又温泉自在館にもう一泊です。湯治の雰囲気を残した秘湯です。
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