【フランス大周遊(3)】法王様も橋の上で踊ったの? アヴィニョン、リヨン
アヴィニョンといえば、「♪アヴィニョンの橋で、踊ろよ踊ろよ」という歌が有名ですが、これがその歌に歌われたサン・ベネゼ橋、下を流れるのはローヌ川です。この橋は12世紀に完成いたしましたが、戦争で壊されたり洪水で流されたりし、現在は途中までしか残っておりません。
ローヌ川の対岸にはサン・タンドレ要塞が見えます。ヴィルヌーヴ・レザヴィニョンという街ですが、ジャン・アレジと後藤久美子が住む別荘があることでも有名です。
こちらがアヴィニョンの中心的な建築である法王庁宮殿です。な、なんでフランスに法王庁が。法王庁といえばバチカンじゃないの?アヴィニョン捕囚(古代のバビロン捕囚になぞらえて、教皇のバビロン捕囚ともいうそうです)というのがあって、1309年から1377年までの約70年のあいだ法王庁はアヴィニョンに移され、その間7人が教皇を務めたそうです。
なんだこりゃ?像の逆立ち!?なんでも法王庁宮殿で現代美術展が行われていて、その作品のひとつだそうです。
法王庁はフランス革命のときに破壊し尽くされ、内部はがらんどうで、装飾や美術品、家具・調度類は残っておりません。写真は食堂ですが、木造かまぼこ型の天井が美しいです。オリジナルもこんな感じだったんでしょうか?
アヴィニョンのやや西に、ローマ時代の水道橋が残っており、観光名所となっております。その名もポン・デュ・ガール。ボンドガールじゃないよ。
バスで北上してリヨンへ。街を見下ろすフルヴィエールの丘の上に建つ、ノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ聖堂です。もともとここには小さな教会がありましたが、普仏戦争(1870 - 1871年)の勝利を祝して、個人の献金をもとに1872年に建築が開始され、1884年に完成しました。ロマネスク様式とビアンチン様式が用いられており、装飾的で美しい外観です。
内部も装飾的で絢爛豪華です。内装の完成には1964年までかかったそうで、どことなく現代的な感じがします。
でも、外部の一部の装飾などは、やけに簡素な気がします。まさか手抜きではないでしょうけど……。
フルヴィエールの丘から眺めたリヨンの市街地です。リヨンといえば、サン=テグジュペリ誕生の地であり(1900年です)、また永井荷風(1879年(明治12年)〜1959年(昭和34年))は横浜正金銀行社員として1907年から1908年にかけて滞在しておりました。
ふもとのベルクール広場から眺めたノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ聖堂の夜景です。馬上の銅像はルイ14世です。
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