【東京歴史散歩】三井本館(マンダリンオリエンタル東京)、発句也松尾桃青宿の春、日本橋魚河岸跡、名水白木屋の井戸
知り合いの集まりに呼ばれてマンダリンオリエンタル東京に行って来ました。言わずと知れた6つ星ホテル。公式サイトはこちらです。ビジネスプランで一泊5万円台。なんかぽん太の金銭感覚と一桁違います。今日を逃したら、ぽん太がこのホテルを訪れる機会は一生ないことでしょう。タヌキのぽん太は葉っぱを頭に乗せて一回転!フォーマルな服装に化けたいところですが、ぽん太の技術レベルではどうしてもユニクロになってしまいます。なんとかユニクロでホテルに潜入成功!
マンダリンオリエンタル東京は、2005年竣工の日本橋三井タワーにありますが、重要文化財である三井本館の4階をバンケットルームとして利用しております。写真の渡り廊下の正面に見える壁は、元々は三井本館の外壁だった部分です。
三井本館は1929年に竣工した昭和初期の名建築で、ギリシア風の列柱が囲む新古典主義様式の建物です。ちなみにこの場所に、江戸時代は「越後屋」があったわけですね。
バイキングの前菜です。背の高い高いグラスに入った冷製スープが、クリームのようでありコーンのようであり、絶妙の味付けでおいしかったです。聞いてみたら、カリフラワーとのこと。う〜ん、カリフラワーがこんなおいしいとは!あゝ、一生の思い出です。
ついでに近くの史跡をみちくさ。こちらは「発句也松尾桃青宿の春」。案内板によれば、松尾芭蕉は寛文12年(1672年)に29歳で故郷伊賀上野から江戸に出ましたが、以後延宝8年(1680年)37歳までの8年間、ここにあった小沢太郎兵衛の借家に住んでいたそうです。
近くに三浦按針屋敷跡もあったのですが、見落としました。残念!
次いで、「日本橋魚河岸跡」。江戸時代にはここに魚河岸があり、大変なにぎわいを見せていたそうです。大正12年(1923年)関東大震災をきっかけに築地に移り、現在の中央卸売市場へと発展しました。
こちらは「名水白木屋の井戸」。今はCOREDO日本橋の一角にありますが、もともとは日本橋一丁目交差点にあったものだそうです。白木屋は江戸時代の呉服屋で、現在の東急百貨店の前身ですね。
歌舞伎で「白木屋」というと『髪結新三』(『梅雨小袖昔八丈』)を思い出しますが、これは材木商「白子屋」を「白木屋」と言い換えたものだそうです。「白子屋」は、現在の日本橋堀留町1丁目の新材木町にあった材木商で、享保11年(1726年)、白子屋の娘「お熊」、手代の「忠八」、妻の「常」らの密通と毒殺未遂事件が起こり、それが歌舞伎化されたのだそうです。
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