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2007/07/29

ニセコの有島武郎記念館、軽井沢浄月庵

 ぽん太とにゃん子が行ってきたニセコには、有島武郎記念館があります。こちらが有島武郎記念館の公式ホームページです。ぽん太は15年くらい前に見学したことがあるので、今回は省略しました。なぜ有島武郎がニセコと関係あるかというと、父が所収していた広大なの農場を引き継ぎ、やがて農場解放を実践した地だからです。ちなみにこのYahoo!地図にあるように、現在でも「有島」という地名が残っています。
 ぽん太は有島武郎は、「好き」というほどではありませんが、興味を持っている人物のひとりです。有島は、学習院中等科に通うボンボンでありながら、約束された将来を投げ打って農業を志し、単身北海道に渡って札幌農学校に入学しました。ところがあとから父親が北海道にやってきて広大な農場を手に入れ、結局、大地主の有島様のお坊ちゃまという立場になってしまったという有島の苦悩は、思うに余りあります。またキリスト教に入信するも、信仰を徹底することができず、ついには棄教するにいたります。アメリカ留学中には、精神病院で2ヶ月間看護師をしたこともあり、精神科医のぽん太との接点もあります。農民のために、父から受け継いだ農場の解放を行いますが、最後は人妻と軽井沢の別荘で心中します。
 理想と自己との間で一生苦しみ抜いた有島の強さと弱さに、ぽん太は感動いたします。
 有島武郎の心中に際して、内村鑑三が「キリスト教を捨てた人間があのような見苦しい死に方をするのは当然だ」みたいなことを新聞で書いていたのを、15年前くらい前に有島武郎記念館に行ったときにぽん太は見て、内村鑑三の偏狭さに驚いた記憶があるのですが、ぽん太は最近自分の記憶を信じておりませんので、違っていたらごめんなさい。
 で、東京に戻って、久々に『カインの末裔』を読んでみました。この短編の舞台はニセコです。実際に訪れて地名や気候風土に実感が湧くことと、最近旧約聖書の『創世記』を生まれて初めて読んで、カインの出典も知ったことで、とてもおもしろく読めました。
 で、さらに、有島武郎が心中したのは軽井沢のどこだろう、という疑問が湧いてきました。「軽井沢 浄月庵」でググってみると、その建物が移築されて現在も残っていることがわかりました。この軽井沢タリアセンというところにあるそうです。こんど行ってみたいと思います。もともとこの別荘は旧軽井沢の三笠にあったそうです。

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