秋を迎えた飯豊山は静かでした
飯豊山は、この時期になると小屋番も山を降りてしまい、自炊で寝袋を背負って長い行程を歩かなければなりません。膝の調子も良さそうなので、出かけてみることにしました。
【山名】飯豊本山(2105.1m)、大日岳(2128m)
【山域】東北
【日程】2005年9月19日〜21日
【メンバー】ぽん太、にゃん子
【天候】(9/19)雨のち強風、(9/20)曇り、(9/21)晴れ
【コース】(9/19)小白布沢奥の登山口(8:04)…本山小屋(16:14)
(9/20)本山小屋(6:30)…飯豊本山…大日岳(9:28)…切合小屋(15:26)
(9/21)切合小屋(5:30)…登山口(10:45)
【みた花】イイデリンドウ(初)など
【マイカー登山情報】1、川入の民宿に向かう道はところどころ工事が行われており、掲示には1時間に10分しか通行できないと書かれていました。行きの9/19は祭日で休工中でした。帰りは平日で工事が行われていましたが、誘導員の指示に従って待たずに通れました。
2、川入の登山口というと、川入キャンプ場からの道がガイドブックなどに書かれています。しかし左折して橋を渡って川入の民宿街に入らず、小白布沢に沿う未舗装の道をまっすぐ進みます。しばらくはひどい道ですが、途中から片側一車線の立派な舗装路になります。やがて左に入って行く細い道があり、地面に「登山道」とペンキで書いてあります。ここの道路脇にも車を停められますが、細い道をさらに車で入って行くこともできます。悪路ですから各自の車の限界にあわせて、所々にある駐車スペースに車を停めましょう。ここから登ると、川入キャンプ場から登るよりも、行程を1時間以上短縮できます。ただしあくまでも2005年9月時点の情報なので、登山の際は最新情報をご確認ください。
会津若松のビジネスホテルに前夜泊し、福島のおいしい地酒を堪能したぽん太とにゃん子であったが、当日の雨には愕然としたのであった。川入キャンプ場に車を停めていざ登ろうとしていたとき、たまたまやってきた地元の人に、上記の小白布沢奥からの道を教えてもらい、急きょ登山口を変更した。
標高が低い登り始めは雨具を着ていると暑くてしょうがなかったので、途中から上半身の雨具を脱いで雨に濡れながら登りました。切合小屋をすぎたころから雨は止みましたが、今度は風が強まり、飛ばされそうになりながら本山小屋に辿り着きました。本山小屋は新しく快適な避難小屋でした。泊まっていたのは20人くらいだったでしょうか、スペース的にはゆったりと寝れましたが、風の音が一晩中ものすごく、小屋が飛ばされるのではないかと気がかりでした。
翌日は曇りでしたが、どうやら風はおさまったようです。同宿の人たちは皆下山して行き、ぽん太とにゃん子だけ大日岳に向かいました。飯豊本山から大日岳に向かうなだらかな稜線は草紅葉が始まりかけており、静かな秋の気配でした。
時期が遅いので無理かなと思っていましたが、飯豊山固有種のイイデリンドウがみつかりました。かなりいじけていますが、列片(花びらのように見えるもの)と列片のあいだの副片が直立しているのが特徴です。
大日岳まで往復して、その夜は切合小屋に泊まりました。客はぽん太とにゃん子を入れてわずか4人でした。
3日目はようやくいい天気となりましたが、残念ながら下山です。帰りは地蔵岳に寄りました。頂上付近に小さな池塘があり、お地蔵さんが祀ってありました。
重い荷物を背負っての長旅は大変でしたが、静かな初秋の山を楽しむことができました。
帰りは近くのいいでのゆで汗を流しました。山都町の温泉センターですが、食堂の十割蕎麦が絶品でした。その夜は大塩裏磐梯温泉米澤屋に泊まりました。内陸にありながら、海水のように塩辛いお湯でした。
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