【仏像】十一面観世音菩薩坐像(重文)知善院@長浜市
3月上旬、越前ガニからの帰り、滋賀県は長浜市の仏像を参拝することにしました。
まずは神照寺(じんしょうじ)。こちらが公式サイトです。
残念ながら、なぜか誰もおらず、拝観できませんでした。半肉彫千手観音立像(重文)、毘沙門天立像(重文)、見返り不動明王などがあります。次回に期待。
続いて知善院(宝生山勝安寺)。公式サイトはなさそうなので、知善院(六瓢箪めぐり)長浜・米原・奥びわ湖を楽しむ観光情報サイトにリンクしておきます。仏像の写真も掲載されています。また、こちらの滋賀県・知善院「湖北の慶派仏」ひたすら仏像拝観には、阿弥陀三尊像も含む鮮明な写真があります。
もともとは現在の長浜市にあった小谷城下にありましたが、天正2年(1574年)、豊臣秀吉が今浜城(現在の長浜城)を築城するにあたって、鬼門を守護するために現在の位置に移されました。
表門は、長浜城搦手(からめて)門を移築したもので、安土桃山時代のものだそうです。
本堂の阿弥陀堂は、上に書いたように、もともと小谷城下にあったのを移築したもの。
本尊は阿弥陀如来、日光・月光菩薩の阿弥陀三尊像です。また、秀吉の木造が祀られておりますが、にっこり笑って着物の袖がぴんと跳ね、なんだかアニメちっくな像です。大阪城にあったものを、落城の際に持ち出したと言われています。
こちらが観音堂。木造十一面観音菩薩座像(国重文)が祀られております。1メートルもない小さな像です。座っている十一面観音菩薩さまは珍しい気がします。慶派の手になるそうですが、ちょっと顔がでかくて、むすっとしてます。しかし、正座して、壇上の像を見上げると、バランスがよくなり、お顔も慈愛が感じられます。衣紋の流れも美しいです。
最後は総持寺。基本情報はこちらを(総持寺(六瓢箪めぐり) | 長浜・米原・奥びわ湖を楽しむ観光情報サイト)。国指定重要文化財の木造聖観音立像がありますが、予約しないで行ったので残念ながら見れませんでした。
知善院(宝生山勝安寺)
木造十一面観音座像 鎌倉時代 寄木造・漆箔・玉眼 43.9cm 国指定重要文化財
阿弥陀如来及び日光・月光菩薩像
秀吉木像 慶長4〜5年 木造
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