【温泉】鳩ノ湯温泉三鳩楼(★★★)、犬塚の跡碑(長野原町)
2泊目は鳩ノ湯温泉三鳩楼にお世話になりました。こちらは吾妻川からやや南にあり、浅間隠温泉郷のひとつです。公式サイトはなさそうなので、地図があるこちらのサイトにリンクしておきます。
白い壁と黒い梁が美しい、落ち着いた木造建築。武家風の格調が感じられます。
宿の看板は中曽根康弘元総理の手になるもの。館内にも書が飾ってありました。
帳場は江戸時代の旅籠の雰囲気があります。写真には写ってませんが、高い天井を支えている太い梁が見事です。
建物は新しいものですが、この鶴の描かれた板戸は歴史を感じさせます。改築する以前のものでしょうか。
こちらが浴室です。お湯は、とにかくぬるめ。半分ふたをしてありますが、それでもぬるいです。ゆっくりと入浴できます。お湯は緑灰色のうすにごりで、褐色のオリがります。なんでもお湯の色は、いろいろと変わるのだそうです。石造りの落ち着いた浴室ですが、改装前の木造の浴室は、秘湯マニアの評価が高かったようです。
こちらが露天風呂。といっても、冬のせいか窓が閉められております。階段を上った所にあり、展望風呂といった趣きで、見晴らしがいいです。湯船は小さめ。
こちらは夕食です。なんとなく旅籠風なメニューですね。走りのウドの酢みそ和えがうれしかったです。だんだんと山菜の時期になってきますね。上州らしくうどん付き。
こちらは朝食でございます。
旅籠風の格式ある雰囲気の旅館で、とても落ち着きます。温泉の泉質はいいけど、ちとぬるいのが残念。食事も旅籠風でちと質素。ということで、ぽん太の総合評価は3点。
スキーからの帰り道に、犬の像を発見。な、なんだこりゃ。さっそくみちくさです。場所は、吾妻川沿いの国道145号線と、草津に向かう国道292号線の交差点です(地図)。傍らに石盤に解説が書いてあるので、アップしておきます。
建碑由来
今を去る330年寛文3年沼田の真田藩政の時代に実施されたこの村の御検地水帳に「犬塚」の地名が記載されている。この犬塚の由来はそれ以前の物語である。この地は犬塚峠とも言われ往来する旅人が白根おろしの猛吹雪に遇い街道筋でも冬の難所として伝えられている。
昔この村に何処からか一匹の迷い犬が来た。村の人達はこれを哀れに思って食物を与えると、犬はとうとう村に居ついてしまった。誰の犬と言うことでなく村の人達の犬となった。ある年のことこの犬は何処へ行ったのか何日過ぎても姿を見せなくなった。もはや二ヶ月余りが過ぎ村の人達も犬を忘れるようになった。ある日の朝早く犬が突然何処からか帰って来た。その吠える声は久々のことで村の人達の眠りを覚ました。村の人達が起きだしてみると犬は天照皇大神の大麻札を背負っていた。大方これは犬が伊勢参宮をしたのだと信じていた。それからこの大麻札を村の丘の上に祀って崇め拝むことを怠らなかった。
今もそのお宮がある。その犬は村の人達にますます愛されたが何年か後に死んだ。その亡がらを葬ったのが犬塚である。その後街道が開き時代とともに道路拡張、宅地造成などによって地形はすっかり変貌してしまったが、この地は犬塚の「小字名」耕地名として永久に公図に残されている。この地名と由来を永く後世に伝える為にこの碑を建てるものである。
平成五年九月吉日 建之
長野原町大津老人クラブ一同
長野原町老人クラブ連合会会長 ○○○○○撰文
○○○○書
ふむふむ、大麻札というのは麻薬ではなく、伊勢神宮のお札のことだそうな。
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