【エベレスト街道トレッキング(6)】雪のなかエベレストに大接近(タンボチェ→シャンボチェ)
夕方から降り始めた雨が夜中に雪に変わったらしく、目を覚ますとあたりは一面の雪景色でした。エベレストは厚い雲に隠れて見えません。ロッジのお父さんが、素手に金属のお盆で雪かきです。寒くないんでしょうか?現地の人たちは、驚くほど寒さに強いです。ぽん太は手袋をしていても手がかじかんで来るし、カメラのシャッターを押すために手袋を取ると、あっという間に感覚がなくなり、さらに痛みを感じて来ます。
手の皮が厚いのかと思いましたが、手に触らせてもらうと、ほかほかと暖かいです。これは手の皮が厚いとか、寒さを感じないという問題ではなく、生理学的に、血液を暖めて指先に送り込む機能が発達しているようです。いったい身体のどこでそんなに熱を産生しているのでしょうか?筋肉ぐらいしか思いつきませんが、そんなに熱が作れる物でしょうか?うう、謎です。
朝食前に、お寺の勤行を見学です。冷えきった本堂のなか、お坊さんたちも厚い衣を着てお経をあげます。
ところが神の情けか仏の慈悲か、勤行を終えてお寺から出て来ると、雲が晴れて空が晴れ渡っているじゃないですか!!すばらしい。間近に見えるエベレストです。
アマダブラムです。雪煙が立っています。神々しいです。
エベレストです。雪煙が立っています神々しいです。
ああ、神様仏様、ありがとうございます。こんなすばらしい景色が見れて幸せです。あとはどうなってもかまいません。
ぽん太の声が神様に届いたのか、ガイドさんが笑顔で言いました。「今日の飛行機は全便欠航になりました。明日もこの分だと危ないですね……」。
先のことを考えると気が重くなるので、現在だけに意識を向けて、下山にかかります。ガスのあいだからコンデリが顔をだしましたが、真っ白に雪化粧です。
帰り道の途中から右に折れ、クムジュンの町を通ってシャンボチェに入りました。ホテル・エベレスト・ビューのラウンジでコーヒーを飲みました。久々に文明社会に戻って来た感じです。残念ながら曇っていて、売り物のエベレスト・ビューは見えませんでした。このホテルは日本人の宮原巍(みやはらたかし)さんが作ったもので、現在はヒマラヤ観光開発株式会社が所有しています。
館内は人気がなく、がらんとしていました。雪で飛行機が飛ばなくなり、予約がほとんどキャンセルになったのだそうです。
われわれが泊まったのは、こちらのパノラマ・リゾート(翌日撮影)。こじんまりとした素敵なホテルです。
なんと夕食は和食!天ぷらに煮物、コロッケにご飯とみそ汁。煮物の味付けなど、なかなかのものでした。
今日は2009年の大晦日。手作りチョコレートケーキのサービスです。この山のなかで作った手間と苦労を考えると、うれしいかぎりです。
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