【雑学】青森の大石神ピラミッド・キリストの墓の由来
青森には、自分勝手で不思議な伝説が多いようです。普通なら、こんな伝説を主張したらすぐ否定されたり馬鹿にされたりするはずだと言うのを躊躇するような伝説が、なぜか残っています。おそらく青森が、近畿や関東などの支配的権力が及ばない、みちのくのさらに奥に位置しているせいかもしれません。
自分勝手で不思議な伝説というのは、今回訪れた新郷村の大石神ピラミッドやキリストの墓以外にも、青森市の梵珠山(ぼんじゅさん)には釈迦の墓があり、また竜飛岬からは源義経が大陸にわたったという伝説は有名です。さらに昭和48年頃に世に出た古文書『東日流外三郡誌』(つがるそとさんぐんし)には、古代の津軽には大和朝廷に対抗する強大な王朝があったと書かれており、一時はマスコミに村おこしを狙う自治体までもが加わって大騒ぎをしたものの、結局は偽書ということで決着がついた事件も有名です。また東北町には日本中央の碑というのもあります。ぽん太も20年ほど前に行ったことがありますが、その頃は道ばたの祠のなかにあったように記憶していますが、いまでは立派な保存館までできているようです。
で、ぽん太とにゃん子は大石神ピラミッドとキリストの墓をみちくさしました。アクセスマップはこちらをどうぞ。それぞれの細かい情報を知りたいは、各自ググってみてください。
で、ぽん太の興味は、こういった伝承がどのように生まれたかなのですが、歴史は以外と短く、なんと昭和10年です。新郷村役場のホームページのなかのキリストの墓のページを見ると、「……そんな突拍子もない仮説が、茨城県磯原市(現北茨城市)にある皇祖皇大神宮の竹内家に伝わる竹内古文書から出てきたのが昭和10年のことです。竹内氏自らこの新郷村を訪れ、キリストの墓を発見しました」と書かれています。また同じく大石神ピラミッドのページを見ると、「竹内古文書によると、エジプトのピラミッドよりも古い数万年前のピラミッドが、日本には7基あるとされています」と書かれています。ということで、どうやら「竹内古文書」というのがすべての発端のようです。「竹内氏」とは、ほかの情報も参照すると、「竹内巨麿」(たけうちきょまろ)のようで、「皇祖皇大神宮」というのも正確には「皇祖皇太神宮」のようで、こちらがそのホームページですが、どうやら新興宗教のひとつのようです。竹内古文書(竹内文書ともいうようです)が本物かどうかは、各自でぐぐってみてご判断ください。
ちなみに石川県の宝達志水町にはモーゼの墓があるようですが、こちらも皇祖皇太神宮が関係しているようです。
ちなみに竹内巨麿に心酔した山根キクが書いた『キリストは日本で死んでいる』が、キリストの墓伝説をさらに補強することになったのですが、その山根キクの孫のホームページがあるのでご紹介しておきます。なかなかおもしろいです。
ちなみに、Wikipediaのキリストの墓という項目によれば、キリストの墓は世界各地にあるようです。
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