【オペラ】この状況では浮気もやむなし。新国立「コジ・ファン・トゥッテ」
う〜ん、これもだいぶ前なので、忘れてきてしまってます。公式サイトはこちら、特設サイトはこちらです(音楽が流れます!)。
設定が奇抜で、現代のキャンプ場が舞台になっており、グリエルモとフェルランドはアルバイトの若者、アルフォンソはキャンプ場の経営者です。フィオルディリージとドラベッラの姉妹は、キャンピングカーに宿泊しているギャルです。こんな設定では浮気するのは当然といった感じで、キャンプファイヤーを見つめ合いながら、アルバニア人ならぬバイク野郎に愛を語られたら、落ちてしまうのも無理ありません。「貞操」とか言われても逆にピンとこないのです。
ラストも普通は仲直りして、めでたしめでたしとなるのですが、今回はみな傷ついて立ち去ってしまい、アルフォンソだけがひとり残るというものでした。そういう演出もありかな、とは思うのですが、最後の音楽が「仲直りしてめでたし」という曲なので、ちょっと違和感がありました。
セットは小屋があって森があって池があって、ぐるぐるまわって、なんだかジオラマみたいでした。
座席が3階の一番奥で、ちょっと音が通らなかった気がします。歌手ではフィオルディリージのマリア・ルイジア・ボルシと、フェルランドのグレゴリー・ウォーレンが良かった気がします。デスピーナのタリア・オールも、あばずれっぽい雰囲気が面白かったです。
オケと指揮の善し悪しは、ぽん太にはよくわかりませんでした。
コジ・ファン・トゥッテ
[New Production]
Wolfgang Amadeus Mozart:Così fan tutte
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト/全2幕
新国立劇場 オペラ劇場
2011年6月2日
スタッフ
【指 揮】ミゲル A・ゴメス=マルティネス
【演 出】ダミアーノ・ミキエレット
【美術・衣裳】パオロ・ファンティン
【照 明】アレッサンドロ・カーレッティ
キャスト
【フィオルディリージ】マリア・ルイジア・ボルシ
【ドラベッラ】ダニエラ・ピーニ
【デスピーナ】タリア・オール
【フェルランド】グレゴリー・ウォーレン
【グリエルモ】アドリアン・エレート
【ドン・アルフォンソ】ローマン・トレーケル
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
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