【バレエ】お洒落なエンターテイメント「三銃士」でエイマンが舞う エトワール・ガラ2010
日程の関係でAプロしか行けませんでしたが、大満足でした。公式サイトはこちらです。
まずはアッツォーニとリアプコのハンブルク・ペアによる「シルヴィア」。「シルヴィア」もノイマイヤーにかかるとこうなるのか。アッツォーニがめちゃくちゃ勇ましかったです。しかし、この動き、どっかで見たような……。仮面ライダーのへんし〜ん!ではないか?日本通のノイマイヤー、まさかパクったのでは?
お次ぎはにゃん子のお目当てのガニオと、アバニャートの「カルメン」。ローラン・プティらしい洒落た演目だが、ガニオ君の見せ場が少ないような気が……。
「天井桟敷の人々」は映画で見たことはありますが、今回の踊りはいったいどの場面なんだろう。ダンサーは、今年の春のパリオペ来日公演で「シンデレラ」の義姉をコミカルに演じたジルベールと、「ジゼル」でヒラリオンを踊ったオファルト。後半の身体のキレがよかったです。あれ、振付けのマルティネスって、たしか「ジゼル」で滅法遊び人のアルブレヒトを踊った人ですよね。振付けもするのか……知らんかった。
「フェリーツェへの手紙」ということは、踊っているのはカフカだろうか。そういえば不条理っぽいが、ぽん太の知識ではそれ以上深まらないのが悲しい。ブベニチェクは、一昨年のエトワール・ガラでも観ましたが、自分の記事を読み返すと、その時も自分で振付けて「思いがけない結末」を踊っているではないか。伴奏は舞台上のバロック・ヴァイオリンの生演奏。音楽のフォン・ビーバーというのは初耳。Wikipediaを見ると、1664年生まれで1704年死去、現在のチェコで生まれた作曲家、ヴァイオリニストとのこと。ふ〜ん。
アッツォーニの「人魚姫」は至芸。昨年の2月のハンブルク・バレエの公演の感動を思い出しました。
「アルルの女」はアバニャートとペッシュ。ペッシュの鬼気迫る踊りが見応えがありました。
休憩をはさんでの「三銃士」は、とても洒落て楽しいバレエでした。「バレエの神髄」の「シェヘラザード」もそうでしたが、ガラの後半で短い全幕物をやるのもいいですね。エンターテイメントとしても一流ですが、テクニックの見せ場も満載。音楽のM.ルグランは、資生堂UNOのCM(動画はこちら)でもおなじみ。しかし悲しいかな、ぽん太は「三銃士」のあらすじを知らないので、筋がよくわかりませんでした。きっとフランス人なら誰でも知っているのであろう。帰ってWikipediaを見てみましたが、やっぱりわからない……。
エイマンのすばらしいテクニックと溌剌とした踊りが印象に残りました。ジロ姐さんは風格がある。枢機卿のペッシュは、この調子で立派なキャラクターダンサーになって欲しいもの。
エトワール・ガラ2010
Aプログラム
2010年7月29日 オーチャードホール
「シルヴィア」より
振付:J.ノイマイヤー/音楽:L.ドリーブ
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ
「カルメン」より寝室の中
振付:R.プティ/音楽:G.ビゼー
エレオノラ・アバニャート、マチュー・ガニオ
「天井桟敷の人々」よりスカルラッティ・パ・ド・ドゥ
振付:J.マルティネス/音楽:D.スカルラッティ
ドロテ・ジルベール、ジョシュア・オファルト
「コート・ア・コート」≪世界初演≫
振付:J.ブベニチェク/音楽:H.I.F.フォン・ビーバー、O.ブベニチェク
マリ=アニエス・ジロ、イリ・ブベニチェク
「人魚姫」より
振付:J.ノイマイヤー/音楽:L.アウアーバッハ
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ
「アルルの女」より
振付:R.プティ/音楽:G.ビゼー
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ
「三銃士」≪世界初演≫
振付:P.ラコット/音楽:M.ルグラン
ミレディー(謎の女)/マリ=アニエス・ジロ
リシュリュー(枢機卿)/バンジャマン・ペッシュ
コンスタンス(侍女)/エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
ダルタニアン/マチアス・エイマン
アンヌ王妃/ドロテ・ジルベール
ルイ13世(国王)/マチュー・ガニオ
三銃士
アトス/イリ・ブベニチェク
アラミス/ジョシュア・オファルト
ポルトス/アレクサンドル・リアブコ
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