【新穂高温泉から槍ヶ岳(3/3)】下山前にもう一度山頂から360度の展望を眺める
昨日、山小屋で寝過ごすという大失態を演じたぽん太とにゃん子は、本日は早起きをして、ご来光を待ちました。残念ながら日の出の方向に雲があって、ご来光を拝むことはできませんでした。それでも夜明けの神秘的な時間を堪能することができました。写真は、南アルプス稜線に顔を出した富士山です。
今日は新穂高まで下るだけの行程です。朝食後、このまま下山するのも名残惜しく感じ、もう一度槍の穂先に登ってみました。早朝でまだ空気が澄んでいて、昨日に増してすばらしい展望でした。写真の左は東で、一番右は北になります。一番左の写真では、双六名岳の向こうに雄大なカールを持つ黒部五郎岳、右側に三俣蓮華岳が見えます。右から二番目の写真では、奥には立派な稜線を持つ薬師岳が見え、手目に鷲羽岳があり、その右に黒くてピラミダールな水晶岳のピークが見えます。3枚目は遠くに赤牛岳。4枚目は、手前に先日登った野口五郎岳、遠景には劔岳と立山が見えます。一番右の写真は、蓮華岳、針ノ木岳、爺ヶ岳、鹿島槍、そして後立山の稜線です。
これは南側の景観です。槍・穂高稜線の縦走路が見えています。右手前の鞍部は、飛騨乗越と呼ばれ、日本で一番高い峠だそうです。その向こうは大喰岳、中岳、南岳。大キレット越えて北穂高岳、中央の一番高いのが奥穂高岳、その左が前穂高岳、右が西穂高岳。写真右奥のやや低くて赤いのが焼岳で、遠くには乗鞍岳、木曽御嶽山が望めます。左側にのびている大きな谷は槍沢。手前の小屋が殺生ヒュッテで、右端に小さく写っているのがヒュッテ大槍です。
宿泊した槍ヶ岳山荘の向こうに、笠ヶ岳が見えます。肩をいからせているかのような、堂々たる山容です。そのまた向こうには白山も見えました。
他の登山客は、それぞれ次の目的地を目指して次々と出発していきましたが、ぽん太とにゃん子は槍の穂先で小一時間ぼーっとしていました。体力が落ちてくると、こういうゆったりした山たびもいいものです。
しかし、それにつけても思うのは、北アルプスのまんなかに、こんな美しいピークを造った神様のすばらしさです。富士山と槍ヶ岳は、神様が日本に与えてくれた宝だと思います。
なごりは付きませんが、下山するときが来ました。飛騨乗越から西へジグザグの道を下り、槍平小屋を経由して新穂高温泉に戻りました。稜線には見るみるガスがかかってきました。写真は滝谷です。稜線に見えるコブはどこになるのでしょうか?迫力ある風景です。
雄大な景色を眺めながら昼ご飯にしました。槍ヶ岳山荘のお弁当は、竹の皮に包まれて、茶封筒に入っており、レトロな感じです。炊き込み御飯でしたが、味付けがとてもおいしかったです。
今日一日で、標高3,180メートルの槍ヶ岳山頂から、標高約1,100メートルの新穂高温泉まで、約2,000メートルの下りです。足がへろへろになりました。
下山して新穂高温泉に入っていたら、小さな街なのに、救急車だか消防車だかがけたたましくサイレンを鳴らしながら、何台も通り過ぎて行きます。なんか騒々しいなあと思っていたら、穂高岳で例の山岳救助隊のヘリコプターが墜落した事故が起きたのが、まさにこの日でした。お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたします。
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