妙義神社、湯の平温泉松泉閣、熊野皇大神社
妙義山の中之岳神社の「日本一のだいこく様」の毒気にすっかりあてられたぽん太とにゃん子は、次に妙義神社に行きました(地図)。東照宮の彫刻師によるとされる精巧な彫刻で飾られた、黒漆塗りの社殿が美しく、本殿、総門、唐門は国の重要文化財に指定されています。
公式ホームページがないので細かい御由緒はわからないのですが、御祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)、豊受大神(とようけのおおかみ)、菅原道真公のようです。
石垣も、石と石のあいだに隙間ができないようにすりあわされており、とても高い技術で造られています。
境内のしだれ桜も有名なようですが、残念ながらもう葉桜でした。
神社の裏手に回るともう一カ所礼拝するところがあり、天狗のお面が収められています。なにやらアヤシイ感じがします。おそらくは山岳信仰と関係しているのでしょう。
その夜は、湯の平温泉松泉閣に泊まりました。長野原から野反湖に向かう道の途中にある一軒宿の秘湯です。ぽん太の感想は、こちらの@nifty温泉のぽん太のクチコミをご覧下さい。公式ホームページはありませんが、こちらのページが詳しいようです。
翌日は軽井沢にある熊野神社によりました(熊野皇大神社とも言うようです)。以前のブログで書いたように、ぽん太とにゃん子は山形県南陽市の熊野大社に行ったとき、日本三熊野がここと、和歌山の熊野三山と、この軽井沢の熊野神社だということを知ったのです。軽井沢は何度も立ち寄っているぽん太ですが、ここにそんな神社があるとはちっとも知りませんでした。
カーナビに従って、車で旧軽井沢の商店街に突入です。きっと迂回路があるはずですが、よくわかりません。こんなところを走っていいのでしょうか? 観光客が少なくて助かりました。商店街を抜けると別荘地を行き、次第に曲がりくねった山道となります。やがて熊野神社に着きますが、周囲にはお土産屋や茶店が並んでいて、意外なほどのにぎわいです。
狛犬です。室町時代中期の作と伝えられ、長野県内では一番古いものだそうです。犬というよりはナマズのようで、ちょっと怖いです。前回のブログで書いた、妙義山の中之岳神社の狛犬に通じるところがあります。
社殿が本宮、新宮、那智宮と三つあるのは、本家の熊野大社に倣ったものです。特に向かって右側の新宮は黒く煤けたような色をしていて、迫力があります。
なぜこんな辺鄙ところに立派な神社があるのか、現在の地勢を考えると不思議ですが、古くはこの碓井峠は交通の要所だったのです。ここは上州と信州の境であるだけでなく、関東地方の西の端でもあったわけです。参道に、ここが県境であることを示す表示がありました。
『日本書紀』によると、東国を平定した日本武尊がこの地で妻を思い出し、「吾妻はや」(わが妻よ)と嘆いたことから、関東を「あづま」と呼ぶようになったといいます。しかし『古事記』では、日本武尊が「吾妻はや」と嘆いたのは神奈川と静岡の国境の足柄峠とされています。
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