【鉄道模型】ワム50000プラキット(HO1067、Models IMON製)
Models IMONのワム50000プラキットは、HO1067の車両が格安で手に入るという、ありがたい製品です。プラスチック製ということで、正月休みを利用して気軽に作ろうと思ったのですが、けっこう時間がかかってしまいました。
参考URLはこちら!
・IMON ワム50000 プラキット | 鉄道模型 Models IMON/購入もこちらから。
・ワム50000を組立る | 拝啓 井門義博です/井門氏のブログ。自身による製作記があり、参考になります。
・ワム50000 - 筒井俊之の貨車研究サイト/ワム50000のデータや豊富な写真、形式図のpdfファイルもあり。
・国鉄ワム50000形貨車 - Wikipedia
ワム50000形は、1940年(昭和15年)から各社によって製造され、1946年(昭和21年)までに合計3645両が製造されました。前身のワム23000が鋼製だったのに対し、ワム50000は戦時設計だったため、木造に後戻りしました。筋交いの入った鉄柱に横羽目式の木造構造は、古風な魅力があります。
1956〜57年(昭和31〜32年)に、90両が車体の鋼体化と2段リンク化の改造を施され、ワム90000形に編入されました。
1963年(昭和38年)から、約半数の車両に対して、雨漏り対策として羽目板を耐水合板に交換する工事が進められました。同時に大部分に2段リンク化が施されました。
1968年10月ダイヤ改正時に2段リンク化されていなかった26両は、ワム150000形と形式変更され、北海道で使われた後、1970年(昭和45年)までに全廃されました。
大部分はダイヤ改正後も引き続き使用されましたが、1970年代前半から廃車が始まり、1985年(昭和60年)までに全廃されました。
さて、キットに戻りますが、井門氏のブログでは塗装をしてから組み立てているようですが、塗装面同士の接着だと強度的に不安な気がしたので、ぽん太は組み立ててから塗装をすることにしました。
さらにブログによると、このキットの素材は、一般のプラモデルに使われているスチロールではなく、ABS製とのこと。なんだそりゃ、とググってみたところ、普通のプラモ用の接着剤ではうまくくっつかないらしい。あわてて近くのホームセンターに行ってみたら、セメダイン 接着剤 ABS用というのがあったので、それを使うことにしました。
実はこのキットを通販で買ったとき、1台のつもりで、うっかり2台注文してしまいました。まったく同じものが2両というのも芸がないので、一両を耐水合板製に改造することにしました。このキットでは羽目板の合わせ目が凹ではく凸で表現されているので、それを削り取りました。ルーターにヤスリを付けて削り取り、残った隅っこの方は時計用マイナスドライバーのさきっちょでガリガリしました。完全にフラットにはなりませんでしたが、感じは出たと思います。削り終わってから写真を良く見ると、耐水合板製でも、中央に横一本つなぎ目があるようです。筋を一本だけ残しておけばよかったのですが、後の祭りです。凹の削り目を新たに入れることも考えましたが、失敗する可能性大なので止めました。
また、手すりや連結器の開放テコも浮き彫りで表現されております。削り取って真鍮線で作り直す手もありますが、そこまでするなら最初から真鍮製のキットを買え!という気がしてきて、そのままにいたしました。
車輪は、IMON製の12φ9.8スポークPL長軸黒車輪を使いました。
塗装は、再び近所のホームセンターで買った、ABSに塗装可能なラッカー系スプレーのつや消し黒を用いました。屋根は、同じくホームセンターで仕入れたストーン調のスプレーを吹いてみました。ちょっと粒子が粗すぎましたが、まあ良しとしました。
ワム50000用インレタを使ってみましたが、これも慣れない作業で歪んでしまいました。だんだんとコツをつかんではきたのですが、現時点での技術力を反映していると考え、剥がしてやり直すのは止めました。
妻板のブレーキ位置表示はデルタモデルの16番用があるとのことなので、買って試してみたのですが、古いものだったのかうまく転写できず、あっさりあきらめました。
カプラーは、HO-101 IMONカプラーを取り付けてみました。ケーディーカプラーに比べて一回り小さいし、組み立てた状態でパチッと整うので、扱いやすいですね。確かにぽん太はこれまでケーディーのアームを使ったことは一度もありません。大きなレイアウトを持っている人でもなければ、アームはいらないと思います。
この車両が、ぽん太のHO1067デビューとなります。鉄道模型を始めた子供の頃から、16番(1/80, 16.5mm)のプロポーションには不満を持っておりました。線路幅が広すぎて狭軌の感じが出ない上に、下回りの彫りが薄っぺらになります。こうした不満のために、1/80, 13mmがあるわけですが、1/80という縮尺も13mmという線路幅も、日本独特のガラパゴス規格という欠点があります。だったらいっそのこと、国際的な縮尺(1/87)にあわせ、12mmにすれば……というのがHO1067の発想のようです。
こうして妻板側から見た時の、車体と線路のバランスがいいです。スケールモデルならではの美しいプロポーションです。
それから、ぽん太はこれまでウェザリングをしたことはなかったのですが、こんかい初めてチャレンジしてみました。タミヤからウェザリングマスターという商品が出ているのをネットで知り、これなら大失敗はなさそうだと思ったからです。ウェザリングマスターCセットで連結器やブレーキシューの赤錆色、ウェザリングマスター Aセットで下回りや車体の汚れを、控えめに表現してみました。
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