生まれて初めてプロボクシングの試合を見てきました。公式サイトは見当たらないけど、この日本テレビのサイトかな?
ぽん太はボクシング・ファンというほどではないけど、子どもの頃からボクシングは好きで、テレビで大場政夫、輪島功一やガッツ石松などを見て興奮してました。最近はあんまりテレビのボクシングも見なくなりましたが、それでも一度生で試合を見てみたいと思ってました。どうやってチケットを手に入れたらいいのかもよくわからなかったのですが、今回たまたまチケットぴあで先行販売しているのを買うことができ、うん十年の念願がかないました。
会場は初めて行く太田総合体育館。席はスタンドAで、選手の姿はテレビで見るよりも小さくて、パンチが当たってるかどうかもよくわからないし、選手の位置によっては隠れてしまって、なんか見にくいな〜と思いました。しかし、クリーンヒットしたときのパンチの音や、飛び散る汗がライトで光る様子など、生の迫力は格別でした。また、パンチが入って形勢が傾く瞬間というのは、生の方がテレビよりもよくわかりました。
お客さんの多くが、ビールものまずにお茶を飲みながら、真剣に試合を観戦しているのにはびっくりしました。入り口でもらったプログラムに、採点を書き入れる欄があり、ボクシングファンは自分の採点を書き入れながら見るのかな〜などと思うのもぽん太には新鮮でした。
メインはWBCバンタム級チャンピオン山中慎介にアンセルモ・モレノが挑む世界タイトルマッチ。山中は「神の左」と呼ばれる左ストレートで数々の敵をマットに沈めてきました。アメリカの専門誌「RING」で今年の5月、パウンド・フォー・パウンド・ランキング(体重が同じと仮定した場合の世界ランキング)で日本人で初めて10位にランキング入りした実力者。一方もアンセルモ・モレノはWBAの王座を12回防衛。卓越したディフェンス能力によって相手のパンチが空を切るので、「亡霊」という異名を取っております。「神の左」が炸裂するのか、「亡霊」のテクニックに翻弄されるのか、う、う、う、楽しみです。
この試合は日本テレビで19:00から生中継されましたが、19:56分からは「ものまねグランプリ」が入るので、放映時間はわずか1時間弱。扱いはこんなものかいな。亀●とはえらい違いだの〜と思う。国歌斉唱とかも、タイトルマッチだと歌手とかが出て来て歌うのかと思ってましたが、誰も出てきはりませんでした。
国歌といえば、普段は「君が代」にちょっと抵抗があるぽん太ですが、こういうときは、みんなで起立して国歌を斉唱してると、なんか感動しますね。
見てから日にちがたってしまって、試合内容はだいぶ忘れてしまったので、細かい所が違うかもしれません。ご容赦を。
ゴングがなって第1ラウンドが開始。山中はオーソドックスできれいなスタイルですが、モレノは細い足を前後に大きく開き、なるほどディフェンスはしやすそうですが、こんなんでパンチが打てるんだろうかというフォーム。「前座」の試合は1Rから結構打ち合ってましたが、この試合では、互いに力を見極めようとしているかのようなゆっくりとしたスタート。手数こそ少なかったものの、テクニックを駆使した両者の駆け引きは見応えがありました。
前半は、山中がモレノのディフェンスに苦しめられながらも、ときどきいいパンチを入れました。4R終了時の採点で山中がリードしているのを確認し、ほっとすると同時に、「行けいけ〜」という感じ。前半だったと思うけど、インターバル中に会場のモニターに、山中のアッパーをモレノがスウェーを使って鼻先でかわした場面がスローで映し出されると、「おぉ〜〜」というどよめきがわき上がりました。
中盤は、山中の右が当たってましたが、神の左は空を切り、全体としては責めあぐんでいる感じ。一方でモレノは、ワン・ツー・スリー・フォーの4発目でいいパンチを入れるような攻撃が見られました。8R終了時の採点では、二人がドローで一人がモレノ。こ、こ、こ、これはヤバい。
後半は山中がパンチをくらってグラッとする場面が。あ、あぶない。モレノが疲れて来たのかクリンチが多くなったのに乗じて、山中は攻勢をアピールしますが、それでもモレノは時おり有効打を放ちます。最後は山中も疲れて来て、お互いにクリンチの場面が増えました。テレビで見てると「バカヤロー、休んでないで打ち合え」という気がしますが、生で見ていると、体力を使い果たしての「死闘」という感じで、むしろ感動しました。
う〜ん後半は、ドローか山中ちょっと不利ぐらいかと思いましたが、最終的な判定は2-1のスプリットで山中の勝利。やった〜!試合後のモレノの「明確に負けた印象はない。ドローに近いけど山中のホームだから判定は受け入れる」というコメントが、かなり的確だった気がします。
神の右によるノックアウトシーンこそ見れませんでしたが、ボクシング初観戦のぽん太は大満足でした。
ノックアウトシーンは、尾川 堅一VS. デイビ・フリオ・バッサで見ることができました。尾川は力のこもったスピードのあるパンチを打ち続けてバッサをノックアウト。素晴らしいパンチでした。もう少しすると、世界タイトル戦に登場するのでしょうか。
ワールドプレミアムボクシング(22)
The REAL
2015年9月22日
大田区総合体育館
ライトフライ級4回戦
赤木 直貴(横浜光)VS. 石渡 剛(オサム)
ライト級4回戦
関根 翔馬(ワタナベ)VS. 石井 健司(山上)
フライ級(50kg)契約6回戦
青山 功(セレス)VS. 金子 智之(国際)
ライト級(131P契約)10回戦
尾川 堅一(帝拳)VS. デイビ・フリオ・バッサ(コロンビア)
WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
山中慎介(帝拳)VS. アンセルモ・モレノ(パナマ)
最近のコメント