【サーカス】アクロバットと「変面」がよかったな〜 『雑技王・中国雑技団』
以前に シルク・ドゥ・ソレイユでサーカスに目覚め、次いで ボリショイ・サーカスを観たぽん太は、先日念願の中国雑技団を観て参りました。公式サイトはこちらです(動画もあり)。
会場は、 雇用・能力開発機構が、建物と土地で約242億円の評価額のところを50億円で売り払ったことで有名な中野サンプラザです。
当日会場にやってきたのは、ご高齢のなんにょばかり。若者や子供たちはどうした!平日の昼間だから仕方がないのか。それにしても、若者はサーカスには興味がないのでしょうか。日本は体操競技のレベルが高く層も厚いのだから、ぜひそこからバレエやサーカスに人材が流れて欲しいものです。
で、なかなか面白かったです。ぽん太が子供のころ「万国びっくりショー」だか東京ぼん太司会の「世界ビックリアワー」だかで見たような古典的なネタもありましたが、柔軟・バランス系や、ジャンプ系のアクロバットはさすがにすごく、衣装や演出など、現代的なエンタテイメントに仕立てようという意欲が見て取れました。
華やかなオープニングに続いて、まず『マジカル・ボックス』。箱に入った女性を串刺しにすると、あらいない、実は下の台に隠れているという有名なマジックですが、ここは素直にイリュージョンを楽しみたいところ。最後には女性が3人も箱から出て来て、狭い台の中に女性が三人みっちりと、まるでオイルサーディンのようにじっと隠れていたのかと思うと、なかなか愉快です。
びっくりしたのは掌上バレエ『月明かりのパ・ド・ドゥ』。男性が女性を持ち上げて、バレエのような動きをするというアクロバットです。そういえば以前、『アクロバティック・白鳥の湖』とかいう来日公演があったな……。行かなかったけど,ググったら、ありました、ありました、 こちらが公式サイトです。2007年8月だったようで、主役は広東雑技団に所属するウ・ジェンダンとウェイ・バォホァとのこと。今回のペアとは別人かしら、よくわからん。下でリフトしている男性の筋力とバランス感覚も見事ですが、上に乗っている女性が手の上にトゥシューズのつま先で立ち、正確なバレエのポーズをとっていることのすごさは、普段バレエを見てない人はわからなかったかもしれません。
ディアポロ(中国コマ)は見慣れた演目ですが、やはり目の当たりにするとすごいです。バイシクル・アート『七色のつばさ』は、自転車の上にあれよあれよと大勢の人が乗り込んでポーズをとるのが、華やかでした。これも昔テレビで見たけど、肉眼で見ると迫力があります。ステッキ・タワー『スカイ・ツリー』は、体操の吊り輪の技術を使った演目。ボール・ジャグリング『スプラッシュ』は、ちょっとイケメンの男の子が、フラメンコに乗せてジャグリング。その技は見事でした。リング・ダイビング『スワロー・セイリング』は、シルク・ドゥ・ソレイユでも中国人グループが似たような技を見せてくれましたが、タンブリングしながら小さな輪をくぐるというもの。これもすばらしかったです。
マジック『三変』では、「変面」を応用したマジックを見れたのがよかったです。昔テレビで『變臉~この櫂に手をそえて~』(監督:呉天明、1996年、中国)を見て以来、一度生で見てみたかったのです。とても見事なイリュージョンでした。
それからぽん太は、槍と人が戦ったりする武術(たとえばこちらのYoutbue動画)も中国雑技団だと思っていたのですが、違うみたいですね。これはどこで見れるのでしょう?
雑技王・中国雑技団
2010年5月19日 中野サンプラザホール
『オープニング』
マジック『マジカル・ボックス』
バランス・アクロバット『グラス・タワー』
掌上バレエ『月明かりのパ・ド・ドゥ』
コミカル・ショー『白鳥の湖』
スピニング・プレート(皿回し)『春の息吹』
マジック『フライング・カード』
ジャンピング・アクロバット『疾風迅雷』(しっぶうじんらい)
ディアボロ(中国コマ)『俏花旦』(しょうかたん)
バイシクル・アート『七色のつばさ』
ステッキ・タワー『スカイ・ツリー』
コミカル・ショー『ナイフ投げ』
ボール・ジャグリング『スプラッシュ』
リング・ダイビング(輪くぐり)『スワロー・セイリング』
マジック『三変』
十三人頂碗『騰・韻』
『フィナーレ』
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