【神社】オシャレでシックな国宝大崎八幡宮
「国宝」の近くを通ったときは立ち寄ることにしているぽん太とにゃん子は、仙台の大崎八幡宮をみちくさしました。こちらが公式ホームページです。
権現造の社殿は黒漆塗りで、丹念に彫り込まれた彫刻は極彩色に塗られており、シックですけどきらびやかな印象です。仙台藩主伊達政宗が1604年(慶長9年)から12年間をかけて造ったそうです。
権現造り・黒漆塗りの本殿といえば、ぽん太は以前に行った妙義神社を思い浮かべますが、こちらは国指定重要文化財で、1756年(宝暦6年)の建造でした。
社殿の手前にある長床は、質素で落ち着いた印象ですが、国指定重要文化財だそうです。「長床」という言葉はぽん太は初耳ですが、ググってみてもいろいろな説があります。どうやら社殿の手前にあり、そこで信徒が集会したり修行をしたりするところで、拝殿として使われることもあるもののようです。
御祭神は、公式ホームページには明示されていないのですが、ぐぐってみると応神天皇・神功皇后・仲哀天皇のようです。応神天皇のご両親が、仲哀天皇と神功皇后ですね。御由緒は、平安時代に坂上田村麻呂が武運長久を祈って、宇佐八幡宮を勧請したのが始まりだそうです(宇佐神宮(宇佐八幡宮)の公式サイトはこちら)。
ここで八幡宮について少しみちくさしてみましょう。八幡宮の本源は上記の宇佐神宮ですが、もともと大分県の宇佐地方には八幡神と呼ばれる氏神がおり、鍛冶の神であったとも農業神であったともいわれていますが、本性は明らかではありません。この八幡神が、のちに応神天皇と同一視されたそうです。また神様である八幡神は、神仏習合の影響を受けて、八幡大菩薩とも呼ばれるようになりました。
応神天皇は、5世紀頃の第15代天皇ですが、実在した人物かどうかははっきりしないそうです。父親は仲哀天皇、母親は神功皇后で、仲哀天皇の死後、新羅遠征から戻った神功皇后が筑紫で産んだそうです。国内的には蝦夷や筑紫など支配権を拡大・強化し、対外的には、朝鮮半島から王仁(わに)をはじめとして多数の文化人や技術者を招いたそうです。応神天皇の後継者争いも激しかったようで、第16代天皇となったのが仁徳天皇です。
八幡大菩薩は戦の神様とされておりますが、なぜ応神天皇が戦と結びついたのかについては、こんかいのみちくさではわかりませんでした。
【参考文献】
[1]川口謙二著『日本の神様読み解き事典』柏書房、1999年。
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